お正月は「沖縄」に行ってみようと年末に思いつき、ネットで空席を確認したのに、少し迷った数時間の間には満席に。
そんなものですよね~。
「人生椅子とりゲーム」のようにタッチの差で、大きく得たり失ったりもします。
大きな決断には、直感が大事と思います。
さて、新年になって昨年のことを持ち出すのもなんですが、やっぱり過ぎ去った一年を仕切りたいという気持ちがあります。
本当に2013年は「旅の時間」に恵まれていた一年でしたが、同時に自分の生き方を振り返り、確認する一年でもありました。
まず「東北」の温泉の趣の素晴らしさを再確認したのも、2013年の収穫でした。
東北の温泉についてマスコミで度々見受けますが、それは限られたごく一部の温泉です。
たとえ素晴らしい泉質でも、運営や維持費が回収できず、潰れていく温泉地の現実を目の当たりにしました。
廃墟になってしまった宿の跡地では、今もなお温泉がコンコンと溢れ、人を癒すこともままならず、大地に溢れたままです。
とりわけ東北の温泉旅館は、個人客を大事にする細々とした配慮がなければ、維持が難しくなったかも知れません。
一番印象深かった秋田の某野湯は、大地のパワーの凄さが温泉好きの私の心に深く刺さりました。
東北以外にも、石川県、長野県、新潟県の温泉地を旅しました。
かつて、故 伊丹十三さんがCMに出ていたツムラ日本の名湯シリーズは子供ながら強烈な印象が残り、大人になったら行ってみたいと思い気がかりだった「山代温泉」。
やっとその温泉地で宿泊する機会を得、念願を果たすことができました。
こうして考えてみると、ヒトには時間をかけて満願する局面もあるけれど、それを叶えようとする気持ちがないと、そのまま生き過ぎてしまうものだと実感しました。
石川県の海の青の美しさ、豊かな海の幸や郷土野菜に恵まれたその土地で温泉を巡り古刹を巡った経験も思い出に残りました。
それがきっかけで、東北に帰ってから週末に「最上三十三観音巡り」を続け、結願したのは12月のことでした。
今年のお正月は、両親とともに、炬燵のあるこぢんまりした宿で過ごすことができました。
両親とは離れて住んでいるのですが、食べ物屋さんでも温泉旅館でも、半椅子のほうが楽だと・・・
気がつかないうちに両親ともにすっかり足腰が弱くなってしまっていてショックでした。
両親は半椅子でこちらは座布団でとなると、会話している時の目線の位置が違うんですよね。
近くにいるのに、存在が少し遠く感じてしまいます。
ふいに子供の頃から教育が厳しい両親で、いつも家では正座させられていたのなんかを思い出しながら、あと何年こうして両親揃って一緒に温泉でお正月を過ごせるのかと思うと、なんだか切なくなりました。
元気だから大丈夫なんて思っていたけど、確実に両親の持っている時間は少なくなっているんですよね。
お正月を温泉でまったり過ごせたと、とても喜んでくれたので、本当に良かったです。
さて今年は新潟方面の温泉地を色々と巡ってみたいと考えています。
森吉岳周辺の秘湯も今年は行きたいです。
伊勢神宮、沖縄・・・
これ以上書くと、行きたいところがどんどん出てきちゃうのでこの辺でやめにしておきます。
長くてつたない文章でしたが、今日のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。