山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

無想庵 つくもそばきり

2009年10月09日 | 蕎麦
山形の芋煮で有名な馬見ヶ崎の近く、双方町にある石臼自家製手打ち蕎麦の「つくもそばきり」さんを今日はご紹介します。



お店脇の駐車場は狭く、台数が限られてしまいますが、すぐ周辺に何箇所かの契約駐車場があるようです。

お店の外観から、ガラス越しに蕎麦打ち場が見え、こだわりへの期待が膨らみます。



まるで隠れ家を思わせる、落ち着いた大人の雰囲気の店内です。
入口を左右に分けるような感じで、小上がりとテーブル席のあるゆったりめのコーナーと、小さめのテーブルのある小ぢんまりとしたコーナーに分かれます。



板そば(一人盛り)1050円ともりそば700円をオーダーすることにします。

このお店はご夫婦で経営していて、奥様が接客、旦那様がお蕎麦を打っています。ご夫婦でこだわりをもって頑張って暖簾を守っている、こぢんまりしたお店が、私はとても好きです。

奥様の接客はとても素晴らしく、こちらの少しの反応も見逃さず、心気配りをして下さり、とても気持ちの良い接客でした。
お客様、お蕎麦、打ち手のすべてに敬愛を持って接客しているような印象を受けた私たちは、急に安心感を覚え、居心地の良い雰囲気を感じながら、少しの間お蕎麦を待ちました。



頃合いを見計らったように、板そば用のなめこおろしと香りの良い刻海苔とともに、薬味が運ばれてきました。

白鷹山の清流で育まれた、山辺作谷沢で栽培されたまるごと一本の山葵が、鮫皮のおろし器が添えられています。
山葵の立派さに圧倒され、素晴らしく贅沢な気分です。
お蕎麦への期待が高まってきます。



奥様の笑顔と共に、運ばれてきた十一蕎麦。
その日の玄そばの状態や季節に合わせて、産地や蕎麦の品種をかえ、挽き方やふるいにいたるまで調整しているそうで、そば粉は毎朝、花崗岩の特注の石臼で挽いているそうです。

なるほど・・・
薬味がいらないくらいの、蕎麦の風味と甘みを感じるお蕎麦でした。
やや細めの蕎麦の表面は少しざらつき、まったりしてコクがあるつゆと、素晴らしく合います。

この時期(お蕎麦の風味も水もぬるくて一番良くない時期で)、この美味しさ?
えっ?
そんなやり取りを相方としながら、あっという間に蕎麦を食べ尽くしてしまいました。
最後の一本も見逃さず・・・



大盛りにすればよかったかな~、少し後悔。

「つくもそばきり」さんはアルカリイオン水を、捏ねと茹での行程に使い、茹で揚げた蕎麦を酸性イオン水でキリリと締めるそうです。

蕎麦に対する愛情というか、本物の職人さんというか・・・

「お蕎麦は、お口に合いましたか?」
お会計時、最後までさりげない丁寧な奥様の接客に、このお店の志の深さを感じます。

大人の隠れ家にしたいと思う、お蕎麦やさんでした。






■無想庵 つくもそばきり

住所 山形市双月町2-4-1
電話番号 023-622-5327
営業時間 11:30~19:00
定休日 水曜日・木曜日の14:00以降