山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

ヴィヴァルディ:アジタータ・インフィド・フラトゥ

2018-05-20 01:25:49 | 音楽
Vivaldi - Agitata infido flatu from Juditha triumphans (Nathalie Stutzmann)


ナタリー・シュトゥッツマンさん

先日、紀尾井ホールでも歌った曲

激しくて、かっこいい!
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ナタリーシュトゥッツマン&オルフェオ55(3)

2018-05-20 01:01:47 | 音楽
公演のあと、ロビーでサイン会が開催されるということで、せっかくなので買ったCDにサインをしていただくことにしました。

実は、ちょうど1年前に、トッパンホールでナタリーシュトゥッツマンの歌を聴きに行きました。それはピアノ伴奏のシューベルトの歌曲でした。弦楽と歌の公演もあったのですが、チケットが売り切れてしまい、ピアノ伴奏のほうに行きました。
そのときは、CDも買わなかったし、公演後はすぐに帰ってしまいました。

しかし、それは大きなチャンスを逃してしまったなと思っていたのです。今度チャンスがあれば、せっかく同時代に生きていて、同じ時と場所を共有しているのですから、本人に目の前でサインをしていただけたら嬉しいと思いました。

どこでやるのかなとボヤボヤしていて、気がつくと、もう100人は軽く超えるほどの、ものすごい長い列ができていました。
その最後に並びました。その後からもさらに人が並びました。

サインは買ったCDのどこかにしてもらうので、それぞれに希望の場所を決めますが、大部分の人はCD本体にサインをしてもらっていました。
私はちょっと変わり者で、CDの中にある冊子のページを開いてシュトゥッツマンとオルフェオ55の写真が載っているページにサインをしていただくことにしました。

長い列になっていましたが、どんどん進んだので、それほど待ちませんでした。

サインの列にならんでいるときに、近くにいた人と話をしました。
最初はCDのパッケージが開けられなくて困っていたら、そばにいた若い女性が開けてくださいました。
そんなことから、2列に並んだ隣の人と後ろの2人の計4人(女性)でナタリー・シュトゥッツマンの話をすることになりました。
どの人も連れはいなくて1人できていました。そのうち2人の方は、都内ではなく、遠くの県から来ていたので驚きました。
そして、驚くべきは、私と同じように日々、ユーチューブを聴いているのだそうです。
やはりナタリー・シュトゥッツマンの歌声が抜群なので、その虜になり、ユーチューブを見るとついつい時間が経ってしまうのだそうです。
そして、昨年、セイジ・オザワ松本フェスティバルのシュトゥッツマンの公演にも目をつけていましたが、チケットが手に入らなかったなど、考えることが同じなのでした。

どの方も、私とは違いクラシック音楽に詳しくて、日頃から別の音楽家の演奏などにも精通しているようでした。コーラスや声楽を勉強している人もいました。

ナタリー・シュトゥッツマンの公演を目指して、かなり遠くからでもやってくるというのは、クラシックの世界にも「追っかけ」というものが存在することを知りました。
とはいえ、もしかしたら、自分もその一人なのかもしれません。

娘が、ある映画の試写会で知り合った人たちと友達になり、その後も付き合いを続けているということを聞いたことがありますが、そういうことは大いにあるもんだと実感しました。

1人のアーティストについて、自分と同じように関心を持ち、魅力に取りつかれている人間が存在すれば、そのつながりで仲良くなるのも当然です。

特に名前や連絡先を教え合ったりはしませんでしたが、もしかしたら、今後もまた音楽を通して再会するかもしれません。そういうことで、偶然に何度も合うことがあれば、どんどん親しくなって行くのも自然です。

同じような趣味の人に出会ったことは、驚きでもあり、自分が変わり者ではないということも判明しました。
しかし、それと同時に、自分のクラシック音楽に対する無知さ加減も痛感することになり、もっと勉強しないといけないなと思いました。

あ、話題がそれましたが、そうこうするうちに順番が巡ってきて、ナタリーシュトッツマンさんの座っている机の前に立ち、サインを書いてもらうべく冊子のページを開いて指差しました。
サインは「Nathalie」だけ書いているのかな?だから早いのですね。



日本語だけしかしゃべれないので「ありがとうございました」と言ってシュトゥッツマンさんの目を見ると、こちらの目をしっかり見て笑顔を返してくださいました。

本当に素敵な人です。

サインをもらっている人々は大部分女性だったように思います。
シュトゥッツマンのファンは、女性の方が多いようです。
男性はやはり女性らしい華やかな歌手の方が好きなのでしょうか?
シュトゥッツマンは中性的で、服装も地味ですが、容姿もきれいで本当にかっこいいです。

演奏中、私の隣の席に座っていた男性は、終始プログラムを見つめて聴いていて、舞台にほとんど目をくれることもなかったので、本当に不思議でした。
そして、用事があるのかアンコール曲を聴かないで帰って行きました。そういう人も珍しいです。

なんとしてもシュトゥッツマンが見たくて、彼女の声が聴きたくて来た人もいれば、クラシック全般のファンで、クラシックの中の1つとして足を運んだ人とが居るのでしょう。
そして、好みに合う人もいれば、まれに合わない人もいるのかもしれません。

サインをもらっている人は、やはりナタリー・シュトゥッツマンだからこそやってきた人が多いです。

帰りは、サイン会の列で言葉を交わした人たちと一緒に四ツ谷駅まで帰りました。
楽しく有意義な体験でした。
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ナタリーシュトゥッツマン&オルフェオ55(2)

