想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

桜待ちしていたあいだに、

2023-04-27 09:37:14 | Weblog
山の桜も全国並に10日ほど早く開花した。

山桜の淡い色が山肌を明るく染めている。
家へ向かう道路は太陽光発電のダンプカー
が行き交い広大な範囲で牧場や雑木林が
工事現場化して風情はなくなった。
ぽつぽつと背を高く伸ばし山桜が見える。
それだけで殺伐とした気持ちが少しだけ
明るくなる。ああ、さくら、さくらだと。

三月半ばころから身体が重だるかったが
四月に入ってそれははっきりと形になって
顕れてきた。
そしてある日の夕刻、体の脇から背中にかけ
ギリギリと痛みが走った。若い頃から腰痛に
慣れているのでああきたかと思い、そのまま
きりのいいところまでと仕事を続けた。

根をつめているつもりはないけれども‥‥
と、あとから悔いてもしかたがないが
腰痛ではなく別の病名だった。
「ストレスが原因」と医師に断定された。
はっきり言いますけどと眼鏡の女医は
笑いながら告げ、あきらめて休んで、
と笑いかけた。
痛みで体を動かすのも辛いので従順に
頷いた。薬局の待ち時間が途方もなく
長く感じられ、早く横になりたかった。

それでも翌日の予定を考えているわけで
あきらめるしかないのだよと自分に言い
聞かせた。
数日経って仕事場へ行き、身体が無理だ
と訴えているのか教えているのか実感し
早々と帰宅した。
それからも何度かよたよたと出かけるが
そのたびに限界を思い知った。
日薬という医師や先生の言葉をかみしめる。



こんなに何もしなくていいのだろうかと
思いが湧き上がるのをなだめながら
空を見たり庭の花を見たり植木鉢に水を
やったりゆるゆるのろのろとしている。
薬を日に三度飲むために食事を取らねばならないが
調理する力はほぼない。

三日くらい前から読書をする元気が出てきた。
「正法眼蔵」と「宗徳経」「典座教訓」を
取り出して拾い読みする。
そこにひたっていると元気をもらえる。

つづきはまた。
今日はここまで。









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