想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

GW東京散歩考

2008-04-30 18:43:32 | Weblog
                 ※過去記事はコチラでよろしくお願いします

 顔ひきつってるベイビーですが、それは早く歩きたいから。

 東京にいると、さすがのくんくん親分も歩く場所が
限られます。くんくんしてると、車がブーーーーですから。


それに彼はいつも澄んだ緑の空気を吸ってます。
住宅街でも樹木は少ないので、おっかあのオフィスの
近くでは夜中しか歩けません。
でも今日はちょっといいぞ~。



この切り通しにアーチを作っているのは
モッコウバラです。
坂の下のおうちにある大株の木が古いので
そこから広がったのではないかと思われますが、
入り口、途中と、三軒のお宅の敷地内から伸びています。



この近くに若葉の杜と呼ばれるところがあるそうです。
樹齢数百年という大木が生い茂り、たくさんの植物で
近隣の空気を清浄にしてくれています。
けれども、どうやらここもまた伐採の危機に直面して
いるようで…。
道路だよん~、四十年前から計画してた道路を
いよいよ着工するんだと~、都議会、なにしてんだろ。

ということで、見に来たのでした。
住民有志の方に反対署名の用紙をいただいて、
おまけにバラをちょっといただいて帰ります。


コメント (3)
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すみれちゃん

2008-04-30 17:55:05 | Weblog
※過去記事はコチラでよろしくお願いします!

 敷地内の小川を縁取るように、たくさん生えています。
それぞれに名があるはず、でも「すみれちゃん」と呼び
ちょっとづつ個性が違うので「アノ子」「アッチの子」と
言ったりします。



そんなある日、エイザンスミレ(比叡山のエイザンですね)
という名前を知ったわたくしは、すみれちゃんたちの観察に
いそしみました。


     エイザンスミレ

もともと山野草が好きで、手元に小さなハンドブックも
置いてあるのに、名を覚えようとしなかったのでした。

にわかに葉や鍔の形状などを注視して、図鑑と見比べる。
そんな数日を過ごし、雨が降り、なかなか咲かない桜を
見上げ、思ったのです。

名前は知らない。
知らないけれど、ずっと前からすみれちゃんが好き
でした。
ああ、今年もまた咲いたね、
ちょっと増えたね、花の数。
と思いながら森に造った小路を歩くだけでした。

森への闖入者は、私道の立て札を無視して
野草や山菜、さまざまなものを株ごと掘出して
持ち去ります。
彼らはそれを食べるのかな?売るのかな?
名前も食べ方も知っているモノシリなんでしょうなあ。

名という記号が人の手のうちで、形を変えて
いく、物識りがおしゃべりしたり書いたりして
どんどん広がっていくから。
それはあらゆるものに及んでいるな。

この森は、その価値観の外側にいたいと願って
切り開きました。
だから、やっぱり花の名知らずのままで
いいや、と。
決して根っからの飽き性だからというわけでは
ありません、決して(二度言えばアヤシイぞ)

でも誰か知ってたら、おせーてもらうのは
やぶさかではない。
ふ~~~~ん、ってしばらくは楽しみます。



これはマルコポーロという西洋人、いや黄色いバラで、
森の探検家ねずみ師のために植えたよ。

6/4追記:エイザンスミレとあるようですがアズマイチゲorキクザキイチゲのような気がします。
また、5/22の「すみれちゃん」(笑)ハルリンドウorコケリンドウorフデリンドウ
何れも春咲きリンドウ、生育場所が微妙に違うようですが、、。すみれちゃんではないようですよ
以上、猫舌さんにご指摘いただきました。

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芽吹きの朝

2008-04-28 10:38:10 | Weblog
                 過去記事はこちらでお願いします

 一夜明けて、曇り空越しの陽射しで
しだいに明るくなってくると‥。
枯れてきた木にほんわりと薄緑の彩りがちらほら。
木の芽は一晩でその姿をはっきりと表して
この季節は毎日が新しい。

