山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

すっとろってった

2023-05-19 14:44:39 | 日記2023

なぜか急に「すっとろってった」と言う言葉がアタマに浮かんだ。
これは小学生の時に、幼馴染が発した言葉で、その時にただ一度しか聞いたことがない。

「(何かが)風ですっとろってった」そうである。
つまり「すっ飛んで行った」という意味なのだが、そうそう、いかにも「すっとろってった」って感じがぴったりではないか。

「へえ~~、すっとろってったのか、なるほど~」と言う感じで、普通に理解したのであったが、今になって「すっとろってった」って方言なのかな?と思ったりして、調べてみたがわからない。

だいたい、どのように活用するのであろう?

すっとろわない

すっとろいます

すっとろう

すっとろうとき

すっとろえば

すっとろえ

こんな感じかな?

おそらく、これは幼馴染の造語じゃないかな?

でも、あの風の強い日に、ビニール袋かなんかが、すっとろってったんだよな。
私の故郷は西風が強くて、ものがすごい勢いで飛んで行ってしまうのであった。

・・・

その幼馴染は、還暦のときに、亡くなってしまいました。スキルス胃がんだったそうです。

まさかもう一生会えなくなるとは思わなかった。

いつか、おばあさんになったら、子供のころの思い出話でもする時が来ると思っていたのだけど、それはもうないのだ。

彼女が亡くなったのはコロナ禍の1年目の暮れだったので、葬儀にも参列しなかった。

それに、違う高校に進んで、その後はほとんど交流がなく、大人になってからは何もやり取りをしていなかった。

到底、友人という間柄ではなかったのだ。

だから、子供の時に一番親しい友人だったからといって、大人になってからは関係性が違う。

大人になってから、個人的に一度も待ち合せたりして会うこともなく、連絡を取り合うこともなく、年賀状さえ出さない間柄だったのに、亡くなったからって急に葬儀に出かけて行き、もう意識も何もない友人に会ったからってどうなるんだろうか。

それは不自然なことだと思う。

あれから2年以上が経つけど、今頃になって、もう昔を振り返って思い出話をする幼馴染はいないんだなと思うのだ。

思い出を共有する人はいなくて、私が1人で思い出す。
いっしょにピアノを習いにいったり、鉄棒をしたり、彼女の家に行って漫画を読ませてもらったりしたな。

彼女が人形を自転車に載せて私のうちに持ってきて遊んで、それから彼女の家に戻ったら、人形の電池が無くなってた。その人形は電池で声を出し、話をするのである。
移動した道をたどってみると、道路に電池が落ちていたのだけど、車にひかれてつぶれてしまったらしく、電池の中からゼリーみたいなものが出てしまっていた。

そんなこともあったなあ。

野良犬の仔犬を抱いて一緒に写ってる写真とかもあるのだ。

このコロナ禍で、コロナじゃないけど、彼女のお兄さんとお母さんも亡くなったそうだ。
お父さんはもう何年も前に亡くなっていたのだけど、もう彼女の一家は1人もいない。

お兄さんのお嫁さんとお子さんが彼女の実家に暮らしているそうである。

時代は変わる。。。

彼女に「すっとろってった」って言ってたけど、あの言葉は何?と聞いたとしたら、

「そんな言葉覚えてないよ~」と答えたかもしれない。

 

 

 

 

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