CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

四流コレクターのビー・コレ、その4 無駄遣いはおやめ下さいの巻

2018年06月15日 | BEATLES-BADFINGER関連
一流ビー・コレクターともなると、ゴールド・パーロフォン・レーベルの Please Please Meから始まる英初回プレス盤のレコード全て集めたり、アメリカ編集のブッチャー・カバー付きのアルバム、Yesterday & Todayの初回盤、若しくはブッチャー・カバーにトランク・カバーを貼り付けたセカンド・プルーフと呼称されるレコード盤を持っていたりする。

そしてさらに通になれば、メジャー・デビュー前のビートルズが、1962年頃にトニー・シェリダンのバック・バンドとして録音した、マイボニー・ツイストなる幻の日本盤シングルなんかを掘り起こしてくる。

(当然のごとくこのシングル盤を持っていないので、 画像はネットからお借りしました。どうもすいません。)

当時のグループ名は、トニー・シェリダンと彼のビート・バンドと記載されていたそうな。

あまり詳しくない人が聞けば、このおっさん一体何の事宣っているの?てなことになるのは間違いない。

50−60年前のレコードで、コンディションの良い中古を探すとなると、レコード一枚あたりの中古市場のお値段なんと数万円から数十万円となる。

とてもじゃないが4流コレクターの私には無理な世界。

私としては普通安くてかつ一般的にはあまり見向きもされないようなものを発作的に購入し、それを眺めて一人ニンマリすることになる。

と言っても、まあビーコレ・コンプリーニストにとってはそれらの商品も当然完クリされていると思われる一般的な商品ではあり、さほど自慢できるものでも無いのだが…..

本日は、1995年から1996年に発売されたビートルズのアンソロジー・シリーズのコレクションについて語る。

アンソロジー・シリーズといえば、ビートルズの活動時期におけるライブ・アクト、アウト・テイクやデモなど未完の音源を集め、全3巻に纏めたものだ。

私の購入履歴は、当時、アンソロジー1(なぜかこれだけ日本盤)、2(EU盤)と3(EU盤)のCD3巻をオンタイムで購入。

(まあここまでは普通だが、一般的なファンであれば、このようなものを買う必要はなく、オリジナルの音源を楽しめば良いと思う。)

そしてDVDとハード・カバーの豪華本も出たのでこれらも購入。

(海外に住んでいた頃買ったので、当然日本語の字幕は付いていない。ただし、英語の字幕をつけてDVDを視聴すればリスニングの勉強になる事請け合い)

(これも海外に住んでいた頃買ったので、当然本文は英語で書かれている。ただし、辞書を紐解きながら訳していけばリーディングの勉強になる事請け合い)

さらにレコードでも出たので、アンソロジー2(US盤)と3(EU盤)を購入。

(何故かアンソロジー1のレコードを買っていないと言う中途半端さが4流コレクターのなせる技。)

懲りずにほとんどショップなんかではほとんど目にしないロング・ボックスに入った輸入盤CDも購入。

(不覚にもアンソロジー3を買い損ねる、中途半端なコレクションとなる。)

これら以外にも、CD1枚の仕様でアンソロジー・シリーズのサンプラー盤なんかもあったが、もう面倒臭くなって入手断念。

3部作の通常盤は、マックのアイ・チューンにCDから音源をダビングしたが、今では聴くことはほとんどない。

そしてDVDは買った当初に興味のあるセクションのみ視聴。完クリにはならず。

豪華本に至っては、収録された写真をチラ見し、解説文は何しろ全て英文なので気になった箇所だけチラ見のみに終わる。

更にレコードとロング・ボックスはあえなく未開封新品のまま撃沈。

まあこの手の音源で構成された企画物は、ビートルズに限らず一回聴いてお腹いっぱいって感じで、今企画物を聴くとすればチューリップによるカバー盤でオーケー。

(何しろ、 ビートルズの曲を財津氏と気楽にハモれるからね。)

と言うこの体たらく。

いらない物をたんまり買ってしまったことに今更ながら気付き、反省の日々を送る。

しかしながら、今回それらの写真を撮ってブログにアップしたので、少なくともこのブログを見ていただいた方々にその存在を知らしめることとなり、このまま死蔵となるよりは少しは浮かばれたのではないかと思う。

チ〜ン〜

四流コレクターのビー・コレ、その3

2018年06月15日 | BEATLES-BADFINGER関連
助手:博士!こんなのも出てきましたよ。

博士:オォ〜 チューリップ、ビートルズを歌うってやつだな。

助手:確か、1976年6月にリリースされた9作目で、アルバム・タイトル、All Because Of You Guys(邦題:全て君たちのせいさ!)という企画物でしたね。


収録曲は
A面
All Because Of You Guys – Prologue
We Can Walk It Out
Your Mother Should Know
I Need You
Another Girl
Here There And Everywhere
The Night Before

B面
Blackbird
Wait
For No One
Lady Madonna
Martha My Dear
Two Of Us
Hey Jude
All Because Of You Guys – Epilogue

とチューリップのオリジナル曲にサンドイッチされた形で、ビートルズの楽曲のカバーが収録されていますね。

博士:少しおふざけもあるのじゃが、ほぼ原曲のアレンジで演奏しておるのう〜

助手: ジョージのI Need Youを除けば、ビートルズのカバーというよりは全てポールの作品をカバーしてますね。

博士:まあ、チューリップのメンバー全員がビートルズ・ファンらしいのじゃが、中でもリーダーの財津和夫氏はよくポール風な曲を作曲しアルバムの中で歌っておる事からして自然にそのようになってしまったのかも知れんのう〜

助手:財津氏には、ジョンの曲よりポールの曲の方が歌いやすかったのかも知れませんね。

博士:このアルバム、彼らの趣味を反映した企画ものと言うよりは、彼らの息抜き若しくはお口直しの様な感じのアルバムと言った方がよかろう。

助手:そうですね。同年の9月に出た次作のオリジナル・アルバム、Melodyは日本的なねちっこい雰囲気満タンのロック・アルバムで、ビートルズのようなさらっとしたロックとは対極に位置するような仕上がりでしたからね。


博士:ほぼ原曲のアレンジ取り入れたカバーなら、ビートルズのオリジナルを聴いていればそれで済む事と言うビー・ファンもいるかも知れないが、まあ、ワシとしては及第点のアルバムじゃ。

英語を母国語とする歌手がカバーすれば、発音なんか自身が歌いやすいように 崩して歌ってることが多いのじゃが、このアルバムでは、粗相の無いようにと発音が綺麗すぎていかにも外国人が歌ってますよ〜って感じが初々しくてなんとも言えんのう〜

だから4流ビー・コレクターとしては、このアルバムはトロ身にあたり外すわけにはいかんのじゃよ。

助手:博士はかなり屈折してますね〜