1月2日の夜9時15分からBS2でやった
「ザ・津軽三味線スーパーライブ」という番組を観た。
以前、九想話に書いた
木下伸市、上妻宏光、それに吉田兄弟のライブだった。
それぞれのオリジナル曲をやったり、
「津軽あいや節」「津軽よざれ節」「三下がり」
なども演奏した。
KOBAのアコーディオンとの共演もよかった。
私は、三味線を無性に弾きたくなった。
20何年か前、高橋竹山を聴いたときから
そう思っていた。
三味線が欲しい。
ああ…、だめだだめだ。
ケーナをきちんと練習しなければ。
ギターはどうした。
ブルースハープも泣いている。
クロマチックハーモニカはどこに行った。
尺八は乾ききっているぞ。
リコーダーだって拗ねている。
でも、三味線弾きたいな。
大晦日、8時頃は紅白などを観ていたが、
さすがのミーハーの私でもつまらなくて、
テレビを消してコタツで寝てしまった。
9時半から、BSでやった映画、
「海の上のピアニスト」はよかった。
それが終わって、九想庵を更新して、
元旦の1時過ぎ、寝ようと思ったら、
12/31は、わいわい雑俳塾の投句の締め切りだった
ということに気がついた。
気持ちはもうすっかり蒲団の中に入っていた。
ああ…、ここで寝てしまったら、
ものすごい後悔と自己嫌悪の年明けとなる。
歯を磨いてしまっていたが、
グラスには日本酒を、コタツには電源を入れ、
俳句を書く手帳と歳時記2冊を本棚から出し、
コタツに入った。
しかし、こころも体も、
「電源が切れる準備ができました」
状態になっているので、
再起動するのがやっかいだった。
それでも、ここは意地でも気力というか俳力をだして
俳句をひねらなければならない。
兼題は「着ぶくれ」「年惜しむ」「手の字を入れる」
というものだった。
1時間ほど考えて、それなりの3句ができた。
それじゃ、これを投句しようと思ったとき、
一番気に入っていた句、
差し入れし手に火のような乳房かな
に、季語のないことに気づいた。
それからこの句にうまく合う季語はないかと
いろいろ歳時記を探してみたが、なかった。
とても気に入っていた句だったが、
泣く泣くあきらめちがう句をつくった。
季語で救われることもあるが、
季語で泣くことも多い。
なんだかんだで、
やっと投句をすませることができた。
でも、あの句を投句したかった…な。
今年からは、毎月投句した句への想いなどを
九想庵の俳句のページに載せたいと思います。