若年寄の遺言

リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。

北朝鮮のミサイルは綺麗なミサイル。日本のミサイルは汚いミサイル。

2009年03月30日 | 政治
ドライブをしていたら、道中、
「3月29日、福島みずほ行橋に来たる」
という看板を見かけた。

近々行われるであろう衆院選に備え、福岡11区の社民党候補者(予定)
山口はるなの応援として、党首が行橋で演説するらしい。

福島瑞穂といえば、ちょっと前に

社民・福島みずほ氏「ミサイル、もし人工衛星だったらどうする!」「迎撃で残骸落ちたら市民に被害が!」…野党からも失笑 3月26日18時55分配信 産経新聞

というニュースがあったばかりの、(ある意味)時の人。

先日の日記で、山口はるなのミサイル防衛批判を取り上げたが、
彼女のミサイル防衛批判は福島師匠の直伝だったようだ。
この師弟コンビには、
「国会で日本国政府を非難する」
「自衛隊に抗議の申し入れをする」
という選択肢はあるが、
「北朝鮮に非難声明を送る」
「朝鮮総連に抗議の申し入れをする」
という選択肢はないらしい。

不思議なものだ。
現に軍事的緊張を高めた北朝鮮のミサイル政策を非難せず、
軍事的緊張を高める可能性があるという理由で日本のミサイル防衛を非難する。
日本国民の税金で、北朝鮮の代弁者を養うことの虚しさよ。

軍事的緊張を高める「可能性がある」日本を非難するよりも、
「現に」軍事的緊張を高めた北朝鮮を非難するのが先だろう。
つうか、ミサイル防衛が専守防衛の域を出ないのだから、
PAC3配備が軍事的緊張を高めるというのは、どうも筋が違う。

山口氏には、無防備マンを連れて北朝鮮に渡り、北朝鮮の外交姿勢を非難し、
無防備マンの思想を北朝鮮で広めてほしい。

はるな日記に物申す

2009年03月26日 | 政治
久々に組合から紹介カードが回ってきた。
そこには、福岡11区からの出馬予定者として「山口はるな」の名前が。
ということで、久々に山口氏のブログ「はるな日記」を読んでみる。



山口はるなはどんな人物かと言うと、
街頭で後期高齢者医療制度廃止キャンペーンを行った翌日に、

「新制度の準備や対応に追われた市町村や広域連合は再び
廃止へ向けて対応に追われることになるでしょう。
新制度のための手間とコストは一体何だったのでしょうか。
利用者の方々も再び混乱することでしょう。」


真逆のことを言ってのける、お笑い芸人のような看護師。


さぁて、仕事の鬱憤を晴らすべく、細かいところにツッコミを入れていこか!



WORLD PEACE NOW3・20
集会、そしてデモ行進を行い
航空自衛隊(築城・芦屋・高良台)への
パトリオット(PAC3)ミサイル整備中止の申し入れが行われました。
パトリオットはミサイルを迎撃するものですが
打ち落としたとしても破片は打ち上げた所に落ちて被害は自分達に及ぶ可能性もあるそうです。


パトリオットがなくてミサイルが地上で爆発するのと、
パトリオットで打ち落としたミサイルの破片が落ちてくるのと、
どちらが被害が小さいかには言及しない。
被害が0になるという現実にはありえない方策でないと認めない。
それが社民党クオリティ。

ミサイルが直撃するのは嫌。
ミサイルを迎撃して破片が落ちてくるのも嫌。
・・・なら、ミサイルを発射する前にその発射基地を叩けばいいじゃない。

これが反戦運動の趣旨に反するというのならなら、
「無防備マン」と一緒に北朝鮮に行って、
「ミサイル基地を撤去せよ~」ってデモ行進をすればいいじゃない。



福退連の総会に参加
道の駅や直売所に行くと色々な商品があります。
地産地消を応援するためにも積極的に
地元の商品を買いたいと思います。


私の中では、道の駅って、
他所からドライブで来た人がお土産や夕飯のおかずを買って帰るイメージが強い。
あまり地産地消を強調すると、道の駅から営業妨害だと怒られそうだ。

私は、安い・美味い・安全などの基準で買い物をする。
この基準に地元の物が当てはまればそれで良し。
中国産であっても、この基準に当てはまればそれで良し。



労働組合の定期大会に参加
派遣切り、リストラ、賃金カットなどなど働く環境は悪くなるばかり。
昨日行った「連合福岡街頭キャンペーン」で
労働組合に対する関心が高まっているのでは?と感じました。
(受け取ったチラシを熱心に見る人もいました。)

景気対策だけでなく、雇用の創出や暮らしていける賃金の確保。
景気悪化の悪影響すべてを働く人たちが背負わなくていいように
国も政治家も知恵をしぼって努力するべきではないでしょうか?


