息子のそうめん

2001年08月26日 | 家族

今朝、いつものように女房は寝坊して、
けたたましく出かけていった。
恵比寿までフラメンコの練習にです。

しばらく蒲団でうつらうつらしていると、
Kが、「そうめん、ゆでていい?」という。
「ああ」とおれがこたえると、
「食べる?」ときく。
「お、いいね。Kのゆでたそうめんなんて」
おれは起きて、居間のテーブルの前に坐った。
テレビをつける。
息子が鍋でお湯を沸かしている。
「どれぐらいゆでたらいいかな」
「とりあえず、一束ぐらいやれば…」
おれも、どれぐらいで一人前になるか知らない。

ベランダで煙草を吸って、下界を眺める。
うちは5階、そこそこ眺めはいい。
左のほうは、駅前通りが見える。
右手には中央公園。
盆踊りのやぐらから、
四方に提灯がぶらさがっている。

居間に戻ると、
皿にのせたざるの上にそうめんがあった。
そうめんに氷を2、3個のせてあるのが憎い。
「一束だとそのぐらいだから、もう少しゆでるね」
とKがいう。
「こういうことも経験しないとわかんねェよな」
おれは、Kの用意してくれたつゆで、
そうめんを食べた。
うまかった。
息子がゆでたそうめんを食べるなんて、
初めてのことだ。
追加してゆでたそうめんを持って、
Kがテーブルに坐り、食べ始めた。
いい日曜日の朝だ。

コメント
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