★豊洲問題について昨日は100条委員会で石原さんの証人喚問があり、NHK以下マスコミは大きく報道していた。
テレビで見ていたが、この問題がなぜこんなに大きく取り上げられるのか、解らなくなってしまったと言うのが偽らざる私の感想である。
『百条委員会』と大々的に報道されたが、多分この調子では幾らやっても大した問題解決にはならないのではなかろうか?
一言で言って、質問に登場する議員さんは、石原さんに質問するよりも、自分の姿をテレビに如何に長く、かっこよく映し出すことに熱心すぎるように思えて仕方がない。
何を聞きだしたいのか、石原さんの答えをどのように引き出せば、自分の質問が100点なのか? そのような戦略性のカケラも見られないのである。
専門の記者諸君に,
仮に9分の質問時間を与えて質問させたら、多分記者諸君だったら、自らが書きたい記事に沿った短い質問を連発して、その答えを繋いだら、当初自らが書こうとした記事に近いものを引き出せるのではないかと思うのである。質問時間9分のうち、7分ほどを質問者が喋っているのでは、何も聞きだせないのは当然なのである。
質問に応える石原さんの答えを『想定』してそれを繋いで、自らの仮説に導くようにできるはずだが、あんな素人のような質問では何度「百条委員会」をやってみてもダメだなと思ってしまったのである。
都議会の議員さんのレベルは、その程度のレベルなのかと思った。
★豊洲問題、いま3月だが、
7月の都議選の時にはどんな結論になっているのだろうか?
今年の年末には、どんなことになっているのだろうか?
仮に年末に今のままでは、大変なはずである。
仮に解決させるとして、
解決方法としてはどんなことが考えられるのだろうか?
● 現状の築地市場のまま、豊洲に移らずに このまま頑張る。
● 築地から、今のままの豊洲に移る。
● 築地にも、豊洲にもいかずに 新しい場所を考える。
● 豊洲に移るが、何らかの対策をする。
● 東京の市場を諦めて放棄する。
等々いろいろあるようで、あまり多くの選択肢などないのに、小池さんは本音でどう思っているのだろう。
いま、いろいろ言ってる評論家や、都議会議員は外から論評はするけれど、自分で目指す方向を決める責任もないので気楽なことを言っているのである。
★「百条委員会」でどんな結論が出たら、それぞれの議員団は100点なのか?
小池さんにとっては、『どんなことになったら』100点なのか?
そんな目指す方向が解らないのである。
既に知事を止めている石原さんに、仮にペケペケをつけてみても、それがどうなる話でもないし、都民にとって大きなプラスにもならないのである。
『都民ファースト』というけれど、この問題はどのように転がっても、『プラス・マイナス』の差は あまり大きくない ような気もするのである。
このようなときに、まず言われるのが『都民の税金の無駄遣い』だが、『百条委員会』にかかる経費は、1日でも結構な予算が掛かっているのだろう。
結論を遅らせれば遅らせるほど莫大な費用が発生する。
世の中の行政でも、大企業でも『最大のコスト=時間』だということを忘れてしまっている。
『どんどん決めて、どんどん実行する』例えそれが『拙速』であっても、早く決めて『早く実行する』ことが一番効率的なのである。
だから私は、かっての武雄の樋渡市長や、橋下徹さんや、安倍晋三さんは好きだし、同じような意味で『小池百合子』さんもいいなと思っていたのだが、
『この豊洲問題』の対応は、小池百合子さん、結果的に対応を間違ったかも知れないのである。
石原さんが豊洲問題は青島さんの既定方針を引き継いだように、小池さんもこの問題は、知事を引き受けた時の既定路線だとして昨年11月の移転を決定しておくのが、『最良の策』だったかも知れないのである。
その時点で、そんな対策をしていれば、そこで発生する問題は、前政権からの引き継ぎ事項の『追加対策』で済むのだが、この問題引き延ばせば引き延ばすほど、小池さんの責任問題になってしまうような気がしてならないのである。
★ こんなこと言ってては遅れてしまう。
時間を掛ければ、現状より数段いい『解決策』が見つかるならそれでいいのだが、どうもそれはなさそうである。
ベンゼンなどわざわざくみ上げずに、地下に眠らせておく以外に対策などないのだろう。
小池さんが採るべき道は、石原元知事の意見に沿って、早く『豊洲への移転』を決めることだと思う。
その理由は「百条委員会で」いろいろと厳しく議論してみたが、特に大きな改善点も、問題点も見つからなかった。
もともとこの問題は、前政権からの引き継ぎ事項だから、特に大きな改善点はないのだから、そのように決定すると言った方がいい。
それで、小池さんの評価が大きく下がるわけでもないし、やるだけのことはやったと言えばいいのである。
7月まで待たずに、もう少し早く決めるほうがいいと思う。
時間を掛ければかけるほど、迷路に迷い込んでしまいそうである。
選挙の争点などにすると、これは出口がなくなってしまう可能性がある。
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