党職員のリストラを敢行した、社民党が言うなwww
雇用を生み出せない者が、「知恵をしぼって雇用の創出を!」
と叫ぶことほど、無責任なことはない。

どんなブラック企業であっても、この手の活動家よりははるかにマシ。

今だからこそみんなが普通に働いて普通の暮らしができるように、
はたらきかけていきたい!


・・・「普通」って何?



連合福岡街頭キャンペーン
地域との交流、勉強会、人材育成などの報告会があり
「田川の解放運動について」講演が行われました。
松井女性局長から
「私達の運動は人権を取り戻す運動、
人権が守られる社会を作る運動。これからも頑張ろう!」
というまとめで終わりました。


憲法とは、私人対国家の関係を規律する法規範。
憲法上の人権とは、私人が国家に対して請求する権利。
(人権の私人間効力という話もあるが、これはあくまで例外という位置づけ。)

「人権を取り戻す運動」と言うが、誰から人権を取り戻すのか。
誰から人権を奪われていたというのか。
国家から?社会から?世間から?
「国家から人権を奪われていた。国家から人権を取り戻す!」
というのなら、ある程度意味は通りそう。
しかし、これが「社会から人権を奪われていた」となると、
「あなたの言う人権って、何?」って話になる。

解放運動の主張を聞いてると、
人権という言葉の意味内容が分からなくなる。


おぼえてくれてありがとう
毎日暗いニュースが続きます。
平気でウソをついたり、だましたりする大人もいます
(ウソをつかざるを得ないような状況に追い詰められることも…)
正直にまっすぐに。
子どもからみても恥ずかしくない生き方をしたいですね。


街頭で後期高齢者医療制度廃止キャンペーンを行った翌日に
「廃止したら利用者が混乱する」と廃止論を批判するのは、
子供から見て恥ずかしくない生き方と言えるのか。
私には、平気でウソをついたり、だましたりする大人に見える。



変わってしまった朝の風景
会社の売り上げ後退や不景気の原因は金融不況。
その原因と全く関わりのない
普通の労働者たちからバッサリ切られていきます。
決して高くない賃金で一生懸命働いてきたにもかかわらず。
-------(中略)-------
まじめに働いても評価されない。会社の都合で簡単に解雇される。


企業家の才覚で消費者のニーズを発見し、そこに労働力をつぎ込むことで、
売り上げが生じる。その売り上げからで賃金が上がり、あるいは新たな雇用が生じる。
企業家の才覚の無さで消費者が離れ、売り上げが減る。
売り上げの減少により、賃金が下がり、あるいは解雇される。

会社の都合で解雇されるのが嫌なら、雇われなければいい。
そもそも、雇用とは会社の都合で生じるものだ。

労働者が企業家の才覚に左右されるのは、いつものこと。
まじめに、一生懸命に働くということは、それだけでは賃金に結びつかない。
ミーゼスは、著書でこのように述べている。


社会主義者や干渉主義者は、企業家的利潤、資本に対する利子、地代を「不労所得」と呼ぶ。なぜなら、彼らは労働者の骨折りや苦労のみが実在であって、報酬を受けるに値すると考えているからである。しかし、実在は骨折りや苦労に対して報酬を与えない。よく考えられた計画にしたがって、骨折りや苦労がなされるなら、その結果は欲望満足のための手段を増大させる。
(『ヒューマン・アクション』428頁)




貧困問題は都市部だけではない。
70歳過ぎて一人暮らしで畑仕事だけで生活してる。
娘がおかずを作って持ってきてくれるからね。助かるよ。
手はボロボロ。みっともない服で恥ずかしい。
あんた若いねえ。がんばって。
私に「がんばって」と励ましてくださった時の笑顔が忘れられない。
厳しい生活の中でこの優しさはどこから生まれるのだろうか?
活動中はスーツ姿。この格好が申し訳なく感じた。
---------------(中略)---------------
70歳過ぎた女性が毎日畑仕事をしないと生きていけない現実。
日本の福祉って本当にお粗末だなあと思う。
同じ女性として腹立たしく感じた。


一方で、
30代の女性が毎日のように集会や支援者への挨拶回りをして、
本業がおろそかになっていても、生きていける現実。

日本のお粗末な福祉に頼らずとも、
山口氏がフルに仕事をして、きちんと稼いで、
どこから出ているか分からない活動費をこのお婆さんに寄附すれば、
このお婆さんは毎日畑仕事をしなくても生きていける。



