★ 高齢者の孤独死の記事が続いている。
何とも気の毒なことだが、どうしようもないのだろうか?
生活のパターンが変わってしまって、子どもたちが同居して親の面倒をみるパターンは少なくなってしまった。
少子高齢化にプラスして、日本人の平均寿命が延びたことで、超高齢者の面倒をみるのは高齢者であったり、
誰も面倒を見ない高齢者が孤独死になったりしたりすることになってしまったのである。
今までに経験したことのない社会なのである。
その対策を考える政治家や、官僚はまだまだ若くて、自分の経験がないので、具体的な対策になっていないような気がする。
★私の家庭は今、夫婦と私の母親の3人家族だが、
母は、特別老人施設に入れて頂いている。
特別養護老人ホームとは、身体上、または精神上、著しい障害があり、介護保険制度で介護の必要がある「要介護」の判定が出た人が利用可能な、老人福祉法上の老人福祉施設の中の一つ。略して「特養」と呼ぶ。2000年代時点では常時の介護が必要な寝たきり老人、認知症の高齢者の入所が多い。
よく、自宅介護などと言うけれど、介護が要らなければともかく『要介護の高齢者』を『高齢者』が介護すること自体現実的でないと思う。
私の家庭の場合は非常に恵まれていて、(運が良くて)母が介護1級の認定をもらた10年前は、歩けて元気でも何とか要介護や介護1級の認定になったのである。そんなことでずっとショートステイで結構元気なころからお世話になっていた。
ずっと特養に入所することになったのは昨年1月、101歳になってからである。介護1級では100歳でも、入所は出来ないのである。
それまでは、家に帰ってきても、自分のことは自分で全て出来たから何とかなったのである。若しホントに介護が要るとしたらとても後期高齢者夫婦が面倒をみるなど無理だと思う。
私たち夫婦は、未だ結構元気なのだが、それでも母の世話を家でするとなると、とても困ってしまうと思うのである。
★実は昨日、特養の施設から電話があって、中でインフルエンザが流行っていたのだが、母もインフルエンザに掛って8度5分も熱がある。高齢だから肺炎でも併発してはいけないから病院で診てもらうので、家族の方も立ち会って欲しいと、病院まで出かけたのである。
いつも思うのだが、施設の人は高齢者の扱いに慣れていて、口の効き方も上手だし、すべての扱いがプロである。家族ではとてもこうはいかない。
車椅子に乗せるだけでも大変なのである。
病院で種々の検査をして、熱も下がったのでそのまま連れて戻ってきたのだが、私がしたのは『立ち会っただけ』で済んだのである。
こんな程度だからいいが、これが自分でやると言ったら大変である。
病院に連れていくこと自体が無理で、救急車でも呼ばねばならない。
★非常に難しい政治の判断だと思うが、高齢者対策の第1は、特養施設を造って90歳以上は、希望者は全て入居できるようにすることだと思っている。
介護の級などに拘らずにある年齢で、希望者は全員に入れたらいいと思う。
その代わりいろんな高齢者優遇措置はもう少し厳しくしてもいい。
健康保険に金が掛り過ぎるというが、『高齢者も医者も』どちらも丁寧過ぎるというか、『薬も診療』もやり過ぎである。
高齢者介護などの問題は、その状況に直面してみないと、アタマの中で考えているほど甘いものではない。
『出来ない』のである。
だから『孤独死』になったりする。
私は今79歳、家内は75歳。息子は50才である。
私が90歳になるまでは、息子も60歳代だから、何かがあれば『何とかなる』かも知れぬが、それ以上になったらとても無理である。
昔は90歳も生きたりはしなかったかあr、そんなこと考える必要はなかったのだと思う。
私の母の場合は、普通ではないほど元気だったから何とかなったのである。
ホントに世の中、一般の人はどう思っているのだろうか?
親と同居していても問題なのに、別居だったらどうしようもないのではと思ってしまう。
『母のインフルエンザ』で、考えてしまったのである。
私の場合は、めちゃくちゃ恵まれているのである。
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