地方議会が請願を受け付ける場合、議員の紹介が必要となる。請願書の内容に応じて常任委員会などへ付託され、審査され、本会議にて採否を決定する。本会議で採決を行うため、他の条例案や予算案の議決と並んで、請願の採否状況も議決結果としてネット上で公表されることが多い。
一方、陳情については法律の定めはなく、受け付けて議員へ配布するところや、受け付けて委員会へ付託するところなど、取扱いは議会によって異なる。また、どのような陳情があったかについても、ネット上で公表する議会もあればそうでない議会もあり、取扱いはまちまちである。
さて。
平成23年5月から6月にかけて、全国津々浦々の地方議会へ同じ内容と思われる陳情書が一斉に送られている。(横浜市へは紹介議員を通して請願書が提出されている)
○川崎市議会
「地球防衛宣言のための決議を求める陳情」市民委員会付託 受理年月日H23.5.17
○新居浜物語(新居浜市公式ホームページ)
陳情第1号「地球防衛宣言に関する決議について」提出者 荒木實
企画総務委員会付託 提出年月日23.6.13
○茅ヶ崎市議会
陳情第5号「地球防衛宣言に関するための陳情」提出者区分 市外・郵送
○松浦市議会
第41 陳情第1号「地球防衛宣言に関する陳情書」
○横須賀市議会
陳情第8号「地球防衛宣言について」
○明日も頑張ります!!逗子市議会議員 君島雄一郎の活動報告 平成23年第2回定例会・総務建設環境常任委員会
======【引用ここから】======
(3)陳情第11号【全会一致否決】
地球防衛宣言に関する陳情
○賛成:なし ×反対:全員
======【引用ここまで】======
○横浜市会
請願第1号 「戦争の必要のない地球共同体社会建設に関する決議について」
陳情書、請願書の文面がネット上では見つけられなかったが、件名と提出者でググってみると・・・
○中国新聞の記事を論評するブログ 孔明の罠
======【引用ここから】======
■戦争のなくし方
国家の本体は暴力であり、国家と軍隊が一体になっているのが、戦争への直接的要因です。
国家と軍隊を切り離せれば、戦争はなくせます。軍人の意識改革と軍人の給与の支払いの仕組みを変えることで、切り離しは出来ます。時代は地球を守る事を要請しており、国を守る事は世界を壊している事を軍人に理解させなければなりません。戦争から、地球を、社会を、市民を守る事が軍人の使命である事を理解させます。この意識を持てば、地球防衛隊の軍人になります。地球防衛隊の軍人には、世界銀行など世界機関が給与を支払う仕組みを作らなければなりません。
■地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなります。
地球を守らねば人類は滅びます。地球防衛隊を創設しなければ人類は滅びます。創られるのは必然ではないでしょうか。創られれば戦争はなくなります。論理の帰結です。地球防衛隊の役割として 1) 兵器の管理 2) 社会秩序の護持 3) 環境保全開発 4) 貧窮者の隊員化 5) 弱者支援 6) リサイクル事業 7) 資源管理 8) 刑務所管理…。仕事は無限にあります。公的サービスの経済の仕組み、社会技術の開発が必要ですが、私案はあります。
―――(中略)―――
戦争のない世界を目指す上で、ヒロシマ市民の皆様には先頭に立って奮闘して下さい。
核廃絶の旗を掲げている者の責任です。お願い致します。
2011年2月10日
荒木みのる
======【引用ここまで】======
うん、ヤバい。
強烈すぎる。
もしこの内容で陳情書を送っているとしたら、逗子市のように【全会一致否決】になるのは当然だ。そもそも、事務方で受け付けずに門前払いとした議会もあるのではないか、と疑いたくなるレベルだ。
「私案はある」「論理の帰結です」と言い切るあたりが凄い。
論理?空理空論を通り越して、妄想だろう。
「国家と軍隊を切り離せれば、戦争はなくせ」る。
↓
切り離すには
「軍人の意識改革と軍人の給与の支払いの仕組みを変える」必要がある。
