1974年のアルバム、Dark Horseでしわがれた声のボーカルを披露し心配だったのを思い起こす。
同年の北米のダーク・ホース・ツアーはやれ声が出ないとか、アレンジがオリジナルと違ってファンキーになってファンを失望させたとか、さらにバングラデシュ・コンサートと同じように共演したラビ・シャンカールのインド音楽に興味を示さぬファンも数多くいて、ツアーはズッコケタそうな。
これによってツアーはもう懲り懲りって感情をジョージに強く抱かせたのは間違いない。
それからいく年月が経った1991年、なんとクラプトンのバンドを従えて驚きの日本ツアーが企画された。
ダーク・ホース・ツアー以降、後にも先にもジョージのツアーは日本だけ!
これってどうよ! スゲーの一言。
当時東南アジアの片隅でシコシコと日銭を稼ぐ暮らしを続けていた全日本ジョージ友の会、東南アジア支部末端会員の私は地団駄踏んで悔しがった。
更に翌年CD化されたものの買いそびれ、いつの間にか廃盤に。
ようやく2004年にSACD化された際ついにゲット!
特にスタートのWant To Tell YouからOld Bown Shoe、Taxmanに連なるビートルズ・メドレー、涙無くして聴くことはできない。
クラプトンの主役を盛り立てる控えめなバック・アップも好感がもてた。
はっきり言おう! ジョージのボーカルは確かにヘッポコだけど、それがどうした!
ジョージがひたすら気持ち良く歌い、特徴のあるスライド弾いてくれたなら末端ファンとしては言うことなし。
惜しむらくは、この時のアレンジでダーク・ホース・ツアーやっていたならもっとライブ音源が残っていたのかななんて思う今日この頃。
ジョージ:Thank You Very Much. ども ありがと〜