内山智之

1990年
内山投手は右の本格派で美濃加茂高出身。同校時代は、背番号11ながらエース格として春、夏の県大会準優勝に貢献した。大阪経法大では、阪神リーグで10勝16敗の成績。今年四月、春のリーグ戦を前にひじ痛のため退部。ひじ痛は、腕立て伏せなどの逆療法で直したという。持ち球は直球、カーブ、フォーク。直球に威力がある。同高の恩師・片島一広監督は「高校時代から練習の虫だった。たゆまぬ努力が認められてよかった」と入団決定の知らせにはほっとした表情・内山投手は大学入学後、年に一度はグラウンドに来て後輩の指導に当たっていたが「直球が本当に速くなっていた」と成長に驚かされたという。


1994年


内山は球界一の大リーグ通でもあるという噂もあるが？


「学生の頃から大リーグアワーは欠かさず見てました。ノーラン・ライアン、デーブ・スチュワート、ラモン・マルチネス、オーレル・ハーシュハイザー・・・いろんなピッチャーの投げ方を参考にしましたよ。僕の勝負球であるムービング・ファストボールも、西武時代のハワイ・キャンプで外人に教わって覚えたものです。縫い目に指をかけないから、ストレートなのにスライドしたりシンカー気味に落ちたり、ボールがどこにいくか分からない。たまに空気抵抗によって揺れながら落ちることもあります」


1997年


内山に、ついにその時がやってきた。7月29日に登録抹消された後は、シーズン終了までファーム暮らし。若返りをはかる王監督の来季の構想から外れ、このオフは戦力外扱いとなったのだ。災い転じて福。球団の好意もあって、11月初旬に渡米。この時内山は「オレは絶対にテストに合格する」とチームメートに言い残していた。そして、身分照会の手続きが済んだ後、ブリュワーズのテストを受ける。万全の備えで臨んだ内山はストレート、フォーク、チェンジアップと自分の持ち球を完璧に投げ込んだ。ブリュワーズ側の反応も「当チームの基準をクリアしている」とあって、見事に来春のキャンプに参加することができるようになったのだ。

北川晋

1992年


スリークォーターの変則フォームが特徴の北川の持ち球は、ナチュラルにシュート、あるいはスライダー気味に変化するＭＡＸ142キロの直球、それにカーブ、プロに入ってから本格的に投げ始めたフォークの3種類。制球力は「次に投げる球はストライクにするか、ボールにするかという程度」しかし、内角攻めも辞さない強気の投球で押す。「型にはまらないよう、タイミングをいかに外すかを考えています。ランナーが何人出ても、気にはなりません。マウンドに上がれば要は気合、怖いものなんかない。何でも来いですよ」高校時代、北川はエースでなく、主にセンターを守りながら、ピンチで出て行くリリーフ投手だった。その経験が、新人離れした度胸のよさにつながっている。

宮下信明

1959年
巨人の元内野手宮下信明が、商売で、もうけたほうでは筆頭。巨人から中日に移籍、中日を退団してから、中日球場内で喫茶店ミヤをはじめて当て、現在は名古屋の繁華街となっている駅前のビル街に、同じ喫茶店ミヤを経営しているほか、名古屋の中心地栄町にバー、ミヤなど全部で四軒を持つ盛業ぶり。ご満悦の宮下は、毎日スクーターで売上金をセッセと集めている。

徳久利明

1978年
元近鉄のエース、徳久利明（35）＝吹田市千里山西、喫茶店経営＝に大阪地裁は2月22日午前、恐かつ未遂罪で懲役10月、執行猶予2年（求刑懲役1年）をいいわたした。徳久は昨年11月、豊中市内のすし店に高級ライターを置き忘れ、これを店員がかくしたことから同月19日夜、店員に「返したら済むことではない。指をつめてもらおう」とおどし、さらにわび料として5万円を出した店主にも「もっとスパッと出せ」とおどしていたもの。徳久は36年、高知商から近鉄入りし15勝をマークして新人王に選ばれた。38年には20勝を挙げてエースの座についたこともあった。