**撮影日2013年10月某日**
高校教師だった店主が退職後、中古物件を買ってお店を開いたという、手打そばの「わき水」さん。
食べログでコメントが高く、皆さん感動して帰られるようで、どんなものかと思い初訪しました。
玄関を上がりましたが、ちょうど私の前の方で満席になってしまい、いらっしゃいもなくいきなり「待ちますか?」と聞かれました。
このお店のために遠方から来ているとは思ってないのかも知れませんが、解せない言葉尻です。
中で待たせて頂くことになりましたが、テーブルは5卓しかありません。
お店の方もゆっくりだし、お酒を愉しまれたるするお客様もいて、30分程度待ったでしょうか。
やっと席が空いて「こちらへ」と案内されたのですが、まだ客の食べたものが残っている状況で「席にどうぞ」と言われて移動を余儀なくされました。
勿論席に座ればすぐに片付けて頂けるものと思っていたのですが、なぜか10分以上も放置状態。
他のお客様の配膳などで傍まで来るのに、オーダーをとりに来てくれないばかりか、食べ残しを目の当たりにして待っているこちらの気分を察してくれないため、無視されているみたいで不快でした。
夫婦らしき二人で忙しくしているのはわかるのですが、気分が白けてきてしまいました。
お蕎麦に対するこだわりが見られるお蕎麦屋さんです。
ぼんやり外を眺めながら蕎麦を待ちました。
はじめに揚げ蕎麦がサービスされてきました。
やっとお蕎麦が運ばれてくると、そこから暫く店主から食べ方の説明があります。
待っている間、さんざん他のお客様に説明していたのを聞いていたため、一生懸命に語り始める店主の時間に、少しの苦痛を感じました。
丸抜きを石臼引きした十割の新蕎麦です。
まずはそのまま食べてみると細打ちで食感は硬め。
噛むとやや少しして蕎麦の香りが現れますが、新蕎麦で丸抜きの割には蕎麦の香りが立たず、甘味はそれほど感じませんでした。
大根おろしの搾り汁と辛味大根のおろし汁があり、甘めのつゆでそれぞれを割って蕎麦を頂きます。
私は大根おろしにつゆを割った汁が良かったです。
辛味大根は汁で割らずにそのままで頂くと蕎麦の味に締まりがでました。
蕎麦を半分ほど食べ進めたあたりでのびてきました。
蕎麦の量は十割にしても、量は少なめに感じました。
「わき水」さんの看板メニューの「梅おろし蕎麦」は、具材のすべてを混ぜ合わせてから食べるお蕎麦。(食べ方の詳細は店主より説明あり)
大粒の南高梅は粒が大きく肉厚で、味も上質でした。
海苔は香りも良く、厳選したものをつかっていると感じましたが、やはりそれぞれの個性が強すぎて、蕎麦の風味の良さがかき消されてしまいます。
むしろ手打ちうどんのほうが合うかと。
蕎麦が食べ終わったタイミングで、オーダーしたそばがきが運ばれてきました。(店主から食べ方の説明あり)
「そばがき」は、大根おろしが少し入った汁とじゅうねん味噌で頂きます。
フワトロという表現をしたいところですが、柔らかいだけが印象に残りました。
最後にインゲンの天婦羅がサービスで運ばれてきました。
たまたまタイミングが悪かったのか接客で不快な思いになり、期待の裏返しで白けた気分を味わいました。
けれど、他のサイトでは高い評価のお店ですので、興味のある方は出かけて見て下さい。
■わき水
住所 福島県郡山市富田町字塩ノ草37-17
TEL 024-952-6646