★ 春の選抜、甲子園、石巻工業の主将の選手宣誓は、心打つものがあった。
宣誓。
東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、苦しくて心の整理がつかず、今も、当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けましょう。
感動、勇気、そして笑顔を。 見せましょう、日本の底力、絆を。
我々、高校球児ができること、それは、全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
平成24年3月21日、選手代表、宮城県石巻工業高等学校野球部主将、阿部翔人
★ 短い宣誓文なのに、なぜこれだけ訴える力があるのだろう。
練り上げられた文章力か?
部員全員の意見を聞いて、
そのすべてをホワイトボードに記録して、
そこにある言葉を集めて、
その言葉にある『想いを』繋いで、全員で創り上げた『宣誓』なのである。
そんなみんなの想いを言葉にした、阿部翔人君の態度も声の響きも非常によかった。
間違いなく、日本中に届いたはずである。
★ずっと昔、宣誓文は、常に同じ言葉であった。
『われわれ選手一同は、スポーツマン精神にのっとり正々堂々と戦うことを誓います』
という簡単なものであった。
昨今、自分の言葉でそれぞれが『宣誓文』を創り宣誓する。
当然『いい言葉』が並び、それなりに立派なのだが、少々造られ過ぎなところがあって、
『昔の簡単明瞭な「宣誓」』の方がいいな、と思っていたりした。
今年の「宣誓」は、それらとはちょっと、『違っていた』
『どこが』 『何が』 と言われても、それはよく解らないが、
被災地の石巻工業だからではなくて、『宣誓』そのものに、迫力も訴える力もあった。
それを聞いた、日本人みんなが、『元気を貰った』
そんな気がする。
残念ながら、1回戦で散ってしまったが、人々の心にその感動は深く刻み込まれたに違いない。
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