樹々が芽吹く時を身近に感じて、けれども喜んでばかりもいられない。
嬉しいには嬉しいのであるが、
この時期、種まきとか、土の点検とか、闖入者の見張りとか
まあ様々に忙しいのであるよ。



日中は本など読んでいると、すべてのタイミングを逃して
しまうので、読書禁止命令を自分で出す。
ベイビーは、外に出れるからすべてがオーライなんだが、
こっちはなんだか後ろ髪ひかれながら、長靴を履いて出動する。

「6月にたくさんの花が咲いて緑の芝生に被われることを
思えば、準備に余念がありません」
なんて、キャプションをつけたい写真をたくさん撮った。
だが、心にもないことなのでアップするのは控える。

花が咲けば嬉しい。
種まき他、諸々作業は疲れる。
   (今回はワイルドフラワーのタネをたくさん蒔いたのだ~)
それを止めないのはなぜだ?

森の循環に溶け込んでいないと、この世界にいられないからである。
いや、いる意味がないからだな。

自然は放置しておくと、猛獣のように襲ってきて
勝手放題に荒れ狂う。
すると、「自然はいいね~」とは言えない。
ただの荒野である。
メイ・サートンの「独り居の日記」に
森が侵蝕してくるのと闘う日々がすくなからずあって
ふ~ん、そういうものか、くらいなもので
読んだころはまるでわかっていなかった。
けれど、今は目の前の現実だ。

十余年かけ、少しづつ働いてこの居場所を造ってきた。
これからさきも続く。
美しいものを眼にすることができるのだから。
「働かざるもの、観るべからず」
キャプションはこのほうが合っているなあ。



近いうち治療院に予約をとっておけばよしとして、
やることやれば、すっきりである。

まあ、終わりはないんだけど‥‥




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この世界のあらかたのこと…

2008-04-27 12:15:58 | Weblog
   過去記事はコチラです

 先週の日曜日に植えたバラの新苗と
虫除けに効くらしいホワイト・オニオン。
今朝、シマコ嬢がこの根元でお座りしているのを
発見。キッチンから丸見えなのに、じっと動かない。

しばらくして、前足でサッサッサッと土を戻して
立ち去りました。
……、そういうことなの?

「この森に、この世界のあらかたのことは在るわよ」

彼女は森から村のはずれへ続く小道のきれる
小さなオンボロ橋のたもとあたりまで遠征する
けれども、生涯を風の谷で過すのである。
それで、さしつかえないというのは、先の言葉で
言い尽くされているようだ。



このごろは、けっこう便利になっちゃって、
カリカリとか缶詰とか、ほら、あの人(ねずみ師)が
置いてくからさ、あたいは別に狩ができない猫じゃ
ないのにね、でも、便利になっちゃうと、
それも断ることないないと思って。
でも、お祈りはかかさないわよ、猫の神様に。
ここにはなんでも在るのよ、シアワセ~

シマコは作業小屋で今年も赤ちゃんを
産むようで、このごろはまた縁側の常連。


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山野草

2008-04-26 16:11:17 | Weblog
  ※過去記事はコチラです

山の天気は変わりやすいのが常識ですが、
天気予報じゃ少しは晴れるって言ってたのに…
またもや曇天。
だから雲の切れ間からちょっと陽が射したのを
見逃さないで散歩(偵察)です。





エイザンスミレではなかろうか?
八ヶ岳ローズ・ガーデンで知ったのですが、
あれ?うちにはけっこうあるんじゃないか、と
下を見て歩いたのです。

白い小さな花を以前からよくみかけていたのですが、
名前を教わると、急に存在感がましてくるのは
人間のいやーな性というか、社会性というか
スミレちゃんにしてみれば、
「あたいはさー、あんたのこと、しょっちゅう見てるわよ!
そこの黒いデカイの、あたいを踏んづけるんじゃないわよ!」
とかわゆい声で叫んでるかもしれない。
接写しようと試みたが、無理だった、カメラが、というより
わたくしがヘボだからです。



