想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

自分では気づかない傷み

2023-12-04 20:37:48 | Weblog
夢のなかで某有名俳優に似た男が父
ということであれこれと話が進む。
進むんだが、進まなくなったところで
目が覚め、あるいは話の衝撃で目覚めたり、
話がぐるぐる回って進まないので、
これは夢と気づいて終わる。

でも何かおかしい感じがするのだった。
あれは父さんじゃない、誰?
父さん役をしているのは誰だろう?
わたしが父だと思って話したり見たり
しているんだが、顔が違うのだ。
夢の中では気づかないが。
目覚めてしばし考えて、気づく。
そのようなことが二度あって、今朝は三度目。

三度目はさらに進んた。
父らしき人が母を見守っている。
看病している。
母さんがわたしに何か言った。
父さんは母さんに話しかけていた。
わたしは母さんの声で目が覚めた。

目が覚め、父らしき人の顔を思い出すと
それは某俳優の顔であった。
三度も夢に出演したその俳優が
父と似ていることにそのとき初めて気づいた。
なるほど‥似てるわ、でも違うわ、ぜんぜん。

母の言葉に胸を打たれてわかったことがあった。
物語(夢)のなぞがいっぺんに解けていった。
その俳優が演じた父に重なる人が
もうひとり別にいることにも気づいた。
微妙に似ていて似ていないけれども。

母がなんと言ったか。
その声は少しも母さんらしくなく、
少女のようにたよりなかった。
父はついぞ見たことがないやさしい態度で、
母を見守っていた。

見たことも体験したこともないことばかり、
でも父と母とわたしの話であった。
脳みそは面倒臭いことをしてくれたものだ。

おそらく、とうぶんは父の夢はみないだろう。
見てもあの顔でなく、わたしのよく覚えている
葬式で使った写真の顔や、幼ない頃に
そばで仕事している横顔で出てきてほしい。

今と
今あることを大事にしようと思った。






コメント
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