「いつかギラギラする日」
1992年 米 108分
■監督:
深作欣二
■出演:
萩原健一
木村一八
石橋蓮司
千葉真一
荻野目慶子
多岐川裕美
●あらすじ
神崎(萩原健一)、柴(千葉真一)、井村(石橋蓮司)は未だパクられたことがない銀行強盗チーム。
このチームの次の標的は洞爺湖のホテルの週末の売上金2億円。
このヤマを持ち込んだ角町(木村一八)を加えた4人でまんまと現金強奪に成功したものの、奪った金は5千万円。
ライブハウスオープンの資金としてヤクザから5千万円を借金した角町は、3人を裏切り5千万円を持って逃走する・・・
★感想など
深作欣二が監督だから観た。
しかしこれは昔から結構観たいなと思っていた作品。
したらまあこれが面白いのなんのって。
邦画のアクション映画としては、かなり頑張っている。
ほとんどハリウッド映画のノリである。
バブル期に出来た作品との事で、11億の制作費との事。
邦画もそれくらい掛ければ面白いのかも。
まあいくら金があってもスタッフの腕次第だろうが。
本作の俳優陣では、やっぱりオヤジ連中がバツグンにかっこいい!
特に主役のショーケンはかなり良かった。
狂気にも似たその演技は、観ているこちらをぐいぐいと引き込む迫力である。
千葉真一も流石の貫禄。
だがもうちょっと出番が欲しかった所。
ちょっとだけ登場した安岡力也も、かなり良い味を出していた。
なのに、相手役となる木村一八はいただけなかった。
その演技はほとんどチンピラで、迫力もへったくれも無い。
キャラにも共感出来る要素は全くなく、観ていてムカツク奴だった。
しかしこの映画には基本的に善人なぞ登場しないから、これはこれでいいのかも。
アーパー女を演じた荻野目慶子は、その狂った演技はそれはそれで良かった。
しかし観ている時は彼女が荻野目慶子だとは全く知らんかったので、
なんでこの女がこんなにフィーチャーされてるかが分からんかった。
おっぱいまで出してやるなあと思っていたら荻野目慶子だとは。
まあその辺も必見かも。
とにかく邦画で洋画並みのアクション映画が観たい時等は、この映画はオススメ。
中々満足でした。