★ 大阪の吉村知事がこの3連休に
『大阪・兵庫の往来自粛要請』を出したのが話題だが、
私自身には全く関係のないことだが、影響を受ける方も多いのだろう。
『戸惑いの声』があるのも当然だと思うが、どうなんだろう?
自粛要請はその効果を発揮したのだろうか?
ただ、最悪の場合、大阪・兵庫で感染者が3374人になるという試算は、
大袈裟のようにも見えるが、世界の趨勢なのである。
確かに油断をすればそんなことにもなるのだから、
吉村さんのとられた処置は、ある意味『妥当』なのだと思う。
厚生省から、吉村知事に当てた非公開文書
「大阪府・兵庫県における緊急対策の提案(案)」は、以下の内容なのである。
見えないクラスター連鎖が増加しつつあり、感染の急激な増加が既に始まっていると考えられる。
試算では、19日までの間に患者78人(うち重篤者5人)
次の7日間(20~27日)に患者586人(うち重篤者30+9人)
次の7日間(28~3日)に患者3374人(うち重篤者227人)
と感染者が急速に増加し、重症者への医療提供が難しくなる可能性あるので、
社会的隔離により見えないクラスター連鎖を分断し、感染者の爆発的増大の回避・抑制をはかるために、大阪府・兵庫県内外の不要不急な往来の自粛を呼びかける
試算では、19日までの間に患者78人(うち重篤者5人)
次の7日間(20~27日)に患者586人(うち重篤者30+9人)
次の7日間(28~3日)に患者3374人(うち重篤者227人)
と感染者が急速に増加し、重症者への医療提供が難しくなる可能性あるので、
社会的隔離により見えないクラスター連鎖を分断し、感染者の爆発的増大の回避・抑制をはかるために、大阪府・兵庫県内外の不要不急な往来の自粛を呼びかける
★コロナウイルスは、中國の話だと思っていたが、この1ヶ月の変貌を見ると、
世界中急激に広がって、ヨーロッパもアメリカも大変なようで、
『日本だけが例外』なのだと言ってもいい。
これが3月7日現在の中国を除く世界の状況だったのだが、
この時点では、フランスもドイツもアメリカも大したことはなかったのだが、
20日足らずで世界の状況は一変しているのである。
ここに上げられている国の『3月20日現在の感染者数』を
その増加数で見るとこんな状況なのである。
イタリア 40000人 増加
スペイン 20000人 増加
アメリカ 15000人 増加
イラン 14000人 増加
ドイツ 13000人 増加
フランス 12000人 増加
日本 500人 増加
これを見る限り、日本が突出して『例外』なのである。
だから冷静に考えると、吉村知事が最悪の場合、3000人を超える感染者になると警告するのは、世界の趨勢から見たら当然なのかも知れない。
まだ3月7日ごろは、
日本の横浜港にいたクルーズ船問題が大きく取り上げられていて、
上のグラフにも各国と並んで『クルーズ船』がドイツとスペインの間にいて、
日本の対策がとかく問題視されていたのだが、
『日本は上手く乗り切ってきた』と言っていい。
あの時点で、日本よりも感染者が少なかったアメリカは、
ニューヨーク州などで一気に増えて15200人の感染者数となり、
最大の人口4000万人がいるカリフォルニア州では、
『外出禁止令』が出されたのである。
カリフォルニア州のアーバインには娘の家族がいるのだが、
ついこの間までサッカーの試合などやっていたのに、突如の『外出禁止令』である。
これは『大阪・兵庫の往来自粛要請』などとは違った『命令』なのである。
アメリカで3番目に多い『652人の感染者』というが、
日本とほぼ同じ面積のカリフォルニアで『外出禁止令』とは、
日本でいま『全国で外出禁止令』が出たのと同じようなことなのである。
★そんな世界の趨勢から思えば
『大阪・兵庫の往来自粛要請』など大したことでもないのだから、
是非文句など言わずに協力すべきだと思ったりする。
私自身が兵庫県民なのだが、兵庫県も確かに広いから、
これはどちらかといえば、
大阪・兵庫の往来の多い『阪神間』での問題なのだろう。
確かに丹波や淡路の人に言ってみても、違和感を感じるかも知れない。
ただ阪神間の就業人数の移動数を見る限り、
他府県に比べて圧倒的に
『大阪・兵庫間の出入り』は、多いのである。
井戸知事さんが『不快感』などと、ニュースになったりしたが、
上に立つ人は世の中の情勢をよく観て、
『コロナウイルスの感染』が広がらないことを願っての対策であるのは間違いないのだから、
あまり細かいことに拘らない方がいいと思う。
やはり官僚上がりの発想なのかな? と思ってしまうのである。
おやりになることを見ていると、
吉村知事は若いけど『政治家だな』と思うところがいろいろあるように思っている。
兎に角、世界の中で『異例』とも思える日本の『コロナウイルス感染者の数値』だが、急激に増えないことを祈るばかりである。