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どれを選んでも良いんです。
こうした「1日わずか○○円」を1ヶ月契約、年間契約し、その商品やサービスを楽しむのも良いでしょう。
これらの誘惑を退けて、月数千円、年間数万円を貯めて、そのお金で旅行に行ったり年に1度の贅沢な食事をしたりしても良いでしょう。
年に1度の贅沢を我慢して貯蓄し、将来に向けて投資するのも良いでしょう。
満足は主観的なものであり、どれが一番良いかは各個人によって異なります。どれを利用するかは、各個人の自由な判断に委ねられるべきものです。人は常に最善の選択をすることができるとは限りませんが、それでも、自分のことは他人に委ねず自分で判断し選択することが長期で見れば一番マシでしょう。
さて。
N国党を応援しても取り戻せるのはMAX「1日74円」なり(しかもNHK見てない人限定)の巻
という記事を読みました。この記事では、
「N国党がスクランブル放送を実現しても、1日あたりたった74円にすぎない」
という趣旨のことを繰り返し述べています。
(ちなみに、NHKの受信料総額は7032億円です。(平成31年度予算額))
金額にすると大差ありません。1日あたり数十円、月数千円、年数万円の契約は世の中に無数にあります。
では各種の契約とNHKの契約との違いはどこにあるかと言えば、契約締結が当事者の任意に委ねられているか、契約が法律によって強制されているかということです。これは大きな違いです。
たとえば、
「1日あたり50円で、世界の様々な紅茶を定期的にお届けします」
というサービスがあったとします。
紅茶好きにはたまらないでしょう。高い満足を得ることでしょう。紅茶好きにとっては、1日あたり50円を払うことでそれ以上の満足を得ることができます。だからこそ、この契約に合意するのです。
1日あたり50円払って50円以上の満足を得る、こうした不等価交換を繰り返すことによって人々の満足は増加し、以前よりも住み良く便利な社会が徐々に実現していきます。これを経済成長と呼んでも良いでしょう。
他方、紅茶嫌いな人にとっては、紅茶を送られてもどうしようもありません。送られた紅茶を飲まずに捨てるだけで終わるかもしれません。「1日50円、月1,500円も払って紅茶を貰うなんて無駄。」と思い、契約を拒むことでしょう。それでいいんです。
ここで、紅茶嫌いな人にこの契約を強制したらどうなるでしょう。
「1日あたり50円損しただけでしょ?大したことないでしょ」
という話で納得する人はそう多くはないはずです。
1日あたり50円ずつ生じる損失、送られた不要な物の処分の手間、契約を強制された不満、そして何よりも、1日あたり50円あれば出来たはずの他の方法で満足を得る機会を喪失します。
誰が、誰と、どのような内容の契約を締結するかは当事者間の意思に委ねられるべきという考え方を「契約自由の原則」と呼びますが、この原則を曲げても良い事なんてそうそう起きません。
強制的に締結させられた契約に基づくサービス、または強制的に徴収された税金で提供されるサービスが増えれば増えるほど、人々は自分でより良い商品やサービスを選ぶことができず、より高い満足を得る機会を失います。
テレビを置いたら契約義務という制度は、テレビ放送が始まった当初の時代の遺物です。任意で契約し受信料を払った人だけが見られるようにするスクランブル放送の仕組みを採用している放送事業者は多数いますが、NHKもこの仕組みで運営すれば良いのです。
これは単純に
「スクランブル化して戻ってくるのは1日あたりたった74円」
という話ではありません。契約自由の原則を大きく歪めている巨大な組織の在り方を是正できるかどうか、という話です。N国党がそこまで考えて主張しているのかどうかは分かりませんが。
N国党を応援しても取り戻せるのはMAX「1日74円」なり(しかもNHK見てない人限定)の巻
この記事では、タイトルにもあるとおり
「N国党を応援しても1日あたりたった74円しか返ってこない(しかもNHK見てない人限定)」
という趣旨の記述を繰り返しています。
並行して、
「N国党の国会議員1人あたり1億円の税金が使われるのは妥当だろうか」
という主張をしています。
ちょっと待ってください。
単位バラバラじゃありませんか?
