この2日間、昔の仲間たちとの楽しい2日間でした。
世の中にはいろんなOB会があるのですが、何故かこれは特別のような気がします。
学校の単なる同窓会も、運動部のOB会も確かに楽しいものなのですが、
なぜカワサキのレースのOB会は何か特別のような気がします。
レースの世界はある意味特殊な世界です。
そこはタイムと言う厳然といた客観的なデーターでチャンピオンを決めると言う厳しくはっきりとした世界です。
それは一人のチャンピオンに与えられる名声ですが、マシンの開発者、レースの運営者、メカニックなどチームとしての成果であることはチャンピオンとなったライダーが一番よく解っているのですが、チャンピオンを支えたそういう連中は、ライダーが世界一、日本一になったことを自分たちの誇りにしているのだと思います。
そんなライダーたちがそんな名誉を得たのはもう何十年も前の話なのですが、
それからそんな年月を経て、そんなレースに携わった人達が長い人生の中で、一般社会の中でもそれなりの成功評価を得ていることが、更に大きな一体感を持っているのではないかと思います。
集まった全てのメンバーが、全て大成功とは言えないのですが、例えば星野一義は日本一早い男と言われ、義弟の金子豊と組んでのホシノインパルの事業も大成功です。
そんな星野がこのOB会では昔のままの星野で先輩たちを立て、部屋の布団のあげおろしなど率先して普通でやる姿は非常に好感を持たれるのは当然です。
世界でトップを争ったのは何人もいて、集まったライダーたちはその時代のチャンピオンと自他共に許す連中なのですが、不思議なほど昔のままの序列です。
ライダーを支えた運営側も田崎さんなど川重のトップまで上り詰めてはいるのですが、ここでは厳然として高橋鉄郎さんがトップでみんなそれなりの礼は尽くすのですが、話の内容にもその態度にも昔のままの仲間の姿がそこにあってそれが気持ちのよさに繋がっています。
そういう意味ではライダーのトップは片山義美君で彼にはみんな大先輩に対するものを持っています。
特に集まったライダーは金谷秀夫や加藤文博などのように世界に名を成したのはカワサキ時代ではないのですが、カワサキとの契約は一度もなかった片山義美がこの会合に率先して出席しカワサキへの賛辞を言ってくれるのも不思議です。
そんな片山義美君の引退パーテイーでは、契約のあったスズキ、マツダより先にカワサキが主賓の挨拶をしたりしているのですが、カワサキと言うよりは『レース界の発展』と言う次元でのカワサキと片山との付き合いがあったからだと思っています。
今回は20年ぶりの会合だったのですが、出席者からもっとメンバーを広げて2年ごとにやろうと言う提案などもありました。業界雑誌からの取材もあり、それなりの価値のあるミーテイングなのですが、
先ほども高橋鉄郎さんから『良かったな』とわざわざ電話を頂いたりしました。
今回のOB界の一番しんどいところを担当してくれたのは『やんちゃで豪快で』通っているあのキヨさんで、ほんとに一生懸命でした。
出席者全員が100%喜んでくれる会合など世の中にあまりありません。
『中締めを何度もやらぬと終わらない会合』そんなカワサキファクトリーのOB会でした。
昨年秋からの懸案行事大成功でほっとしました。
当日の写真など、こちらの方に詳しくまとめてあります。
60おじさん、山本隆君のブログ写真いっぱいで最高です。
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