キャピトル・レコードが昨年設立75周年ということで昨年あたりから記念の行事がいろいろと執り行われた。
過去に出した、重要アルバム100選もその内の一つで、2016年11月から順次レコードの形態で復刻され発売されていた。
キャピトル・レコードといえば、大昔からビートルズやバッドフィンガーなどアップル所属のアーティストの版権を持ち北米中心に販売していた。
再発されるアルバムの中に、ジェームス・テイラーのアップル所属時代の唯一のレコードを発見。1991年にリマスターされたCDを既に持っていたのだが、つい買ってしまった。
1968年発売のセルフ・タイトルのアルバム、ジェームス・テイラー。
フォーク・ロック系デュオのビーター・アンド・ゴードンのメンバー、ピーター・アッシャーがプロデュスを担当し、ジョージやポールも1曲だけがそのレコーディングに参加した。また Something In the Way She Movesという曲が収録されていて、ジョージの名曲Somethingの出だしの歌詞になっていることも話題となった。
このアルバム、評論家受けはしたものの英国ではチャート・インせず、アメリカでも118位と残念ながらあまり売れなかった。その後彼はアップルの経営がゴタゴタの影響で、この一枚でアップルを去りワーナーに移籍することになる。
個人的には、初々しさが残る初期の名作だと思うし、ワーナーに移籍した後のアメリカでのブレイクの基礎になったと思う。
ということで早速レコードに針を落としてみよう。
あれっ! 何かおかしい。
オリジナルにはサイド1に6曲、サイド2に6曲の計12曲が収録されていたはずなのに、11曲しかないぞ〜!
レコード盤には5曲しかカットされていない。
サイド2の2曲目、Brighten Your Night With My Dayが抜けているではないか。
レーベルは6曲記載されている
確か、キャピトルは2010年にアップルの有名どころのアーティスト達の作品をリマスターし新しいパッケージでCDを再発しているので、その時のマスターを使えばサイド2の2曲目という中途半端な位置にある一曲だけ欠けているのは摩訶不思議。
返品とか交換とかは面倒なので、このレコードこのまま所有するつもりであるが、何故この一曲が欠けているのかは非常に気になるところ。
ジャケットの裏にはCapitol Record released Ⓟ2010Ⓒ2017 Apple Corps Ltd. Manufactured and distributed by Universal Music Enterprises.と記載されていたので早速Capitol Recordのサイトにあるカスターマー・サービスに質問を入れてみる。
すると、Thanks for reaching out to us. Unfortunately, we are unable to assist with purchases made outside of our online store. Our apologies for any inconvenience. If you do have a valid order number with us, please include it in your reply so that we may assist you! なる返事が。
むむ〜
ここのサイトから直接商品を買ったわけではないので、この手の定形文での回答になってしまうのは仕方がない。
気を取り直して、所属アーティストの項目を調べてみると、あれっ?ジェームス・テイラーが載っていない!
しからば、製造元兼卸売業者のUniversal Music Enterprisesのサイトはどうかと言ううと、ここにも彼の名前は見当たらない。
それにApple のサイトにはビートルズの情報しか記載されていない。
アップル時代のジェームス・テイラーは何処なり? これで真相は霧の彼方へと。
週末の暇人からのお便りでした。