超有名なサイモンとガーファンクルの大ヒット曲。
しかし、この歌のタイトルいつも不思議に思っていた。
何故なら、この歌のタイトルは英語表記ではThe Sounds Of Silence.
Soundsが複数形だから正確にはザ・サウンズ・オブ・サイレンスとなる。
日本語で表記する際、日本人は冠詞にそれほどこだわりを持たない為Theの省略は納得できても、Soundsをサウンドとするのは如何なものかと思っていた。
Wikiで調べると、オリジナルはThe Sounds Of Silenceだったが、1972年発売のSimon & Garfunkel’s Greatest Hitsというアルバムで、ひっそりと The Sound Of Silenceに改題されているではないか!
まあ、そうであっても改題される前のすべての初期アルバムやシングルの邦題は単数の発音でサウンド・オブ・サイレンスとなっている。
で本日ここで登場するのが、映画“卒業”のシングル・サントラ盤。
レコード番号LL-2169-Cは、日本コロンビアから1968年に発売されており、アメリカのコロンビア・レコードが日本での販売権を日本コロンビアからソニーに移行させる少し前のものである。
(卒業の卒の漢字が、九と十を組み合わせた古い俗語の漢字”卆”となっていて時代を感じさせる。しかもダスティン・ホフマンが若い!)
(日本コロンビアから発売されたCBSのレーベル。)
The Sounds Of Silenceは、1ー5番まで歌詞があり、4番目の歌詞を除いて最後にThe Sounds Of Silence~ ♪♪と歌って締めくくられるわけだが、このシングル盤についていた歌詞カードを参照すると、1番から3番目までの歌詞には、単数形のThe Sound Of Silenceと記され、5番目の歌詞はThe Sounds Of Silence~ ♪♪となっている。
確かに耳を澄まして今一度じっくりとレコードを聴いてみれば、1番から3番目まではサウンド〜♪♪と聴こえ、最後の5番はサウンズとしっかりSの付いた歌唱となっていた。
ちなみに、その後ソニーから出たシングル盤の歌詞カードには、すべてSの付いたThe Sounds Of Silenceとなっていた。
(ソニーから出た再発盤、B面がMrs. RobinsonからThe Big Bright Green Pleasure Machineに差し替えられている、ジャケの写真もコピーのコピーだから、ちょいとピンボケ気味)
(CBSソニー・レーベル)
(ホント!全部The Sounds Of Silenceとなっている。)
英語の発音にあまり拘らない日本人なら、複数形のサウンズよりサウンド記載とした方が、“音”という意味を捉えやすいと判断したからなのだろうかね?
まあ、普通レコード会社の営業担当が邦題を決めるので、結構適当〜っていうのもあるのかもしれない。
暇人のつぶやきでした。