【2月21日】
この時は元気だったのに・・・
行橋市長選挙、田中純候補の出陣式へ 衆議院議員 きいたかし 福岡10区(北九州市門司区・小倉北区・小倉南区) | 衆議院議員きいたかし(城井崇)
【2月25日】
この時も元気って言ってたのに・・・
行橋市長選 候補者の横顔 朝日新聞2022年2月25日
======【引用ここから】======
田中 純氏(75)無現② 気力体力充実 8年の実績強調
ー----(中略)ー----
2014年の8回目で初当選。今回も気力体力は充実している、と3選出馬を決めた。
======【引用ここまで】======
【2月27日】
選挙で負けて・・・
44歳の工藤氏が初当選 行橋市長選 現職と新顔の元副市長を破る:朝日新聞デジタル
======【引用ここから】======
福岡県行橋市長選は27日投開票され、無所属新顔で元市議の工藤政宏氏(44)が、3選を目指した現職の田中純(75)=立憲民主、国民民主推薦=、新顔で元副市長の松本英樹(63)の無所属2氏を退け、初当選を果たした。
======【引用ここまで】======
【2月28日】
落選の翌日、なんと、体調不良を理由とした職務代理!?!?
<田中・行橋市長>田中・行橋市長、体調不良 職務代理副市長に /福岡(毎日新聞)
======【引用ここから】======
行橋市は28日、田中純市長(75)が体調不良のため、1日から当分の間、城戸好光副市長を職務代理者とする発表した。
田中氏は27日投開票された市長選で、新人で元市議の工藤政宏氏(44)に敗れたばかり。1日開会の市議会3月定例会では城戸氏が答弁に立つ。田中氏の任期は17日まで。【松本昌樹】
======【引用ここまで】======
【支援者への影響】
田中純市長は、「当分の間」と期限を定めず職務代理を置きました。
もしこのまま、3月17日の任期満了まで復帰しなかったら、ですよ。
田中純氏に対し
「逃げた」
「無責任」
といった反感が生じるのは必至です。
この反感は田中純氏本人のみならず、支援した国会議員、県議、市議にまで及ぶんじゃないかと思います。
「こんな無責任な候補者を推していたのか。」
「選挙後10数日の職務すらこなせないような高齢者を、次の4年間も市長にさせようと支援運動していたのか。」
「選挙期間中、支援した議員は田中純氏を団体や企業に連れて回ったのに、市長の職務をさせるために議場には連れてこないのか。」
ってね。
このまま田中純氏が職務復帰しないまま任期を終えると、田中純氏を支援した議員達は今後の選挙のたびに
「あの職務放棄した無責任男を推した〇〇代議士(県議・市議)」
「人物眼の無さは折り紙つき」
といった十字架を背負って戦わなければならないこととなります。
【田中純「市長」最後の10数日】
さて。上記の毎日新聞では3月1日から市議会3月定例会が開会されます。
おそらく、田中純氏にとって市長として臨む最後の市議会となるでしょう。
市長として公式の議事録が残る形で議場で話す最後の機会です。
自分の市政への想いを語り、2期8年の総括を行うことができる最後の場面です。
市長の仕事をしたくて立候補したんでしょ?
残り10数日とは言え、市長なんですよ。
給与も発生しているんですよ。
まだ決裁も残っているでしょう、行事も残っているでしょう。
まだ人事権だって予算執行権だって手元にあるわけです。
残り任期中に災害が起きる可能性もゼロではありません。
災害時に指揮をとるのは市長でしょ。
それでも、体調不良を理由に職務放棄しますか?
【法律上の問題】
さてさて。市長の職務代理は、地方自治法第152条第1項
「普通地方公共団体の長に事故があるとき、又は長が欠けたときは、副知事又は副市町村長がその職務を代理する。」
という条文が根拠となります。
この「長に事故があるとき」に、一時的な体調不良は当てはまるのでしょうか。
どの自治体にも100%該当するわけではありませんが、考え方の指針として、次の例が参考になると思います。
○加東市長に事故があるときの職務代理者の設置基準
======【引用ここから】======
2 病気等により療養する場合
病気等により2週間を超えて療養する場合で、その職務に自ら有効な意思決定をし、職員を十分に指揮監督できないような状況にあることが明らかなときに限り、職務代理者を置くものとする。
======【引用ここまで】======
典型例として、入院して手術する場合が挙げられると思います。
一定期間入院するためその間執務を行える見通しが立たない、そんな場合に使うのが職務代理です。
自治体によっては、入院療養が予定される場合であっても職務代理を置かずに対応した例もあるようです。
この例↓は、すごい丁寧な対応だと思います。
市長の入院について | 本巣市
2週間を超えて療養が必要なほどの体調不良なのか。
入院療養の必要な疾病が以前から分かっていたのか。
2週間を超えて療養が必要なほどの体調不良であったのに、それを隠して市長選出馬したのか。
それとも、一時的な体調不良に過ぎないのに地方自治法の規定を濫用して職務代理を置いたのか。
療養先から電話やメールによる指示ができない程の状態なのか。
田中純氏は、使途不明金情報隠蔽問題や本会議翌日専決処分といった、法律の想定を超えた職権濫用事例がいくつかあるのですが、今回の落選翌日職務代理もその濫用事例に追加できるかと思います。
3月1日~3月17日の市長給与は日割り計算されると思うのですが、返還請求の対象にならないだろうか。
【識者コメントの紹介】
最後に。この職務代理に関して、ツイッター上で見つけた識者コメントを紹介して終わりたいと思います。
〇徳永克子さんtwitter
「予想通り」と評される田中純氏・・・
〇white hatさんtwitter
立憲民主党の皆さん、国民民主党の皆さん、大家敏さん、麻生太郎さん、城井崇さん、あなた方の支援した現職候補が落選後に職務に戻ってきません・・・