こっちは野菜、食用です、でも初チャレンジ。
うまく栽培できるようになったら、無農薬野菜とバラの
セットにして東京のリッチな知人友人に押し売りする。
そういう計画はまえまえからありますが(うさこ的に)
やっと去年オクラが生ったという段階なので、ビギナーの
妄想にすぎません。
ちなみに、これは何の苗でしょう?
クイズ、正解者プレゼントは一泊二食付、
ちょっとした労働体験付で招待旅行というのは
どうでしょうか?
ねずみ師にしごかれますけどね、たぶん。

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眠る前に読むなかれ

2008-04-25 00:05:21 | 
お花見しましたか?
ソメイヨシノはすでに北国でも咲き誇っていますが
想風亭から望める桜は、ようやくつぼみの形が目に見えてきたくらいです。
山桜ですから。

桜といえば、ほんらいは山桜。
万葉の人も本居宣長も小林秀雄も白洲正子も(端っこの方でうさこも)
山桜こそ桜と、こよなく愛でたのでした。

隅田川べり、北の丸公園、千鳥ヶ淵、中央線沿線の四谷から市ヶ谷、飯田橋あたり
青山墓地、御苑、もちろん上野公園も。
都心部にはその他にもたくさん、とにかくたくさん桜を観ることができて
なまじ田舎の自然より、よほどすごい景観になってますね。
地方出身者が圧倒的に多い東京で、地方よりお花見(宴会だけど)が
盛んなのはなんとなく、合点がいきます。

全国各地、桜で人寄せする名所?を全部回って歩く旅というのを
企画すると、月刊誌二年分くらいは持つかも。
花のないときももちろん訪ねて、です。桜があるだけで名所な
場所はたくさんあるからね。
だけどいかんせん人の造ったものですなあ。

そこいくと千二百年前の木なら、人の手になったとは思えないでしょ。

どうしてこんなにたくさん、桜を植えようと思ったのか?
春の桜並木を目にするたびに、ふと思います。
ハナミズキでもよかったんじゃないか?
(最近流行ってるようで、やたら目立ってます)
しかし、花見は桜さくらさくらに限ってなんですね。
そして、木を植えるばかりでなく、詩歌、物語の主題として
扱われてきました。
これからも、また桜の物語は生まれてくるでしょうなあ。

宇野千代の作品、「薄墨の桜」。
樹齢千二百年の老木にまつわる話なのですが‥
眠る前に読まないほうがいいもう一冊は、
「桜の森の満開の下」坂口安吾、です。

二冊とも、想像力豊かな人が、昼下がり以降の時間に読むと
翌朝の寝覚めがよくないこと請け合いなのですが。
また今年も手にしてしまって…
オッパーピー状態。


     (寝起き、寝ぼけ中である)

この季節になるとつい…桜ものを何度も手にしてしまうし
なぜか、梶井基次郎の背表紙にも眼が行くのであります。
で、ラストシーン数行だけ読んだりする。

先の二冊は、読まなきゃわからない話なんだけど、
「寝る前はよしたほうがいいわよ~」という逆説の
誘惑でありますね。

桜の美しさとはなんだろうと、
そこに在るだけで、人に物思わせる木。

大和のこころ、そう言い切った先人の
そのこころを山桜の下で考えています。
なかなか、咲いてくれないもんで…
長々のおしゃべりの末、結局のところ、うさこも
いにしえの人と同じことを思っています。






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模様替え

2008-04-24 00:22:32 | Weblog
過去記事(想風亭日記)はココ ⇒ これからは http://blog.goo.ne.jp/raichiooo よろしくお願いします。
  
とうとつですが、模様替え(テンプレートだけど)中でございます。

お掃除と同じです。
突然、やりだして、ぐったりくるまでやる‥‥
しないときはぜーんぜん、おかまいなしなのに、です。

なので、画像が用意できてません。
画像なしの、親分なしの、文字だけの
うさこの戯言だけの、こんなのつまんなーーーーいと
とっとと閉じようとしているあなた、きみー、おまえさーん。

こんな顔でよかったら、どうぞ。

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