元徴用工訴訟は韓国の最高裁判決から
一年が経ち賠償金支払い期限が迫って
いる。差押えられた日本の現地企業の
資産売却を阻止したい日本政府の言葉
に違和感がある。
政府は日本企業に「実害」が及ばない
ようにしたい、しなければならないと
いうのである。
ネトウヨは賛成するだろうが、普通の
感覚で考えれば日本統治時代に起きた
ことだから、日本企業も戦犯である。
加害者の立場で、賠償を被害のように
言えたものではない。
また今だからこそ、言ってはならない。
現政府のおかしな言動の根拠は、
1965年の日韓請求権協定である。
それに反した判決だから賠償はしない、
謝罪もしないということだ。
三菱重工と日本製鐵は政府の意向に
従っているが‥
「実害」という言葉はどこから出て
くるのだろうか。
「身の丈」もそうだ。
つい口から出てしまったのだろう。
そして、先の二社以外に古河機械金属、
熊谷組が新たに提訴されたようだ。
戦前に強制的に徴用された韓国人とその
家族、遺族たちが納得しないのは謝罪の
言葉がないからとも言える。
謝罪すれば、それみたことかと足元を
みられて賠償を迫られる。
だから認めてはいけない、という考え
をする人もいるだろう。
愚かな綱引きしかできない者を選挙で
当選させたのは国民である。
慰安婦問題も含めた政府のこのところ
の一連の姿勢に賛成し認めなくていい
と応援する人たちが少なからずいる。
それは辺野古基地建設への無関心にも
つながる。
他人ごとという言葉があるが、近頃
自分ことという言い方も見聞きする。
我が事にして考えるというのは、想像
力と共感する感性があってのことだ。
しかし物事を自他の対立や損得で捉え
る習慣がついている人は、想像力の
アンテナを折りたたんだまま使わない。
アンテナがないのではなく、自分こと
でなければ起動しないのである。
そのうち錆びて使いものにならなく
なるから、片意地ばかりになる。
日本企業から献金を受けている政府は
資産売却されてしまうのは自分こと
なので「実害が及ぶ」と考えたわけで
かつて我が国が何をし、かの国の人を
どのように扱ったか、人生を奪われた
側の人がいかに苦しみ嘆き地獄を見た
かについては思わないのである。
二国間の対立で漁夫の利を得るのは
米中だろう。日本はどこまで没落する
のか。底が見え始めている気がするが。
彼らのいう身の丈の低い人たちが
労働力となって国を支えてきたこと、
非正規雇用が拡大し今、さらに安い
賃金で働き支え続けていることと、
徴用工がなかったことにされること
の根っこは同じだ。
元徴用工問題は、対岸の他人ごと
ではないし、対岸に舟を寄せ人々が
行き来して往来を活発にしてきた
長い歴史は憎悪だけではなかった。
どちらの岸にも美しい花があり、
哀しみの歌はあった。
腐敗した権力に庶民が搾り取られ
虐げられてきたのも同じなのである。
一年が経ち賠償金支払い期限が迫って
いる。差押えられた日本の現地企業の
資産売却を阻止したい日本政府の言葉
に違和感がある。
政府は日本企業に「実害」が及ばない
ようにしたい、しなければならないと
いうのである。
ネトウヨは賛成するだろうが、普通の
感覚で考えれば日本統治時代に起きた
ことだから、日本企業も戦犯である。
加害者の立場で、賠償を被害のように
言えたものではない。
また今だからこそ、言ってはならない。
現政府のおかしな言動の根拠は、
1965年の日韓請求権協定である。
それに反した判決だから賠償はしない、
謝罪もしないということだ。
三菱重工と日本製鐵は政府の意向に
従っているが‥
「実害」という言葉はどこから出て
くるのだろうか。
「身の丈」もそうだ。
つい口から出てしまったのだろう。
そして、先の二社以外に古河機械金属、
熊谷組が新たに提訴されたようだ。
戦前に強制的に徴用された韓国人とその
家族、遺族たちが納得しないのは謝罪の
言葉がないからとも言える。
謝罪すれば、それみたことかと足元を
みられて賠償を迫られる。
だから認めてはいけない、という考え
をする人もいるだろう。
愚かな綱引きしかできない者を選挙で
当選させたのは国民である。
慰安婦問題も含めた政府のこのところ
の一連の姿勢に賛成し認めなくていい
と応援する人たちが少なからずいる。
それは辺野古基地建設への無関心にも
つながる。
他人ごとという言葉があるが、近頃
自分ことという言い方も見聞きする。
我が事にして考えるというのは、想像
力と共感する感性があってのことだ。
しかし物事を自他の対立や損得で捉え
る習慣がついている人は、想像力の
アンテナを折りたたんだまま使わない。
アンテナがないのではなく、自分こと
でなければ起動しないのである。
そのうち錆びて使いものにならなく
なるから、片意地ばかりになる。
日本企業から献金を受けている政府は
資産売却されてしまうのは自分こと
なので「実害が及ぶ」と考えたわけで
かつて我が国が何をし、かの国の人を
どのように扱ったか、人生を奪われた
側の人がいかに苦しみ嘆き地獄を見た
かについては思わないのである。
二国間の対立で漁夫の利を得るのは
米中だろう。日本はどこまで没落する
のか。底が見え始めている気がするが。
彼らのいう身の丈の低い人たちが
労働力となって国を支えてきたこと、
非正規雇用が拡大し今、さらに安い
賃金で働き支え続けていることと、
徴用工がなかったことにされること
の根っこは同じだ。
元徴用工問題は、対岸の他人ごと
ではないし、対岸に舟を寄せ人々が
行き来して往来を活発にしてきた
長い歴史は憎悪だけではなかった。
どちらの岸にも美しい花があり、
哀しみの歌はあった。
腐敗した権力に庶民が搾り取られ
虐げられてきたのも同じなのである。