1968年
巨人は三十日午後三時から東京・銀座西の読売新聞社五階会議室で入団が内定していた鳥取西高、松原明夫(17)=180㌢、76.5㌔、右投右打=の入団を発表した。同投手は中国地区では屈指の本格派投手として注目を集めていた。先に巨人入りした新浦投手同様巨人、広島、大洋の争奪戦となったが、早くから伊藤スカウトが熱心に勧誘した誠意が実り、またしても自由競争に勝ったものである。松原投手は、元巨人の藤本英雄(現評論家)のフォームによく似ており、将来、巨人のエースとして嘱望されている。高校時代の主な戦績は二年秋の中国大会で、米子商業を相手にノーヒット・ノーランを演じたのをはじめ、今夏の県予選大会で準決勝まで進出している。松原は新浦とちがって、来春卒業後入団する。来春のベロビーチ・キャンプに参加させるかどうかは未定。背番号も未定。
正力オーナーの話 松原君は球が非常に速く、新浦君とともに将来巨人のエースとして楽しみの多い選手だ。これから大いに努力して、次代の投手陣をになってもらいたい。来春ベロビーチ・キャンプに派遣するかどうかはこれからいろいろ検討して決定する。
松原投手の話 これといった武器はないが、自分ではやはり速球を主体にして、力でぐいぐい押していくようなピッチングをしたい。新浦君のことはあまりよく知らないが…。彼に負けないようがんばりたい。
伊藤スカウトの話 一口でいえば、根性のある選手といえる。技術面では、球が速いのが大きな魅力になっている。力で押していって十分通用すると思う。投げ方も下半身が安定しているから楽しみの多い投手だ。
巨人は三十日午後三時から東京・銀座西の読売新聞社五階会議室で入団が内定していた鳥取西高、松原明夫(17)=180㌢、76.5㌔、右投右打=の入団を発表した。同投手は中国地区では屈指の本格派投手として注目を集めていた。先に巨人入りした新浦投手同様巨人、広島、大洋の争奪戦となったが、早くから伊藤スカウトが熱心に勧誘した誠意が実り、またしても自由競争に勝ったものである。松原投手は、元巨人の藤本英雄(現評論家)のフォームによく似ており、将来、巨人のエースとして嘱望されている。高校時代の主な戦績は二年秋の中国大会で、米子商業を相手にノーヒット・ノーランを演じたのをはじめ、今夏の県予選大会で準決勝まで進出している。松原は新浦とちがって、来春卒業後入団する。来春のベロビーチ・キャンプに参加させるかどうかは未定。背番号も未定。
正力オーナーの話 松原君は球が非常に速く、新浦君とともに将来巨人のエースとして楽しみの多い選手だ。これから大いに努力して、次代の投手陣をになってもらいたい。来春ベロビーチ・キャンプに派遣するかどうかはこれからいろいろ検討して決定する。
松原投手の話 これといった武器はないが、自分ではやはり速球を主体にして、力でぐいぐい押していくようなピッチングをしたい。新浦君のことはあまりよく知らないが…。彼に負けないようがんばりたい。
伊藤スカウトの話 一口でいえば、根性のある選手といえる。技術面では、球が速いのが大きな魅力になっている。力で押していって十分通用すると思う。投げ方も下半身が安定しているから楽しみの多い投手だ。