先の日曜日、緊急事態宣言が解除され久々に私の親戚が集まり延期になっていた法事が営まれることに。
と言っても今回はこじんまりしたもので総勢7人が集まり、お坊さんのお経を40分ほど聴いた後近所の和食レストランで昼御膳をノン・アルコール・ビールと一緒に胃のなかにズズズっと流し込みあっと言う間にお開き。(5人以上だとお酒の提供はダメらしい)
帰りは弟が運転する車で家まで送ってもらう事に。
車内での会話で、弟にほとんど使っていないスピーカー要らないかと尋ねると、あっさりとNOという返事が。オーディーオ装置で音楽を聴く趣味が全く無いらしく、何と親戚から貰った新品のBOSE様が未だ開封されていないとの事。反対に私がそのBOSE様を引き取りたい気持ちに一瞬陥る。
そして弟からまだレコード集めているの?と聞かれ一瞬ギクッとした。
いい歳こいて未だに、ビートルズのレリビ〜の再発盤がでる~!ってはしゃいでるのを明かすのはちょっと恥ずかしいような…
従ってこのブログの存在も未だに一族の誰にも明かしていない。
とは言え、折角買い集めたCDやレコード誰にも知られずにこのまま自身の部屋でひっそり埋もれさせ朽ち果てさせるのも何だか切ない気分。
法事といえばお布施が付き物、そこで違いのわからぬ男がお布施として買い集めたその一部に少しでも陽の光を当てたく、今回しょぼいキング・クリムゾンのファースト・アルバムのコレクションでも紹介することに。
クリムゾン教といえば、ビートルズ教やストーンズ教に続くお布施額の半端ない三大宗派とも呼ばれ、熱心な信者ともなればかなりの出費を覚悟しなくてはならない。
オリジナル、再発盤を揃えたところにアーカイブのライブ盤が次々登場。
完クリと思いきやそれらのアーカイブ・ライブ盤と最新リマスターもしくはリミックスを施した二十数枚組の BOX盤がドド〜ン登場。そして一息ついたところでレコード盤も再発という波状攻撃がこの十数年ほど続いている。
この道を極めるには中々の試練だと思う。
彼らのファースト・アルバム、In The Court Of Crimson Kingは1969年世に出て、ビートルズのAbbey RoadをUKチャート1位から蹴落としたアルバムと称されることもある。
実際は最高5位だったそうだが、当時としては型破りのインパクトのあるプログレ・アルバムとして賞賛された。
またクリムゾンといえばリーダーのロバート・フィリップに常に脚光があびせられるが、このファーストに関してはイアン・マクドナルドが中心になって制作された曲が収録され、彼の演奏するフルートやメロトロンが独特な浮遊感をもたらし個人的に中々気に入っている。
最初は、
1976年の再発日本盤LP、英盤のツルツルした表面と異なる少々ざらつたテキスチャー仕上げのジャケ。日本では、ポセイドン、リザードの次に3枚目として1971年に発売された。
お次は、
80年代中頃ともなると世の中猫も杓子もデジタル化ってことで、本アルバムもCD化されることに。20周年記念なのかロバート・フィリップとトニー・アーノルドがリマスターを行なったThe Definitive Editionと称さたCDが1989年に登場。
そして1999年には30周年記念として、再リマスター盤が登場。
2006年遅ればせながら、同じ音源でHDCDの日本盤紙ジャケ仕様を購入。
さらには2009年には40周年記念のお祝いとして、再々リマスター盤が登場。
最後の生き残りの東洋化成プレスの限定LPを迷わず購入、さらにCDx5と DVC x1のボックスも懲りずに購入。
トドメは2019年には50周年記念として、スティーブン・ウイルソンのリミックス盤を含むミニ・ボックス登場。
まあ、仕方なしに購入した感じ。
これで済んだかと思いきや、2020年になんとCDx18 とDVC x2、 Brayx1のビッグ・ボックス登場!
流石にコレだけの量を聴く時間も気力もなく、購入断念。お許しを〜
でっ、これだけ買って違いはわかった?
そんな無粋な事を聞かずとも! もう所有しているだけで信者になったような。
多大なお布施いただきありがとさ~ん、チ〜ン〜。
フィリップ教祖もきっとお喜びの事と思います。