「やくざの歌」
1963年 日本 75分
■監督:
若林幹
■出演:
千葉真一
北島三郎
村田英雄
本間千代子
曾根晴美
●あらすじ
汚いやくざの世界から抜け出ようとする熱血漢が、流し演歌師の兄妹と手をとりあって、
悪逆非道なボスに対決するという、清純な恋と歌とパンチに溢れた歌謡アクション・ドラマ。
新田俊次は、早瀬組の幹部だ。
ある日、神戸の大ボス双葉組社長の息子真が組を訪れた。
真の横柄無礼な態度に怒った俊次であったが、双葉組との取引を成功させるためには、真は大切な客人だ。
腹立たしい気持を押え切れぬまま、街に出た俊次は、チンピラに金を強奪されかかった女子学生紀子を救った。
紀子は、俊次のシマで流しで歩く演歌師、北見三郎の妹であった。
★感想など
若き日の千葉真一主演のやくざ映画。
と言っても後の野獣性丸出し演技は影もなく、どちらかと言えばイイ男路線である。
ストーリー的にもいつもの東映やくざ映画ではなく、青春ラブ・ストーリー的な色合いが強かった。
だが若き千葉真一は、やっぱりアクションをこなしている所が好感度高し。
しかも身のこなしがシャープな辺りは、流石に若さを感じさせる。
共演の北島三郎もかなり若く、一本気な男を熱演していてこれまた好感度高し。
役名も”サブちゃん”な所も、まんまで素敵だ。
ヒロインの本間千代子も、いかにも当時の女性風でよかったし
特別出演の村田英雄も貫禄充分な所は流石だった。
だが全体的に面白いかと言われればそうでもなく、まあ普通な感じ。
それにしても、北島三郎は本作の中で一体何曲歌ってたんだろうか?
5~6曲くらいは歌ってたような気がするぞ。
ちなみにビデオ未発売です、これ。