とうとう母は、
私のことを分からなくなった。
8月15日の午後4時頃、
私は「ひだまりの家」に着いた。
受付に名前を記入し、
奥に向かって歩いていくと、
見たことのある顔のひとがいた。
東京の叔母さんだった。
兄が連れてきていた。
ちょうど帰るところだったらしく、
東京から一緒に来た姉を置いて、
叔母3人と兄は帰った。
母は、5月より小さくなったように見えた。
最初は私のことを分かっていたようだったが、
なんか途中からいってることがおかしくなった。
「わざわざ遠くから来てもらってたいへんですね」
いやに丁寧な言葉で話す。
「結婚しているんですか」
「ひさしだよ」
姉がいう。
「ひさしさんですか」
そういっても、
なんか自分の息子に会ってるという
喜びの顔をしていない。
これまでは、末っ子が一番かわいいらしく
私が行くと喜んでくれた。
「子どもはいるんですか?」
「UとKがいるだろうよ。もう大学3年だよ」
姉がムキになっていう。
「そうですか。いいですね」
私は、くるときがきたと思った。
8月25日で、母が入所して1年になる。
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