「戦慄の絆」
原題:DEAD RINGERS
1988年 カナダ 116分
■監督:
デヴィッド・クローネンバーグ
■出演:
ジェレミー・アイアンズ
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
●あらすじ
一卵性双生児のエリオットとビヴァリー(ジェレミー・アイアンズ:一人二役)。
幼少の頃から人体解剖模型で遊んでいたふたりは、不妊治療で有名な産婦人科医師となった。
首尾よく立ち回るエリオットを研究熱心なビヴァリーがサポートし、医師界の頂点に登りつめていく日々だった。
そんな時、女優のクレアが診断に訪れる。
ビヴァリーは奔放な彼女に惹かれていくが、それは双子の精神的均衡を崩していくことでもあった。
クレアを愛するほど、分身エリオットへの忠誠を欠いていくビヴァリー。
一心同体だったふたりは次第に自らを自己破滅へと陥れていく・・・。
(タワー・レコードより)
★感想など
デヴィッド・クローネンバーグの頂点なのかな?
実はクローネンバーグに関しては「戦慄の絆」までしか知らないんだよね。
次作に「裸のランチ」を準備していて、その途中に「ミディアン」に役者として出演した。
ここで情報が止まっているくらい。。。
んで何十年も温めていた状態でようやく観てみたが、これは傑作だね。ただし万人にはオススメしない。
と言うか極一部の人にしか勧められない。
超端的に言うと、
クローネンバーグは超ド変態!
とでも言えばいいのかな?
それまでは作る映画が内臓感覚と良く呼ばれていた。
「ザ・フライ」や「スキャナーズ」よりも「ビデオドローム」とかの方が変態度が高いかな。
それが「戦慄の絆」で内臓感覚を超越したんだが、その領域は到底常人では理解できない世界だった。
そしてここからクローネンバーグの内なる世界への大いなる旅が始まったのかい?
まあ気になる人は観てみてください。
10人のうち2人くらいは気に入るかもしれない。
私は気に入った方。私の友達もきっと気に入るだろうなと思う。
ああ、早く友たちと会いたいね。。。