山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

トラック「全長25m」には反対だ

2016-04-10 16:06:57 | 車・運転・道路・駐車場2016
インターネットの読売新聞の記事で知ったのだけど、国土交通省は、トラックの全長制限を緩和し、現在の21mから25mに伸ばすことを実行しようとしているそうだ。
そうすると、10トントラック2台分の荷物を1人の運転手が運べるとのことだ。
新東名高速道路で実験し、他の走りやすい道路でも検証していくとのことである。
このような変更をする理由は、運転手不足を解決し、運送の効率を上げるのが目的らしいが、こんな解決策は間違っているのではないかと思う。

1人の運転手が20トンも運べばいいってのは、あまりにも短絡的である。

まず、安全性が一番心配である。

そんな大型の全長25mものトラックが、走りやすい高速道路だけを走って物を運ぶわけではない。高速を降りれば一般道であり、そんなに長すぎる車体で、交差点を曲がったりするときに、支障が起きると思う。

また、高速道路では、100km/hなんていうスピードで走るわけで、20トンもの荷物を積んだトラックが、ブレーキをかけても、これまで以上に停まることが困難となるわけだ。そうすると、悲惨な追突事故が起こる可能性が高くなるだろう。

全長25mのトラックは10トンを2個のような牽引車になるようだけど、これまでも大型トレーラーによる事故はたくさんあり、カーブで横転したりしている。
運転手の運転技術の未熟さによることも多いが、そもそも現在の21mでさえ、そんなにも高度な技術を要するものを、さらに4mも伸ばしたら、もっと運転操作が難しくなるということだから、当然事故も増えることになる。

1月にスキーバスの事故があったが、大型バスの免許を持っていても、普段は小型のバスしか運転したことのなかった運転士が、大型バスを運転させられて、下り坂で減速しきれなくなって単独事故を起こしてしまった。大型トラックも21mの長さを運転するのと25mの長さを運転するのとでは、大きな違いがあるはずである。

あえて危険を大きくしているとしか思えない。

それよりも、なぜ運転士が不足しているのか?
運転士の仕事が過酷で待遇が悪いのは、物流において、あまりにも安くものを運ばされているからではないか?
今の世の中は、なぜ現場で一生懸命働いている労働者に賃金が充分払われないのであろうか?早くて安いとか、効率ばかり優先させられている。

まず、運送費の上限が決まっていて、それに合わせて人件費を下げるなんてのは、おかしい。

解決策はわからないけれど、少なくともトラックの車長を25mに緩和するのはやめたほうがいいと思う。
また、もしそうするのなら、自動ブレーキなどの安全装置が完備された車にする必要があるだろう。
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