CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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ELPにそっくりなバンドがあるって? 何処のどいつだ!

2018年06月22日 | PROG ROCK
イエスのそっくりさんと言えば、アメリカのプログレ・バンド、スター・キャッスル。

ELPのそっくりさんと言えば?

そう、ドイツ出身のバンド、Triumvirat(ドイツ語でトリアンヴィラートと発音するのだろうか、意味は三頭政治)である。

ネズミがジャケットの写真に使われているのは、多分Triumviratの最後の3文字のRatからきているのではないかと。

ELPと同じ3人編成のバンドで、キーボード、ベースとドラムでの演奏が基本。


CDを聴いてみれば、ELPと同じ様な演奏のフレーズも登場するが、彼らよりもライトでメロディアス、すなわちイージー・リスニング的ポップ路線。

1975年に出たアルバム、Spartacusは、ご存知ローマ時代の最強グラディエーターだったスパルタカスの反乱を描いたコンセプト・アルバムで、英語の歌詞で歌われる。



アメリカでジャーマン・プログレ・バンドとしてチャート27位に食い込んだのは成功の部類で、プログレ特有の難解さによる一見さんお断りという姿勢ではなく、誰もが受け入れられる聴き易さを示したからではないかと思う。

しかしながら、このバンド、その後メンバー・チェンジを経て数枚のアルバムを出したものの80年代初め頃に空中分解してしまった。

やはりイエス、KC、ピンク・フロイドそしてELP達の様に後世まで名を残すには、誰かのそっくりさんと言われていてはダメで、圧倒的なオリジナリティーを持つ必要があると感じる。

ところで3人編成のハード・プログレ系の演奏するバンドで思い出すのが、マイナーな存在ではあるが青森出身のバンド、人間椅子だ。

今でも、ユー・チューブなんかで視聴できると思うが、彼らのKCのLarks’ tongues In Aspic, Part IIのカバーが秀逸。

手数の多いドラムの叩き方が、オリジナルのビル・ブルフォードよりハード・ロックよりの演奏で で違和感をもつKCファンも居るみたいだが、私は単なるKCのカバーではなく人間椅子の個性が出てなかなかよろし〜と思う。

人間椅子にはカバーであっても、彼ら独自の色を出して更に突っ走って行って欲しい。