若年寄の遺言

リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。

shadow cabinet はどこへ?

2009年09月18日 | 政治
小沢環境相
「二酸化炭素(CO2)排出量に応じて石油や石炭などの化石燃料に課税する地球温暖化対策税(環境税)を4年以内に導入」

税目増やすとか、馬鹿?死ぬの?

長妻厚労相
「75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度を廃止する」

廃止した後をどうするか、それをまず語れ。早く語れ。

川端文科相
「来年度から公立高校の授業料無償化を実施」

高校の授業料がタダになって、親は浮いた金で塾や予備校に通わせる、と。

亀井郵政・金融担当相
「3年ぐらいは借入金の返済を猶予する措置をとるべき」

借りた金は返すというルールがあって、人は安心して金を貸せる。

福島消費者・少子化相
「自民党政治でできなかった命を大切にする政治に全力を尽くす」

命を大切にする政治に要したコスト負担で死んでしまう人が出ませんように。

鳩山首相
「政治主導、国民主権、真の意味での地域主権の世の中をつくり上げていく」

そんなことはどうでもいい。消費者主権の世のため、政府は何もするな。


もうね、アタマ痛い・・orz・・・orz・・・orz・・・orz・・・orz



つうかさ、つうかさ。



みんな、『次の内閣』ってのがあったのを覚えているだろうか。

「国民のみなさん、総選挙で勝ったら内閣はこのメンバー表でいきますよ。現政権より良いメンバーでしょ?政権交代してもこのメンバーなら大丈夫そうでしょ?」

ってアピールして、『次の内閣』の閣僚は専門分野の勉強して、マニフェストも作って、政権交代の準備をする。政権をとったら、そのまま予定の席に座り、どの施策から打っていくかは予め用意しておく。これが『次の内閣』だったはず。

ところが、実際はどうだ。

2009年5月19日 鳩山『次の内閣』閣僚名簿

『次の内閣』通りの椅子に座った人って、首相と原口総務相だけ。本当に政権交代できると自分達で思っていたのだろうか。準備するつもりがあったのだろうか。どうもあやしい。

本気で準備していれば、首相の口から

「多分、いろんな試行錯誤の中で、失敗することもあろうかと思います。是非国民の皆さんにも、ご寛容を願いたいと思っております。なんせまだある意味での未知との遭遇で、経験のない世界に飛び込んでまいります。」

なんて甘っちょろいセリフは吐かなかったはずだ。
未知との遭遇に備えるための『次の内閣』なのだから。


目的はあくまでも、政権交代。政権交代をすることが目的であって、政権交代をした瞬間に目的は達成されたことになる。政権交代した後は目的達成後のオマケであって、あとはその場その場で絵を描いていけば良い・・・くらいに考えてないだろうか、民主党さん?

破産を問われる職業、問われない職業

2009年09月16日 | 政治
la_causette: 開示義務のない被差別属性を自主的に開示しなかったことを糾弾することの非人道性について
 民主党の渡辺義彦議員が自己破産手続き中であったことを報告しなかったことに関して,落合先生は「一種の議席詐欺と言われても仕方がないでしょう。」と言い,町村先生にいたっては,「この男、いやに堂々としていて、ジャンパーを頭にかぶるでもなくマスコミの前に出ているが、正気だろうか?」とまで言っています。

-----------(中略)-------------

mohnoさんから「「知ってたら投票しなかった」という人は裏切られたと思うんじゃない?」というはてブコメントを頂きました。ある属性に差別ないし偏見を抱いている人は,その候補者がその属性を有していると知っていたら,その候補者に投票しなかったかもしれません。しかし,その人が偏見を有する属性を有する候補者はその属性を選挙公報等に掲載しているはずとの信頼をその人がもっていたとして,それは保護するに値するのでしょうか。その,しばしば差別される属性を開示しないことは「詐欺」として糾弾されるべきでしょうか。例えば,被差別出身者はその旨を選挙公報に明記しなければならないのでしょうか。同性愛者はその旨を選挙公報に明記しなければ詐欺でしょうか。アブノーマルな性的嗜好を有していることについてはどうでしょうか。若いころに,生きていくために,社会的な評価が極めて低い職業に就いていたことはどうでしょうか。


弁護士、司法書士、税理士、公認会計士、行政書士、社会保険労務士などの士業では、欠格事由として「破産者で復権を得ないもの」が挙げられている。他にも、民法上の後見人や代理人などの欠格事由としても「破産者」が挙げられている。

このような欠格事由の立法趣旨を推測するに、他人の手続きを代理・代行し、その権利義務の形成に関与する者は、経済的に信用のおける人でなければならない、というところにあるのではなかろうか。自分が負った義務を履行できない者が、他人の権利義務に関与することは避けるべき。もしかしたら、依頼者の金銭を自分の債務返済にあててしまうことがあるかもしれない。
そんな価値観がはたらいているように思う。