声にできない声こそ国政に!
最近話題の「定額給付金」についてと
「救急医療」についてのこともまじえながらお話させていただきました。
---------------(中略)---------------
私だったら定額減税の実施を考えます。
ここ数年で保険料をはじめとする増税が行われ
生活が厳しくなり消費が冷え込んだ原因でもあるのではないでしょうか?
減税であれば、対象者に新たな手続きや市町村の窓口もいりませんので
手間もコストも最小限にできるのではないかと思います。


定率減税にしろ定額減税にしろ、手法の巧拙の差はあれ、
減税しないよりは減税した方がいい。絶対にいい。
この点では、「定額減税の実施を考えます」という山口氏を評価したい。

定率減税や定額減税は、所得税や住民税の控除という形で行われる。
今回の給付金騒動も、当初は定額減税として検討されていたが、
定額減税では非課税世帯に効果が及ばないとして公明党が難癖をつけ、
給付金方式になってしまったという経緯がある。

「非課税世帯をどうするのか?」

この問いに対し、私なら
「税金を払ってない人に、減税の効果を及ぼす必要があっか!」
でおしまい。
山口氏なら、どのように答えるだろうか。

逆に、もし政府与党が「定額減税を実施します」と掲げていたら、
山口氏(と社民党)は
「本当に生活に困っているのは非課税世帯。置いてきぼりにするのは許されない」
として、給付金方式を主張したような気がする(あくまでも想像ですが)。



とまぁ、いろいろ叩いてきたけど、もし山口はるな氏が
「消費税減税!法人税減税!相続税廃止!小さな政府!」
を主張したら、選挙区に住む1人の有権者として、応援しようと思う。
(後期高齢者廃止のネタは、忘れてあげます)

でも、山口氏の主張を見ていると
「消費税減税!法人税増税!累進性強化!弱者に優しい大きな政府!」
みたいなので、支持はおそらくできない。

次の衆院選は、全国的に「政権交代の是非を問う!」みたいになるだろう。
ところが、そうした流れをよそに、福岡11区では、
「武田vs山本」の一騎打ちで終始しそうな気がする。

大人の世界の ホンネ と タテマエ

2009年03月08日 | 政治
人工島見直しを公約の福岡市長、「やめれば損失大」と推進(2007年12月4日 読売新聞)
 福岡市東区の人工島(アイランドシティ)事業の見直しに関する市の検証・検討チームは4日、最終的な報告書を発表した。住宅や商業施設など多様な都市機能を導入し、島の整備を進める内容で、これを受けて市は同日、庁内に整備事業推進本部を設置した。昨年11月の市長選で事業の「大胆な見直し」を掲げて当選した吉田宏市長は1年間の検討の結果、前市政の路線を基本的に継承し、事業推進に大きく踏み出した。
       ――――――――――(中略)―――――――――――
 吉田市長は昨年の市長選で、財政を悪化させたとして山崎広太郎・前市長を批判し、「大規模開発を厳しく見直す」と強調。人工島事業については「市民の財産になるよう大胆に見直し、現実的解決を図る」と訴え、これまでの土地利用区分を白紙に戻し、島の基本概念を作り直すほか、自ら国内外の企業に売り込みを図ると述べた。
 記者会見した吉田市長は「以前から事業をストップするとは言っていない。今事業をやめれば損失が大きい」としたうえで、「一番いい形で人工島を仕上げるのが大事。マイナスイメージが強いが、みんなでいい町にしていってもらいたい」と強調した。



「大胆な見直し」「大規模開発を厳しく見直す」を掲げて当選した市長が、
「今事業をやめれば損失が大きい」として前市長の大規模開発事業を継承。

どんなダメ事業でも、一旦着手してしまえば
「今事業をやめれば損失が大きい。」ということが継続の理由となる。
「公約?税金の無駄遣い?着手してしまえばこっちのもんさww」という
職員と業者の勝利宣言が聞こえてきそうだ。

事業がある程度進んだ段階においては、
人工島事業を「推進します」という公約と、
人工島事業を「大胆に見直します(ストップするとは言ってない)」という公約は、
ほぼ同義になるようだ。


さて。

この人工島事業の一環として、福岡市子ども病院を人工島へ移転する計画がある。
今ある場所での建替えを求める市民団体と、
人工島の更地で新規に建てようとする市側とで揉めて、遅れているらしい。

