キ、キッ、キタ〜
何がきたのかと思ったら、デビッド・ボウイーのアルバム、Heroesの交換LPだった。

ヨーロッパからダンボールに包まれて送られてきた。

中身は、白いスリーブに入ったLPのみ。ジャケットはなし。
すなわち、オリジナルLPの返品は不要でなので、そのオリジナルのジャケットに差し替えのLPを入れろってこと。
昨年、A New Career In New Placeというボウイーのベルリン3部作を含む中期のボックスセットが出た。

ボックス・セットの箱の裏面

ボックス・セットに入っていたオリジナルのLP。
これはぜひ買わねばと思っていた矢先、先に購入した人がこのボックスの看板アルバム、Heroesに収録されているタイトル曲Heroesの音圧が途中で下がる箇所があるとレヴューに投稿してきた。
その後同じような意見が他の購入者も数多く寄せられ、中には音圧のレベルをグラフ化して、低い箇所があると具体的に指摘した投稿もあった。
リマスターを担当したトニー・ビスコンティやレコード会社も、当初オリジナルのマスター・テープを忠実に再現したと強気の見解を出していたが、クレームが多くなるにつれて、ついに白旗をあげCDもしくはLPのボックス・セットの購入者に手直ししたHeroesのCDとLPをそれぞれ交換することを発表した。
そのため、当初はこのボックス・セット購入に躊躇していて様子見であったが、年が明けてちょっと臨時の収入があったのでついに購入に踏み切ったのだ。
しかしながら、どのような手順で交換を申し出るのかわからなかったので、その方法を記載した海外のサイトを探し出し、メーカーのサイトに交換を申し込んだ。
するとすぐに先方よりメイルが帰ってきて交換の申し出は受け付けられたのだが、交換の商品の在庫切れということで新しい在庫が入り次第発送する内容のメイルを続けて受信した。
それからかれこれ2ヶ月がたったのだが、音沙汰なし。
そこで督促のメイルをメーカーのサイトに送ったのだが、音沙汰なし。
ムムッ〜、これは手違いかなんかで私の交換の申し出がどこかに消えてしまったのではないかと不安になった。
最悪バラ売りのHeroes(このLPは手直しされている)を購入するしかないのかな〜と思いきや、先ほど不意にその交換商品が届いた。
この野郎〜、結構待たせやがって!
精神衛生上、発送完了と一行でもいいからメイルで連絡してくれれば、良かったのであるが….
まあ本業でも、欧米の会社なんかと取引すると、彼らの対応が結構いい加減な場合が多いので、まあ〜こんなもんかと口元はなんとなくニンマリ、そして矛を収める。
助手:博士、早速手直しがうまくいってるかどうか聴いて見ましょう〜
博士:それはならん! これは記念として額に入れて飾っておこう。
助手:エエッ〜、せっかく送ってきたのに聴かないんですか?
博士:Heroesは昔買ったCDがあるじゃろう。わしの耳にはそれで充分。
OMG! 臨時収入が有ったとはいえ、高額なボックス・セット聴かないなんて!
欧米の会社を結構いい加減だと非難するより、先に博士の頭のネジを少し締め直すことが必要ではないかと....
ちなみにボックス・セットのHeroesのマトリックス・ナンバーは、
A面がBH70667-01 A3
B面がBH70667-01 B3
交換されたHeroesのマトリックス・ナンバーは、
A面がBH02087-01 A1
B面がBH70667-01 B3
すなわち、A面のみスタンパーが差し替えられて新たにプレスされたことになる。
博士:あの〜、額に入れるようなことはしません。
聴きます。絶対聴きますからって!
ただ、少しお時間をいただきたく....