↓
「世界銀行など世界機関が給与を支払う仕組みを作」る必要がある。
↓
世界銀行を設立するにあたって、戦争が起きる。
世界機関に徴税されるのを嫌う人達が反発し、戦争が起きる。
地球防衛隊の指揮権を巡って、戦争が起きる。
地球防衛隊を創設するために戦争が起きる。しかも、地球防衛隊が出来ても、地球防衛隊と世界各地の私兵との間で争いは絶えないだろう。地球防衛隊構想は、地球の平和に何ら貢献しない。むしろ、争いの種を撒く物騒な思想だ。
「戦争から、地球を、社会を、市民を守る事が軍人の使命である事を理解させます。この意識を持てば、地球防衛隊の軍人になります。」
と言うが、同じ口で
「地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなります」
と言っている荒木實。これはまたおかしい。
地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなる。戦争から地球、社会、市民を守るのが地球防衛隊の軍人の使命。地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなり、地球防衛隊の使命は消滅し、地球防衛隊は不要になる。しかし地球防衛隊がなければ人類は滅びる・・・論理がグルグルと回っている。
軍隊は、外敵に備えて設置される。
どの国の軍隊にも、仮想敵が存在する。
地球を守るウルトラ警備隊ですら、仮想敵がいる。宇宙からやってくるエイリアン、怪獣といった外敵がいる。宇宙からの外敵がいなければ、ウルトラ警備隊はそもそも不要だ。
さて、戦争から市民を守るのが使命である地球防衛隊は、誰が指揮し、誰と戦うのか?やはり、エイリアンや怪獣か?
地球防衛隊、世界銀行、地球共同体社会を設立する過程で起きるであろう戦争や全体主義化の方が、エイリアンや怪獣よりもよっぽど恐ろしい。「空間・物資は地球に現存する全ての人間の共有」とか、マジで怖い。
そして、それ以上に恐ろしいのが、35年余もこんな妄想をし続けていた荒木實の頭であり、2007年の広島市長選で荒木實に11,073人も投票した人がいるという事実である。
一方、陳情については法律の定めはなく、受け付けて議員へ配布するところや、受け付けて委員会へ付託するところなど、取扱いは議会によって異なる。また、どのような陳情があったかについても、ネット上で公表する議会もあればそうでない議会もあり、取扱いはまちまちである。
さて。
平成23年5月から6月にかけて、全国津々浦々の地方議会へ同じ内容と思われる陳情書が一斉に送られている。(横浜市へは紹介議員を通して請願書が提出されている)
○川崎市議会
「地球防衛宣言のための決議を求める陳情」市民委員会付託 受理年月日H23.5.17
○新居浜物語(新居浜市公式ホームページ)
陳情第1号「地球防衛宣言に関する決議について」提出者 荒木實
企画総務委員会付託 提出年月日23.6.13
○茅ヶ崎市議会
陳情第5号「地球防衛宣言に関するための陳情」提出者区分 市外・郵送
○松浦市議会
第41 陳情第1号「地球防衛宣言に関する陳情書」
○横須賀市議会
陳情第8号「地球防衛宣言について」
○明日も頑張ります!!逗子市議会議員 君島雄一郎の活動報告 平成23年第2回定例会・総務建設環境常任委員会
======【引用ここから】======
(3)陳情第11号【全会一致否決】
地球防衛宣言に関する陳情
○賛成:なし ×反対:全員
======【引用ここまで】======
○横浜市会
請願第1号 「戦争の必要のない地球共同体社会建設に関する決議について」
陳情書、請願書の文面がネット上では見つけられなかったが、件名と提出者でググってみると・・・
○中国新聞の記事を論評するブログ 孔明の罠
======【引用ここから】======
■戦争のなくし方
国家の本体は暴力であり、国家と軍隊が一体になっているのが、戦争への直接的要因です。
