先週末の毎日新聞のクロスワードパズルで、日本には歴史上、「一億総○○」という言葉がたくさんあることを知った。
一億とは、日本国民の数がだいたい一億人ということで、日本人全部のことを示す。
戦時中は、最も恐ろしい。
「一億総特攻」・「一億総玉砕」・「一億総火の玉」などという言葉があったことを知った。
正気ではない。
(1942(S17)年に発表された、大政翼賛会作詞の軍歌「進め一億火の玉だ」)
(1945(S20)年前期の流行語「神州不滅」「一億玉砕」)
そして、終戦を迎え、敗戦後の東久邇宮 稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)首相が「一億総懺悔」という言葉を説いた。
この人は、終戦直後8月17日に、内閣総理大臣に任命されたそうだ。皇族でもあり軍人でもあることから、適任者として、選ばれたそうだ。
東久邇宮は、次のようなことを語ったそうだ。
「日本が、このような状況に至ってしまったのは、政府の政策がわるかったのが原因であるが、国民の道義が廃れたのも原因の1つであり、軍官民・国民全体が徹底的に反省し懺悔しなければならない。全国民総懺悔することが、国再建の第一歩であり、我が国団結の第一歩と信じる。・・・」
そして、戦後の復興があり、テレビなども普及したが、低俗なテレビ番組が放送され、それを見て楽しむ人々ばかりとなった。そのような状況を見て、1956(昭和31年)には、評論家大宅壮一が「一億総白痴化」すると語った。
現在の日本人は、すでに「総白痴化」した後の人類、または「総白痴化し続けている」「さらに総白痴化が進んだ」国民である。テレビ番組のみならず、テレビゲームやインターネット媒体を通して、さらに白痴化しているのであろう。
それでも、高度成長を遂げて、日本は先進国の仲間入りをし、国民総生産も上がり「一億総中流」になったはずだった。
ところが、今は収入の格差が激しくなり、貧困層も増えている。正社員と非正規社員の待遇の差も激しく、年寄りの貧困層も増えている。
子供が少ないので、将来を支える人口が減り、年金制度も破たんしそうだ。労働力も足りない。いまや「一億総活躍」しないと日本の社会はなりたたない。
妊娠中の女性も働き、赤ん坊も預けて働き続け、よぼよぼのお年寄りも働き、すべての国民が働かなくちゃ、やっていけないのである。
一億と十把一絡げにするのも問題がありそうだが、とにかく「一億総○○」という言葉が多いことに驚いた。日本は島国であるため、他国に比べると単一民族の傾向が強い。
実際には単一民族であるなどというと、そうではないと批判を受けるかとは思うが、「一億総○○」なんて言葉がたくさん存在すること自体、そういう特徴を示しているのだろう。
安部総理の「一億総活躍」なんていう言葉には、なんだかぞっとする。「一億総特攻」みたいだ。苦しい。
もっと楽に暮らせないもんだろうか。
一億とは、日本国民の数がだいたい一億人ということで、日本人全部のことを示す。
戦時中は、最も恐ろしい。
「一億総特攻」・「一億総玉砕」・「一億総火の玉」などという言葉があったことを知った。
正気ではない。
(1942(S17)年に発表された、大政翼賛会作詞の軍歌「進め一億火の玉だ」)
(1945(S20)年前期の流行語「神州不滅」「一億玉砕」)
そして、終戦を迎え、敗戦後の東久邇宮 稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)首相が「一億総懺悔」という言葉を説いた。
この人は、終戦直後8月17日に、内閣総理大臣に任命されたそうだ。皇族でもあり軍人でもあることから、適任者として、選ばれたそうだ。
東久邇宮は、次のようなことを語ったそうだ。
「日本が、このような状況に至ってしまったのは、政府の政策がわるかったのが原因であるが、国民の道義が廃れたのも原因の1つであり、軍官民・国民全体が徹底的に反省し懺悔しなければならない。全国民総懺悔することが、国再建の第一歩であり、我が国団結の第一歩と信じる。・・・」
そして、戦後の復興があり、テレビなども普及したが、低俗なテレビ番組が放送され、それを見て楽しむ人々ばかりとなった。そのような状況を見て、1956(昭和31年)には、評論家大宅壮一が「一億総白痴化」すると語った。
現在の日本人は、すでに「総白痴化」した後の人類、または「総白痴化し続けている」「さらに総白痴化が進んだ」国民である。テレビ番組のみならず、テレビゲームやインターネット媒体を通して、さらに白痴化しているのであろう。
それでも、高度成長を遂げて、日本は先進国の仲間入りをし、国民総生産も上がり「一億総中流」になったはずだった。
ところが、今は収入の格差が激しくなり、貧困層も増えている。正社員と非正規社員の待遇の差も激しく、年寄りの貧困層も増えている。
子供が少ないので、将来を支える人口が減り、年金制度も破たんしそうだ。労働力も足りない。いまや「一億総活躍」しないと日本の社会はなりたたない。
妊娠中の女性も働き、赤ん坊も預けて働き続け、よぼよぼのお年寄りも働き、すべての国民が働かなくちゃ、やっていけないのである。
一億と十把一絡げにするのも問題がありそうだが、とにかく「一億総○○」という言葉が多いことに驚いた。日本は島国であるため、他国に比べると単一民族の傾向が強い。
実際には単一民族であるなどというと、そうではないと批判を受けるかとは思うが、「一億総○○」なんて言葉がたくさん存在すること自体、そういう特徴を示しているのだろう。
安部総理の「一億総活躍」なんていう言葉には、なんだかぞっとする。「一億総特攻」みたいだ。苦しい。
もっと楽に暮らせないもんだろうか。