ちょっと揃えてみましょうか。
N国党の国会議員一人に対しざっと1億円の税金が支払われます。計算を簡単にするために、国民1億人が等しく税負担しているとしたら、国民1人あたりが負担するのは1円です。
しかも。
よーく読んでください。これ、1年間の金額なんです。
国民1人が負担する金額は、1日あたりに換算すると1円÷365日≒0.0027円しかかからないんです。
あなたが単身世帯だとして、NHKのスクランブル化で返ってくるお金は1日あたり74円。
スクランブル化を国会で主張するための費用は1日あたり0.0027円。
1日あたり0.0027円でNHKの強制契約に対する不満を述べる代理人を雇い、うまくいけば1日あたり74円戻ってくる。
あなたがNHKスクランブル化を強く望む人であれば、これは割りのいい投資だと言えるでしょう。
しかし、他の事柄はとにかくNHKへの強い反感を抱き、NHKスクランブル化を求める人であれば、N国党に投票した価値は十分にあると思います。
少なくとも、
「ポテトチップスの消費税8%、プロ野球チップスの消費税10%」
という、誰がどう考えても愚かで無駄な、しかも外国でも弊害が指摘されていた「消費税の軽減税率」について
「政党で唯一主張し、実現させました。」
と公言する政党に投票するよりは、よっぽど賢明な選択だったと思います。
(しかし、ワンイシューの政党党首が崎陽軒に噛みつくのはどうかと思うよ・・・)
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こうした「1日わずか○○円」を1ヶ月契約、年間契約し、その商品やサービスを楽しむのも良いでしょう。
これらの誘惑を退けて、月数千円、年間数万円を貯めて、そのお金で旅行に行ったり年に1度の贅沢な食事をしたりしても良いでしょう。
年に1度の贅沢を我慢して貯蓄し、将来に向けて投資するのも良いでしょう。
満足は主観的なものであり、どれが一番良いかは各個人によって異なります。どれを利用するかは、各個人の自由な判断に委ねられるべきものです。人は常に最善の選択をすることができるとは限りませんが、それでも、自分のことは他人に委ねず自分で判断し選択することが長期で見れば一番マシでしょう。
さて。
N国党を応援しても取り戻せるのはMAX「1日74円」なり(しかもNHK見てない人限定)の巻
という記事を読みました。この記事では、
「N国党がスクランブル放送を実現しても、1日あたりたった74円にすぎない」
という趣旨のことを繰り返し述べています。
(ちなみに、NHKの受信料総額は7032億円です。(平成31年度予算額))
【契約自由の原則の大切さ】
冒頭に挙げた各種の契約と、NHKの契約。金額にすると大差ありません。1日あたり数十円、月数千円、年数万円の契約は世の中に無数にあります。
では各種の契約とNHKの契約との違いはどこにあるかと言えば、契約締結が当事者の任意に委ねられているか、契約が法律によって強制されているかということです。これは大きな違いです。
たとえば、
「1日あたり50円で、世界の様々な紅茶を定期的にお届けします」
というサービスがあったとします。
紅茶好きにはたまらないでしょう。高い満足を得ることでしょう。紅茶好きにとっては、1日あたり50円を払うことでそれ以上の満足を得ることができます。だからこそ、この契約に合意するのです。
1日あたり50円払って50円以上の満足を得る、こうした不等価交換を繰り返すことによって人々の満足は増加し、以前よりも住み良く便利な社会が徐々に実現していきます。これを経済成長と呼んでも良いでしょう。
他方、紅茶嫌いな人にとっては、紅茶を送られてもどうしようもありません。送られた紅茶を飲まずに捨てるだけで終わるかもしれません。「1日50円、月1,500円も払って紅茶を貰うなんて無駄。」と思い、契約を拒むことでしょう。それでいいんです。
ここで、紅茶嫌いな人にこの契約を強制したらどうなるでしょう。
「1日あたり50円損しただけでしょ?大したことないでしょ」
という話で納得する人はそう多くはないはずです。
1日あたり50円ずつ生じる損失、送られた不要な物の処分の手間、契約を強制された不満、そして何よりも、1日あたり50円あれば出来たはずの他の方法で満足を得る機会を喪失します。
誰が、誰と、どのような内容の契約を締結するかは当事者間の意思に委ねられるべきという考え方を「契約自由の原則」と呼びますが、この原則を曲げても良い事なんてそうそう起きません。
強制的に締結させられた契約に基づくサービス、または強制的に徴収された税金で提供されるサービスが増えれば増えるほど、人々は自分でより良い商品やサービスを選ぶことができず、より高い満足を得る機会を失います。
テレビを置いたら契約義務という制度は、テレビ放送が始まった当初の時代の遺物です。任意で契約し受信料を払った人だけが見られるようにするスクランブル放送の仕組みを採用している放送事業者は多数いますが、NHKもこの仕組みで運営すれば良いのです。
これは単純に
「スクランブル化して戻ってくるのは1日あたりたった74円」
という話ではありません。契約自由の原則を大きく歪めている巨大な組織の在り方を是正できるかどうか、という話です。N国党がそこまで考えて主張しているのかどうかは分かりませんが。
【1日あたり74円と0.0027円】
さてさて。N国党を応援しても取り戻せるのはMAX「1日74円」なり(しかもNHK見てない人限定)の巻
この記事では、タイトルにもあるとおり
「N国党を応援しても1日あたりたった74円しか返ってこない(しかもNHK見てない人限定)」
という趣旨の記述を繰り返しています。
並行して、
「N国党の国会議員1人あたり1億円の税金が使われるのは妥当だろうか」
という主張をしています。
ちょっと待ってください。
単位バラバラじゃありませんか?
ちょっと揃えてみましょうか。
N国党の国会議員一人に対しざっと1億円の税金が支払われます。計算を簡単にするために、国民1億人が等しく税負担しているとしたら、国民1人あたりが負担するのは1円です。
しかも。
よーく読んでください。これ、1年間の金額なんです。
国民1人が負担する金額は、1日あたりに換算すると1円÷365日≒0.0027円しかかからないんです。
あなたが単身世帯だとして、NHKのスクランブル化で返ってくるお金は1日あたり74円。
スクランブル化を国会で主張するための費用は1日あたり0.0027円。
1日あたり0.0027円でNHKの強制契約に対する不満を述べる代理人を雇い、うまくいけば1日あたり74円戻ってくる。
あなたがNHKスクランブル化を強く望む人であれば、これは割りのいい投資だと言えるでしょう。
【わたしはN国党には投票しなかった、けど】
N国党はあくまでワンイシューの党。NHKスクランブル化以外は多数派に従うと公言していたので、私はN国党には投票しませんでした。しかし、他の事柄はとにかくNHKへの強い反感を抱き、NHKスクランブル化を求める人であれば、N国党に投票した価値は十分にあると思います。
少なくとも、
「ポテトチップスの消費税8%、プロ野球チップスの消費税10%」
という、誰がどう考えても愚かで無駄な、しかも外国でも弊害が指摘されていた「消費税の軽減税率」について
「政党で唯一主張し、実現させました。」
と公言する政党に投票するよりは、よっぽど賢明な選択だったと思います。
(しかし、ワンイシューの政党党首が崎陽軒に噛みつくのはどうかと思うよ・・・)