★ こう言っては何だが『私は生まれつき運動神経はいいほう』だった。
小学校時代は所謂戦時下だから、
小学生が『スポーツをする』などは考えられなかったのだが、
運動会での徒競走は常に一番だったし、
当時は小学生で泳げる人は少なかったが、結構ちゃんと泳げたし、
自転車に乗らしても、なかなかのものだったのである。
終戦が中学生の1年生で、ソウルから引き揚げてきた戦後は、
日本国中それこそ『野球一色』で、スポーツと言えば野球と言った時代であった。
当然、野球をすることになるのだが、
旧制と、新制が入り混じった時期で、私たちの学年は旧制中学の最後の年次で、
後輩が入学してこないので、2年になっても3年になっても最下級生で、
高校1年生までの4年間が最下級生の運動部の補欠生活を体験したのである。
高校2年になって、初めて後輩が出来たのだが、そんな辛抱の4年間が、
その後、結構役に立ったなと思っている。
★ところで野球というスポーツは、そんなに激しいスポーツではない。
練習も結構厳しかったが『息が上がる』のは守備練習のノックの時ぐらいで、
あとは、大して『しんどい』ことはないのである。
だから、そうなのかも知れぬが、私は『息が上がる』のは大変に苦手なのである。
内野でショートをしていて、足も遅いほうではなかったが、
高校のマラソンは全然ダメだった。
とても長くは走れないのである。
高校時代に遊びでバスケをやったりして、
そこそこできたが、息が上がって大変だったし、
一度ボクシングをやったら、1分がしんどくて持たなかった。
野球は、試合などでは『全く息など切れない』楽なスポーツなのである。
★息子は小学生3年生ぐらいまでは、野球とサッカーをやっていたが、
4年生ぐらいからは、サッカー一筋になって、
中学・高校もサッカーだったし、大学はサッカーで選んだし、
就職もサッカーでANAに入れたりしたのだが、
そんなことでサッカーの試合はよく観たが、
『45分もよく走れるな』と思っていたのである。
娘も小学生の頃から、サッカーをやってたが、中学・高校・大学はバスケで
そんな関係で、今の娘婿とも出会っているのだが、
不思議なことに、マラソンが早くて
『小学生から中学まで』マラソン大会は、すべて優勝しているのである。
運動神経は兎も角、こんなに『長く走れる「DNA」』は誰に似たのだろうか?
★ 突然、なぜこんなことか?
というと、娘婿たちが、アメリカでこんなジョッギングイベントをやり出して、
20人ほどが参加してるのだが、その走った距離を発表しているのである。
今のところ、孫の次男のShinya Kadono がトップだがその距離は351マイルと
考えられないような距離を走っているのだが、
どうやらマラソンコースを走ったらしいし、
娘も3位に入っているのだが、これはハーフマラソンの距離を走ったとか、
こんなところを1周したらしい。
孫は兎も角、娘も未だによくこんなことができるなと、
驚いているのである。
孫は、サッカーの現役選手だが、
よく、そんな距離、そんな時間を走れるなと思ってしまう。
これは野球選手とサッカーやバスケをやったスポーツ選手との違いかな?
と思ったりしている。
★ 私もこの歳で、結構毎日30分以上走っているのだが、
それが何とか続いているのは、
ジョッギングではなくて『スロー・ジョッギング』だから何とかなっているのである。
歩く人に抜かされるくらいのスピードの『スロー・ジョッギング』は
不思議なことに、30分以上続けても、『息など一切上がらない』のである。
私も結構努力家だが、長い距離走るのはダメだが、
孫は、なかなかの「努力家」だから、私の歳になっても、
ひょっとしたら『マラソンが走れる』かも知れないな、
と思いながらこの記事を見てたのである。
早く、コロナが収まって、
本来のサッカーができるようになればいいなと思っている。