1973年、私にとってちょっと常識を覆すようなことが起きた。
ワーナー・パイオニア社から、ホット・メニュー ’73という洋楽好きのレコード購入意欲を掘り起こそうとサンプラー盤がリリースされると聞いたのである。

価格はレコード2枚組でなんと1000円を切る980円! 当時LPはメーカーやアーティストによって価格が若干違ってはいたが、大体の2000円前後であったから、販促の商品とはいえ破格だったと言える。
ということで、レコード屋にすっ飛んで行って早速購入。
その中身は、ワーナー・パイオニア社が日本での販売権をもつアメリカのレーベル、 ワーナー・ブラザーズ、リプリーズそしてアトランティックに所属するアーティスト、28組がそれぞれの代表曲を各一曲ずつ、計28曲がこのサンプラー盤に収録されていることだった。

しかし提供された曲のリストを見て、ムムムッ〜とうなる。

これらが選び抜かれた代表曲なのか?
時は丁度、ビートルズは一応イエロー・サブマリンのLPを除いて収集完了し、 ハード、プログレそしてウエスト・コースト関連のロック中心 にレコードをあれこれと聴き始めた頃だった。
そのため、アリス・クーパーの“アリスは大統領(Elected)”とかドゥービー・ブラザースの“Listen To The Music”、パープルの“Black Night”とかELPの“Lucky Man”なんかには興味がいったのだが….
ツェペリンの曲も一応収録されていたが、アコースティック調のHey, Hey, What Can I DoというシングルのB面に収録された知らない曲だった。
その他大部分のアーティストに関しては、名前は聞いたことがあるもののよく知らないとか、全く知らないもしくはあまり興味のあるジャンルの音楽ではないという印象でちょっとガックリした記憶がある。
そしてせっかく買ったレコードもその後聴くこともなくなり、お蔵入りと相成った。
時は過ぎゆき、1973年から数えて45年たった今改めてレコードに針を下ろす。
あら不思議!
どの曲もすんなりと耳に入ってくるじゃないの。
シールズ・アンド・クロフツのSummer Breeze、ドゥービーの派手な“Listen To The Music”の後、ゴードン・ライトフット、ライ・クーダー、アーロ・ガスリーそしてジェーム・テイラーらの穏やかで淡々としたアコースティック・サウンド4連発に癒される。
その裏面にはヴァン・モリソンのWild Nightやマロの“モモトンボ(Momotombo)”なんかもいいね〜
2枚目のサイドー3の頭にあるツェペリンの Hey, Hey, What Can I Doも ブルース系のドクター・ジョンの歌声や スピナーズのR&Bもいけてる。
サイドー4にはスティーブン・スティルス率いるマナサス、ジョン・プラインの寒ストーン、ダニー・オキーフのGood Time Charlie’s Got The Blues(この曲は他のアーティストにカバーされていて結構有名)らのフォーク・ロックやフォーク系もなかなかよろしー。
さらにグッとくるのは最後の曲で、 ロバータ・フラックが歌う初期の初々しいシンガー・ソングライター調の曲“愛は面影の中に(The First Time Ever I Saw Your Face)”
などなど今聴けば聴き処満載の工夫された選曲と言えるこのホット・メニュー ’73。
亀の甲より年の功と言われるように、この45年間に色々なことがあって鍛えられまた変化し、俺もやっと大人に成長したんだな〜
フッ。
ただ、その成長するスピードはち〜と遅かった様な気がしないでもと今更ながら反省するのだが….
ワーナー・パイオニア社から、ホット・メニュー ’73という洋楽好きのレコード購入意欲を掘り起こそうとサンプラー盤がリリースされると聞いたのである。

価格はレコード2枚組でなんと1000円を切る980円! 当時LPはメーカーやアーティストによって価格が若干違ってはいたが、大体の2000円前後であったから、販促の商品とはいえ破格だったと言える。
ということで、レコード屋にすっ飛んで行って早速購入。
その中身は、ワーナー・パイオニア社が日本での販売権をもつアメリカのレーベル、 ワーナー・ブラザーズ、リプリーズそしてアトランティックに所属するアーティスト、28組がそれぞれの代表曲を各一曲ずつ、計28曲がこのサンプラー盤に収録されていることだった。

しかし提供された曲のリストを見て、ムムムッ〜とうなる。

これらが選び抜かれた代表曲なのか?
時は丁度、ビートルズは一応イエロー・サブマリンのLPを除いて収集完了し、 ハード、プログレそしてウエスト・コースト関連のロック中心 にレコードをあれこれと聴き始めた頃だった。
そのため、アリス・クーパーの“アリスは大統領(Elected)”とかドゥービー・ブラザースの“Listen To The Music”、パープルの“Black Night”とかELPの“Lucky Man”なんかには興味がいったのだが….
ツェペリンの曲も一応収録されていたが、アコースティック調のHey, Hey, What Can I DoというシングルのB面に収録された知らない曲だった。
その他大部分のアーティストに関しては、名前は聞いたことがあるもののよく知らないとか、全く知らないもしくはあまり興味のあるジャンルの音楽ではないという印象でちょっとガックリした記憶がある。
そしてせっかく買ったレコードもその後聴くこともなくなり、お蔵入りと相成った。
時は過ぎゆき、1973年から数えて45年たった今改めてレコードに針を下ろす。
あら不思議!
どの曲もすんなりと耳に入ってくるじゃないの。
シールズ・アンド・クロフツのSummer Breeze、ドゥービーの派手な“Listen To The Music”の後、ゴードン・ライトフット、ライ・クーダー、アーロ・ガスリーそしてジェーム・テイラーらの穏やかで淡々としたアコースティック・サウンド4連発に癒される。
その裏面にはヴァン・モリソンのWild Nightやマロの“モモトンボ(Momotombo)”なんかもいいね〜
2枚目のサイドー3の頭にあるツェペリンの Hey, Hey, What Can I Doも ブルース系のドクター・ジョンの歌声や スピナーズのR&Bもいけてる。
サイドー4にはスティーブン・スティルス率いるマナサス、ジョン・プラインの寒ストーン、ダニー・オキーフのGood Time Charlie’s Got The Blues(この曲は他のアーティストにカバーされていて結構有名)らのフォーク・ロックやフォーク系もなかなかよろしー。
さらにグッとくるのは最後の曲で、 ロバータ・フラックが歌う初期の初々しいシンガー・ソングライター調の曲“愛は面影の中に(The First Time Ever I Saw Your Face)”
などなど今聴けば聴き処満載の工夫された選曲と言えるこのホット・メニュー ’73。
亀の甲より年の功と言われるように、この45年間に色々なことがあって鍛えられまた変化し、俺もやっと大人に成長したんだな〜
フッ。
ただ、その成長するスピードはち〜と遅かった様な気がしないでもと今更ながら反省するのだが….