そんな中・・・


福岡市子ども病院現地建て替え、再試算で43億円上乗せ(2009年1月23日 読売新聞)
 福岡市立こども病院・感染症センター(中央区)の移転問題で、市の委託を受けたコンサルタント会社(東京都千代田区)が2007年7月、現在地で建て替えた場合の費用を85億5000万円と見積もったにもかかわらず、市がゼネコンに再見積もりを依頼し、約1・5倍の128億3000万円にしたことがわかった。
 病院は博多湾東部の人工島(東区、アイランドシティ)への移転が決まったが、市は「現地建て替えより財政負担が少ない」と説明している。市は再見積もりの根拠となる資料はすべて破棄したとして詳しい経緯を明らかにしていない

       ――――――――――(中略)―――――――――――
 病院は市民病院(博多区)と統合して人工島に移転する計画だったが、見直しを公約に掲げた吉田宏市長が06年の市長選で当選し、庁内に検証・検討チーム(7人)が結成された。チームは07年6月、コンサル会社に約700万円で建設費の見積もりを委託し、同社は翌7月、現在地での建て替え費用を85億5000万円、移転して更地で新築する費用を79億円とする報告書を市に提出した。
 しかし、市幹部から「診療を続けながら建て替える費用にしては安過ぎる。病院建設の実績が豊富な大手ゼネコンの意見を聞くべきだ」との意見があり、職員2人がゼネコン3社に無償での見積もりを依頼した。
 市総務企画局企画課によると、コンサルの報告書を渡して現地も案内した結果、3社がおおむね「報告書の1・5倍は必要」と回答したため増額したという。
 一方、人工島への移転費用について、チームは最終的に87億7000万円と試算。他の移転候補地も含め、建て替えの場合とコストなどを比較し、同年12月、人工島移転が望ましいとする最終報告書を発表した。



福岡市長ら4人に告発状、こども病院文書毀棄容疑で(2009年3月2日 読売新聞)
 福岡市立こども病院・感染症センターの建て替え費用について、市がゼネコンから聞き取りした文書を破棄した問題で、市民団体「博多湾会議」は2日、吉田宏市長と■川(つるかわ)洋副市長、聞き取りを行った市職員2人について、公文書等毀棄(きき)容疑などで、福岡地検に告発状を提出した。
 告発状によると、2007年7月頃、こども病院の移転計画を抜本的に見直していた市の検証・検討チームは、コンサルタント会社が見積もった約85億円の建て替え費用を「余りに低額」としてゼネコンから聞き取りを行い、約128億円に上乗せしたが、聞き取り文書は破棄した。文書は「公務員が職務上取得したもので、公文書にあたる」とし、破棄は公文書等毀棄罪などにあたると指摘している。
 告発文を提出した同会議の脇義重事務局長は「告発状を受理してもらい、司法の立場から問題が明らかにされることに期待したい」と話した。
 破棄した文書について市は「メモにすぎず、公文書には当たらない」と主張している。吉田市長は「メモの廃棄に法的な問題はないと考えている。地検から具体的な要請があれば協力する」との談話を出した。
※■は「雨」の下に「鶴」




コンサルに700万円払って、現地建替えの見積もりを委託
        ↓
「見積もり結果が安すぎる」として、職員がゼネコンに無償での再見積もりを依頼
        ↓
現地建替えの見積り額が、1.5倍に膨らむ
        ↓
人工島移転で決定(再見積もりの根拠となる資料は全て破棄)
        ↓
市民団体「再見積もりの資料を破棄したのは公文書等毀棄罪にあたる」
市長「メモの廃棄に法的な問題はない」                  ←今ココ


確かに、意思決定をするためのメモは、公文書にはあたらないかもしれない。
ただ、これほど重大な意思決定を、聞き取り・メモ書きに基づいて行い、
意思決定の後は廃棄してしまうというのは、問題がないか?
ゼネコンが無償で再見積もりを行い、見積額が1.5倍になり、その資料は廃棄済み。

・・・何と手際の良いことで。


この市長は、人工島事業を白紙から見直す気があったのか?
形だけの検証・検討チームを作り、見直しのために時間と金を費やし、
結局は当初の計画通りに事業を進める。
文句を言われても
「見直すとは言ったけど、ストップするとは言ってないよ?」
で問題無し。


本日の教訓

行政は、新規事業を起こしてはいけません。
始めるのは簡単ですが、動き出したら止めるのが大変です。
新規事業を起こすのではなく、既存事業の縮小・廃止に全力を注ぐのです。
本気で縮小・廃止に取り組んで、ちょこっとだけ縮小できるのが関の山かもしれないけど。
形だけ・ポーズだけの見直しなら、何も変わりません。