2018-05-20 00:03:06 | 音楽


プログラムは次々に演奏されて行きました。

・カルダーラ:たとえつれなくとも~牧歌劇「愛の誠は偽りに打ち勝つ」第1章より
・カヴァッリ:満ち足りた喜びよ~歌劇「ジャゾーネ」第1幕より
・ボノンチーニ:お前を称える至福ゆえに~歌劇「グリゼルダ」第2幕より
・ジャン=バティスト・リュリ:トルコ人の儀式のための行進曲~バレエ音楽「町人貴族」より
・A.スカルラッティ:陽はすでにガンジス河から~歌劇「愛の誠」第1幕より
・ヴィバルディ:コル・ミオ、ケ・プリジョン・セイ~歌劇「アテナイデ」RV702 第3幕より
・ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲ト短調RV156
・コンティ:カンタータ「数多の苦悩の後に」
 1 アリア:数多の苦悩の後に
 2 レチタティーヴォ:あなたの忠実への疑いが
 3 アリア:私を燃え立たせる炎は
・ヘンデル:ああ、私の心よ~歌劇「アルチーナ」より

これらは歌劇の中で歌われる曲を抜粋して歌っているようです。
実は、どれがどういう歌かというのは、全く記憶に無い状態です。記録のためにプログラムの一部を書きうつしただけで、私は音楽の知識が全くありません。

そういえば、ステージの上の2階席は、指揮者の譜面台が、上からよく見えるのがよかったです。シュトゥッツマンがページをめくる様子などもよく見えます。客席を向いたり、楽団を向いたり、方向を変えるときに、譜面台を持って手早く移動させたりしていました。
いつもパワフルで活動的で表情豊かで、心のこもった歌と指揮でした。

休憩時間になり、会場を偵察しようと思って客席の外に出てみました。2階フロアのカウンターにいろいろな飲物が並んでいて、テーブルのところに立って飲んでいる人々がいますが、カウンターではお金を払っている様子が見えないので、どうなっているのかなと思いながら、立ち去りました。

下に下りると、CDを売っていたので、今回の演奏内容に近いというものを買うことにしました。売っている人が、「声楽の勉強にどうぞ」と言って薦めていました。
今回の演奏曲目は、声楽の勉強をしている人ならば、よく知っているというか、必ず練習する曲なのかもしれません。ということは、勉強のために観賞している人も多いのかもしれません。しかし、見た所、音大生くらいの若い人はあまりいないようで、年齢層はもう少し上のようでした。これからプロになる人というよりも、趣味で歌の勉強をしている人などが多いのかもしれません。



CD売り場はとても混んでいるので、時間がかかり、買えたときは、休憩時間が終わりそうになっていました。2階に上がってまた飲み物カウンターのところに行き、今度はその前まで近づいてみました。1人の男性が硬貨をカウンターの人のところに置いているのが見え、現金で買えることがわかりました。さらに近づいてみると、値段表もあって、だいたい600円くらいで、ジュースやワインが買えることがわかりました。しかし、客席に戻るようにとのアナウンスも流れたので、急いで会場に戻りました。

後半、
・ドゥランテ:協奏曲 第1番へ短調より 序奏:ポコ・アンダンテ
・A.スカルラッティ:私を傷つけるのをやめるか~歌劇「ポンペーオ」第2幕より
・ヴィヴァルディ:喜びとともに会わん~歌劇「ジュスティーノ」RV717第1幕より
・リュリ:バッサカリア~歌劇「アルミード」より
・ヴィヴァルディ:太陽はしばしば~歌劇「救われたアンドロメダ」より
・ヴィヴァルディ:アジタータ・インフィド・フラトゥ~オラトリオ「蛮族の王ホロフェるネスに勝利し凱旋するユディト」RV644より
・ラモー:未開人の踊り~歌劇「優雅なインドの国々」より
・ファルコニエーリ:バッサカリア第15番
・ドゥランテ:踊れ優しい娘よ

どの曲も素敵でしたが、そのうち今どれを歌っているのか、私にはわからなくなり、そして知らないうちに最後の曲になっていました。

終わりのほうの曲には、シュトゥッツマンが足でリズムを打って打楽器の役割をするような演奏もありました。変わったリズムの曲もあり、踊るように表情豊かに指揮をしていて目を見張りました。

プログラム最後の演奏が終わると、拍手が鳴り続け、シュトゥッツマンが出たり入ったりして挨拶し、楽団の人たちも挨拶し、そして、アンコール曲が始まりました。

これは、おそらく誰もが聴いたことのある有名な曲でした。
後で聴いたことによれば、これだけがフランス語で歌われたそうです。他はイタリア語だったらしいです。私は、終始何語かなんてまったく考えもしないで聴いていました。
アンコール曲は、マルティーニ:愛のよろこびは
とても温かくなごやかに始まる曲でした。まさしく、その場の空気が、愛に包まれる感じでした。

喝采は止まず、2曲目のアンコールは、ヴィヴァルディ:歌劇「オリンピーアデ」第2幕のアリア「立ち尽くし、うめき、おののく」(Gemo in punto, e fremo)

この曲は、激しい曲です。ユーチューブで聴いたことがあります。とても勢いのある伴奏から始まり、迫力のある歌でした。

二つのアンコールが終わってしまえば、もうそれ以上は望めず、ついに演奏会は終わってしまいます。舞台の上では、ナタリー・シュトゥッツマンが楽団の人と1列になって手をつないで前に出たり下がったりして、楽しい挨拶をしてくれました。
これもまたとても素敵な終わり方でした。

この演奏会、これまで見たことのある演奏会で一番すばらしかったです。
本当に、今回思い切って行ってよかったです。


(アンコール曲についての掲示。公演が終わったと同時に張り出してくれたようです。たくさんの人がスマホで写していたので、私も真似をして写しました。)

さてさて、まだその後があります。サイン会です。         続く

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