羽根沢温泉は、新庄市から西へ鮭川村という場所にある鄙びた温泉です。
かつて、このあたりの住民が、新庄藩の藩主に鷹の羽根を献上したことから名づけられたとか。
大正8年になると、石油試掘中に温泉が湧きだし、石油自体は湧出量が少なかったことから、採算性がないとして本格操業されず、地元に住んでいた加登屋旅館の先祖が採掘権を石油会社から買い取り、一軒宿から徐々に規模を大きくしていったそうです。(wikipedia)
戦中には旅行客がいなくなり、一時存亡の危機に立たされたことも。
客がいなくなった空き部屋を蚕小屋にし、養蚕を行いながら細々と温泉宿を維持してきたそうです。
さて、羽根沢温泉は良質な温泉が魅力的です。
そんな羽根沢温泉の共同浴場へ行ってみました。
無料の駐車場が完備され、川沿いに共同浴場があります。
近づくとセンサーが反応してチャイムがなります。
200円を投入して、いざ入湯!
脱衣所はシンプルな作りで、広くはありません。
浴室もこぢんまりしています、。
源泉かけ流しの良質のお湯です。
含食塩重曹泉(穏和低張性高温泉)の温泉は湯花が出るため、カバーで漉しています。
「美人の湯」言われる弱アルカリ性のお湯は、無色清澄で泉温摂氏47度。
最初にジジジと熱さを感じますが、なぜかしばらくすると体が馴染んでとても気持ちよくなります。
それに美容液のような、トロトロ、ツルツルとした感じが心地よいです。
男湯はシニアの方が先に入っていたそうですが、浴槽から上がる際に肩を貸していただける方が来て、安心したと相方は言われたそうです。
そのくらいツルツル滑るお湯なのです。
ちょっと熱めのお湯なので、この時節は雪があるけれどじっくりお湯に浸かることができます。
昨今、広くて設備が充実した温泉は沢山ありますが、羽根沢温泉は素朴ながら何かのんびりした気分になれるお気に入りの温泉です。