
「大怪獣バラン」
1958年 日本 87分
■監督:
本多猪四郎
■出演:
野村浩三
園田あゆみ
千田是也
平田昭彦
菅井きん
●あらすじ
東北地方に、婆羅陀魏山神という神をまつる村があった。
訪れた調査隊はそこで生ける神・バラダキを目撃する。
それは湖に棲息する中生代の恐竜・バランであった。
急遽出動した自衛隊の攻撃を逃れ、バランは空へと舞い上がる。
やがて姿を現したバランは、浦賀水道から東京上陸を狙う。
36ミリ機関砲さえ跳ね返すバランに対し、自衛隊はダイナマイトの20倍もの威力を誇る特殊火薬をもって対抗するが……。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
怪獣映画のお手本のような出来で、大変感服しちゃったよ。
スタッフが、監督:本多猪四郎。特技監督:圓谷英二。脚本:関沢新一。音楽:伊福部昭と。
特に脚本の関沢新一は天才と称されるほどの人で、実際彼の脚本がどれも抜群に面白くて好きだね。
音楽も素晴らしいんだが、驚いたのは映画始まってすぐに流れる音楽が
「三大怪獣 地球最大の決戦(1964)」と同じだったこと。
劇中でも効果的に使われているのは「三大怪獣 地球最大の決戦」と同じ。
と言ってもこの音楽は本作の方が先なんだけどね。
バランの咆哮もゴジラに似ていて、全体的にゴジラの亜流なのか、ゴジラっぽいのか不明だが
力が入っているのは伝わる。
特撮に超力入っているのもこの頃の東宝の特徴だが、昔特撮の本で見たラストの羽田空港のセット。
実際は超どでかいセットなんだが本編ではその辺のスケール感が全然伝わらない感じなのは
いささか残念だったな。
まあ今となっては貴重な、昔の日本の街及び、昔の日本人について触れることが出来る点でも貴重な作品。
オススメですぞ。