一方、現行法上、国会議員の欠格事由として「破産者」は挙げられていない。しかし、権利・義務に影響するところの大きい立法に携わる「代議士」は、上記の趣旨が最も強く当てはまる「士業」ではなかろうか。様々な立場の人の利益を代弁し、様々な権利・義務の元となる法律を制定することができ、予算成立に深く関わり、省庁への影響力も持つ国会議員は、一番信用のおける人でなければならないはずだ。

弁護士などの欠格事由として破産者を挙げるのであれば、国会議員の欠格事由として破産者を挙げるべきだ。逆に、もし国会議員が破産者でも構わないのであれば、弁護士などの欠格事由から破産者を外すべきだ。職務上要求される信用の度合いは、国会議員の方が明らかに大きいはず。預かっている権限が桁違いなのだから。

もし、士業には破産者を欠格事由として挙げておいて、国会議員には破産者でないことを要求しないという現行法のままでいくならば、国会議員の立法・再配分の権限はもっと小さくすべきだ。国会議員に対して、弁護士などに要求している程度の経済的な信用を問わないのであれば、それなりの権限しか委ねてはならない。

破産者であることは、信用の度合いを測るために利用される情報として官報に掲載されている。国会議員になろうとしていた者としては「私、実は自己破産手続き中なんです」と党に報告しておくべきだったのだろう。



さてさて。

破産者という属性と、被差別出身者、同性愛者、アブノーマルな性的嗜好、社会的な評価が極めて低い職業に就いていたという属性を並べて語るのは、どうもセンスが悪い。かたや、士業の欠格事由とされ、誰でも目にすることのできる官報に掲載されている情報であり、かたや、通常は世間に知られることのない情報。

例え話としても、上手い例えではない。

コスプレ風俗ライターとして活動していた前歴?だから何だ?」として、職業の貴賎を意に介さない小倉弁護士の姿勢には同感。他人のニーズに応えた商品やサービスを提供し、同意と納得の下に報酬を貰う。それで生計を立てる。誰に恥じることもない。

しかし、破産者とアブノーマルな性的嗜好を並べて説明する小倉弁護士のセンスは、お世辞にも・・・ねぇ。

稲富ヲチ ~ 現金に近い形? ~

2009年09月07日 | 政治
使途不明金疑惑の稲富修二氏 緊急釈明会見:Net-IB|九州企業特報|データ・マックス

 衆議院選挙福岡2区で山崎拓氏を破り初当選した民主党の稲富修二氏が、2007年4月の知事選で政党交付金を原資とする約1,900万円の余剰金が使途不明となっていた問題で、9月4日、福岡県庁で記者会見を開いた。
 会見には、当時選対本部長を務めていた古賀友行氏が同席し、「約1,900万円については私が現金に近いかたちで管理しており、現在は信用できる福岡県内の財界の友人に預けている。株での運用などはいっさいなく、1円も使っていない」とした。


稲富氏「きっちり使途示す」 知事選余剰金問題 一問一答 元選対幹部「私的流用ない」 / 西日本新聞
 ‐余剰金の使途は。

 会社役員 私が現金に近い形で管理している。一円も使っていない。有力な財界の友人に預けているが、私の手元にあるという認識だ。

 稲富氏 今回の衆院選が一段落すれば専門家に相談し、使い方を決めようと思っていた。選対本部長に管理をお願いし、第三者が持っているとは知らなかった。

 ‐なぜ友人に。

 会社役員 銀行などに預けると、本人確認だとかで手間がかかる。「異常」と思われるかもしれないが、私の中で一番確実で、必要なときに一番早く用意できる方法。友人の管理方法は知らない。

 ‐預けていることを証明する文書は。

 会社役員 ない。

 ‐株などでの運用は。

 会社役員 私的流用は一切ない。

 ‐稲富氏の資金管理団体に寄付しなかった理由は。

 会社役員 検討したが、県選管から、「個人の寄付行為には制限額がある」と指摘され、私が管理することにした。

 ‐自分で管理しなかったことに問題があるという認識は。

 稲富氏 信頼できる人に頼んでも問題はないと思う。法にも触れない。

 ‐余剰金は今後、どうするか。

 稲富氏 私の政治活動に限定して活用する。法にのっとって適正に使い、収支報告できっちりと使途を示したい。今回、心配をかけたことをおわびしたい。



民主党福岡県連から貰った推薦料4000万円のうち、1900万円が使途不明。
その推薦料は民主党から出ており、その民主党の収入の8割以上は政党交付金。
国から出る政党交付金は、言うまでもなく税金を原資としている。

稲富氏は選挙費用として党から推薦料を貰ったが、1900万円余った。
1900万円もの金を、選挙が終わった後も「元」選対本部長に預けたまま2年間
も放置する。そして、その元選対本部長は、何の証文もとらずに1900万円もの
金を第三者に預けてしまう。

・・・このコンビの金銭感覚にはついていけません。

「現金に近い形で管理」って何?
銀行に預けていない、株などでの運用もない、かといって現金そのものではない。
この1900万円、今現在はどのような形で保管されているのか。

続報が楽しみだ。