想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

子猫のそのご

2020-02-26 19:09:46 | Weblog
何もいうまい、みてくれええええ


へちまのお魚を買ってもらった


東京のおっかあによじ登る
よじ登られたおっかあがおとうと
相談した


丸太…のような…爪研ぎポール
福ちゃんこと白チビがまだ山にいた頃
木の根っこによじ登っていた写真を
参考に、お父上が買ってきてくれた


登頂!

捕獲!











ということで、すっかりとY家の子。
なんとまあかわいらしいこと、
Yさんが嬉々として写真を送ってきて
くれるのでーす。
嬉しいです!



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I was born 受け身から始まる

2020-02-15 00:00:18 | Weblog
詩人、吉野弘の「I was born」
(詩集「消息」)
生まれたは、英語記述だと受動態だが、
うまれさせられた、とは言わずに
生まれたでいいし、at 地名はあっても、
by mother はいらない。
by Godもいわずもがなである。
けれど、生まれることはまさに受け身で
あると気づいた少年の記憶。


(先生に作っていただいた小箱、半分のくらいの大きさだった)


(10日足らずで小箱が窮屈になった)


少年時代の父親との対話を
想起して綴られていくこの詩は
かげろうが生まれて二、三日で死ぬ
のだという話から綴られ……

「友人にその話をしたら、或日、これが
蜉蝣の雌だといって拡大鏡で見せて
くれた。説明によると、口は全く退化
して食物を摂るに適しない。胃の腑
を開いても 入っているのは空気
ばかり。見ると、その通りなんだ。
ところが、卵だけは腹の中にぎっしり
充満していて ほっそりした胸の方
にまで及んでいる。
それはまるで 目まぐるしく
繰り返される生き死にの悲しみが
咽喉もとまで こみあげてくるように
見えるのだ。
つめたい  光の粒々だったね。
私が友人の方を振り向いて〈卵〉
というと彼も肯いて答えた。
〈切なげだね〉。そんなことがあって
から間もなくのことだったんだよ。
お母さんがお前を生み落としてすぐに
死なれたのは——。」

そして、最後に
——ほっそりした母の
胸の方まで
息苦しくふさいでいた白い僕の肉体——。
と結ばれている。

白チビは森の子だからほんとうは
森で育つのがよかった。けれど
生まれたのだけれど
生んだのだけれど
育てなかった母猫。
初めてだった。子育てを見守り、
成長して散り散りになってまた
しばらくすると顔を見せてくれる。
それぞれに逞しかったり、やせっぽちで
飢えて現れたり、いろいろだった。
何年も続いた猫とのおだやかな日々に。

白チビは福島から採った福という
名前をもらい、新しい母の手のひら
に包まれている。
包んで、抱だきあげて、まだ軽い。
けれどいのちの温もりに
ヒトはほだされて、笑顔の時間が
増えた。

生まれた赤ん坊はほんとうに
受け身だ。
受け身なのだ。
受け身だから、かわいがられる。

ノシノシやってきて、
ご飯をせっつき、お腹ふくれても
もっともっととニャアニャア
うるさく鳴くのに 警戒心は
解かない要領良さ。
そんな猫には、はかなさはない。

江戸ちゃんはじっと待つ猫だった。
始めから最後に見た日まで
みゃあみゃあとせがんでも
うるさくなかった。
どこが他の猫とちがうか、
それは受け身だったと思う。
儚げだった。

実際、ヒトも世を凌いでいるようで
本当は自力でなんか生きてはいない。
誰かがだれかを助けて
そして、与えられて
回り回ってどうにかなっていく。
一生そうなのだ。

蜉蝣母は腹を空にして子に住み処を
与えるから母になれた。
それは悲しいことではない。
生まれ 恵まれ 生まれる。
母も子も 受け身だ。

悲しいのは、生まれたときのことを
知らないこと。
忘れてしまうこと。
なかったことにしてしまうこと。
はかなさを振り落としてしまったこと。





秋になったらお誕生日のお祝いを
福ちゃんにお忘れなく。










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子ねこ上京物語

2020-02-12 19:57:42 | Weblog
白チビちゃんは東京のYさんご夫妻が
引き取ってくださいました!!!!!
大の猫好きのYさんに白チビの写真を
ブログで見ていただき事情を話したら
うちでよければと即決してくださいました。

小箱に入れ、新幹線で連れて行きました。
車内で無事に過ごせるか不安でしたが、
たま〜に小さく鳴くけど、ほぼ眠っていて
くれたのでホッとしました。
駅には知人が迎えにきてくれて、
車でYさん宅へ直行。夜遅くの訪問を
快く迎えてくださいました、と言うか、
ものすご〜〜い歓迎ぶりで、ご主人が
白チビを速攻で抱き上げながら、
今日から福ちゃんでちゅよ〜と、満面の
笑みと猫撫で声で言われたので
笑っちまいました。いい歳のおとなが
皆で大喜びの夜でした。

その後の白チビ福ちゃんはこの通り、
日々、ご機嫌で、可愛い度が増すばかり。




初めての夜は、縁側のボロタオルも
いっしょにベッドへ。




生きてないおもちゃ、初体験。





保護猫を数多く診てくださっていると
いう獣医さんのところへ連れて行って
くださいました。
回虫、ダニ、いろいろ検査してもらい、
大きな病気はなかったそうで安心しました。


日向ぼっこして、ドタっと落ちたの、
福ちゃんはここがお気に入りですと
Yさんが写メをくれました。


森の景色と鳥の声がする初TV、
正座してますね〜。

この子のおかげで大きな喜びを
味わわせてもらいました。

続きはまた。





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育児放棄かよ!

2020-02-02 16:46:22 | Weblog
(1.25 撮影。白チビ)

猫の気質もいろいろ、人と同じです。
江戸ちゃんの子、ジョリ子は三度の
お産をしていますが、一度もちゃんと
育ったのを見ていません。
生まれると嬉しくて無事に育つのを
願って見守っています。
悪天候が続きませんように、とか。
江戸ちゃんの子は全てよく成長して、
森で近くを歩いているのを見かけます。

江戸ちゃんはとてもやさしいお母さん、
ジョリ子は成長しても母親にべったりで
居候してここにいるのですが、自分の子
の面倒は見ない、困ったものです。

昨年、江戸ちゃんの子が三匹生まれ、
ジョリ子の子がその後すぐに生まれて
一緒に子育てしていました。
ところが江戸ちゃんが12月に入ってから
姿をみせなくなりました。

子猫たちは順調に育っていて、野良という
よりここでご飯を食べるので半野良なので
空腹にならないのと、暖冬のおかげもある
でしょう。すくすく成長して安心していたの
ですが、どうもジョリ子は自分の赤ん坊に
おっぱいをあげる時間より、自分がここで
食べたり昼寝したりしている時間が長い
のです。先に生まれた江戸ちゃんの子たち
は元気に育っていますが、ジョリ子の子は
育ちが遅くていつまでも綿毛みたいに
ふわふわの赤ちゃんみたいです。そのうち、
灰色の赤ん坊を見かけなくなりました。
残った白チビが心配です。

私が森庭を散歩すると後からついて
きます。残った白チビもジョリ子の後を
ついてきます。




(サンちゃんのお墓の上に登った!)









でもジョリ子はおっぱいをあげない。
自分がミルクをねだってついてくる。
それがわかっているので、
あまり嬉しくはないのです。
三世帯同居家族あるあるの親子問題
みたい…



ミャア、ミャアと、とてもかわいいチビ!
どうか無事に育って、美しい白猫になり
ますように。
(お鼻まわりのソバカスがチャーミング!)















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