国家と軍隊を切り離せれば、戦争はなくせます。軍人の意識改革と軍人の給与の支払いの仕組みを変えることで、切り離しは出来ます。時代は地球を守る事を要請しており、国を守る事は世界を壊している事を軍人に理解させなければなりません。戦争から、地球を、社会を、市民を守る事が軍人の使命である事を理解させます。この意識を持てば、地球防衛隊の軍人になります。地球防衛隊の軍人には、世界銀行など世界機関が給与を支払う仕組みを作らなければなりません。
■地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなります。
地球を守らねば人類は滅びます。地球防衛隊を創設しなければ人類は滅びます。創られるのは必然ではないでしょうか。創られれば戦争はなくなります。論理の帰結です。地球防衛隊の役割として 1) 兵器の管理 2) 社会秩序の護持 3) 環境保全開発 4) 貧窮者の隊員化 5) 弱者支援 6) リサイクル事業 7) 資源管理 8) 刑務所管理…。仕事は無限にあります。公的サービスの経済の仕組み、社会技術の開発が必要ですが、私案はあります。
―――(中略)―――
戦争のない世界を目指す上で、ヒロシマ市民の皆様には先頭に立って奮闘して下さい。
核廃絶の旗を掲げている者の責任です。お願い致します。
2011年2月10日
荒木みのる
======【引用ここまで】======
うん、ヤバい。
強烈すぎる。
もしこの内容で陳情書を送っているとしたら、逗子市のように【全会一致否決】になるのは当然だ。そもそも、事務方で受け付けずに門前払いとした議会もあるのではないか、と疑いたくなるレベルだ。
「私案はある」「論理の帰結です」と言い切るあたりが凄い。
論理?空理空論を通り越して、妄想だろう。
「国家と軍隊を切り離せれば、戦争はなくせ」る。
↓
切り離すには
「軍人の意識改革と軍人の給与の支払いの仕組みを変える」必要がある。
↓
「世界銀行など世界機関が給与を支払う仕組みを作」る必要がある。
↓
世界銀行を設立するにあたって、戦争が起きる。
世界機関に徴税されるのを嫌う人達が反発し、戦争が起きる。
地球防衛隊の指揮権を巡って、戦争が起きる。
地球防衛隊を創設するために戦争が起きる。しかも、地球防衛隊が出来ても、地球防衛隊と世界各地の私兵との間で争いは絶えないだろう。地球防衛隊構想は、地球の平和に何ら貢献しない。むしろ、争いの種を撒く物騒な思想だ。
「戦争から、地球を、社会を、市民を守る事が軍人の使命である事を理解させます。この意識を持てば、地球防衛隊の軍人になります。」
と言うが、同じ口で
「地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなります」
と言っている荒木實。これはまたおかしい。
地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなる。戦争から地球、社会、市民を守るのが地球防衛隊の軍人の使命。地球防衛隊を創設すれば、戦争はなくなり、地球防衛隊の使命は消滅し、地球防衛隊は不要になる。しかし地球防衛隊がなければ人類は滅びる・・・論理がグルグルと回っている。
軍隊は、外敵に備えて設置される。
どの国の軍隊にも、仮想敵が存在する。
地球を守るウルトラ警備隊ですら、仮想敵がいる。宇宙からやってくるエイリアン、怪獣といった外敵がいる。宇宙からの外敵がいなければ、ウルトラ警備隊はそもそも不要だ。
さて、戦争から市民を守るのが使命である地球防衛隊は、誰が指揮し、誰と戦うのか?やはり、エイリアンや怪獣か?
地球防衛隊、世界銀行、地球共同体社会を設立する過程で起きるであろう戦争や全体主義化の方が、エイリアンや怪獣よりもよっぽど恐ろしい。「空間・物資は地球に現存する全ての人間の共有」とか、マジで怖い。
そして、それ以上に恐ろしいのが、35年余もこんな妄想をし続けていた荒木實の頭であり、2007年の広島市長選で荒木實に11,073人も投票した人がいるという事実である。