政府は7月中には高齢者のワクチン接種を終えるというようなことを言っているので、実家母が、もし受け損なったままでいたらどうなるのか不安になってきた。
気づいたときには、母だけが取り残されているなんてことになってしまうかもしれない。
母の近所の人たちは、ワクチンの話など全然しないのだそうで、誰も関心を持っていないようだと母が言っていたが、単に話題にしないだけであって、同居している家族などが申し込んでいる可能性が高いと思う。それに対して一人暮らしの母には誰も代行してくれる人がいないのである。
そこで、本日、母の住む自治体のサイトをパソコンで調べてみると、ワクチンについての質問を受けるための専用電話番号が掲載されていた。最初は役所の代表番号に電話をしてみたのだが、ちょうどお話中であり、その間にネットを調べていると専用問い合わせ番号が見つかったのである。
そこにかけてみるとすぐに電話がつながった。
説明によると、5月になってインターネットと電話で受け付けていた集団接種会場での申し込みは既に終わったそうだ。
そして、今は個別接種というものの受付が始まり、それは各医療機関で申し込みを行い、そこで予約をして接種ができるのだそうである。
なので、集団接種ができなかったからといって、そのままになってしまうわけではないそうなので、ほっとした。
最初は個別接種というものがあるという情報も聞いていなかったので、初めて知ったことである。
そして、母が健康診断を受けている近所の内科でも実施されるとのことで、それだったら母でもそれほど苦労せずに行ける場所だからほっとした。
今、受付が始まったところで、かなり申し込みが殺到しているだろうとのことだった。
電話で説明してくれた方が、大変親切で感心した。実家母の住む自治体では、包括支援センターや役所でも、窓口の人が、非常に親切に対応してくれるので、驚くばかりである。
そういえば、私が住んでいる自治体でも、そのような問い合わせに対して非常に親切に対応してくれることが多い。また、税務署や年金事務所などの公共機関も同様で、どこでもサービス精神が向上しているのかなと思った。
それから、実家母に電話をして、近くのクリニックでも接種ができることを伝えた。
今は申し込みが始まったばかりで、混みあっているそうだから、あわてないでそのうちに申し込んだらよいだろうと話しておいた。
現在はファイザーだそうが、遅くなるとメーカーが変わる可能性があるとのこと。それでも、どれを使うかはちゃんと公表されるそうである。できれば、評判の良いファイザーが受けられたら良いと思う。
実家母は高齢で一人暮らしなので、副反応が心配だが、かえって老人は副反応が少ないらしい。しかし、接種してから2日くらいは実家に待機したほうが良いと思う。母が予約を取ったらそれに合わせて帰省しようと思う。
午前中に母と電話をしたあとで、夕方になって母から電話が来た。
さきほど、近所の知り合いで、母より10歳くらい若い70代の老人と道で出会ったそうだが、その人は、別のクリニックにワクチンの申し込みに行ってきて帰宅途中だったそうだ。
その人の話によると、朝出かけて行ったところ、クリニックには、すでに50人以上もの人が行列になっており、申し込みをやっと済ませたら、3時を過ぎてしまった。昼ご飯も食べていないので、これから帰って買ってきた弁当を食べるのだそうだ。
しかも、申し込みというのは、「抽選」の申し込みなのだそうで、接種日の予約ができたわけではないのだそうである。抽選で当たらなければ、受けることはできないのだそうで、その人も、今後は自分では行かずに、若い家族に頼むことにしたそうである。
そんなわけで、とてもではないが、母自身は申し込みなんかに行く気はないとのこと。
私も電話で申し込めるものだと思い込んでおり、電話をかけてもかなかなかつながらないのだろうと思っていたのだが、たしかに、クリニックにひっきりなしに電話がかかってきても対応できないから、実際に現地に行くのかと思ったのだった。
(こういう情報はいったいどこで得られるものだかわからない。母に届いた郵便物を私は見ることができないのだが、母は認知症でもないので内容を理解しているはずであり、そういうことは書いてないらしい。)
今日は、雨も降っていて、こんな雨の中を老人が行列になって昼ご飯もたべずに待ち続けるなんて、あまりにも過酷すぎるのではないだろうか。
実家のほうでは、感染者もほとんどいないので、そんなに慌てなくてもよいかなと思った。
私が帰省できるのは、6月以降だと思うので、そのころにまた考えてみよう。
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