CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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まったりとした休日の過ごし方とマーク・ノップラー

2015年05月04日 | BRITISH ROCK
ゴールデン・ウィークの真っ只中、皆さんはどうお過ごしですか?
人がたくさん集まるところに行くのが苦手なのと、家族や友人たちと特に遠出をする予定もないので、PCに向かって若干の仕事のメイルを返信したり、ブログの原稿を書いたりのんびりしています。

そのような時に聴く音楽が、今日紹介しますマーク・ノップラーのこの3月に発売された新譜トラッカーです。彼は1977年ダイヤー・ストレイツというバンドを結成、翌年に発売したデビュー・アルバムが大ヒットし、1988年に活動停止、そして1995年に解散しました。世界中で売れたレコードの累計は1億2千万枚とも言われ、最も成功したロック・バンドに一つです。解散後の1996年にソロを出し、今回のトラッカーは8枚目のオリジナル・アルバムとなります。

ダイヤー・ストレイツというバンドの縛りもなく、ソロになってからは、本当に自分のやりたい音楽を自由にやるという感じで、あの独特の早弾きのギターソロもなく、“全体的に地味に聴こえる”と言われれば、確かにそのような印象もなくはないのですが、まったりした時間を楽しむ為のバック・グラウンド・ミュージックとしてはうってつけだと思います。このアルバムは発売早々注目を集め、全英3位、アメリカでも14位とチャートインしています。

アルバムは11曲で、ほとんどが5-6分の比較的長めの曲で構成されていますが、特にそれらが長いとは感じずあっという間に終わります。

1曲目LAUGHS AND JOKES AND DRINKS AND SMOKES は、ジャズ・タッチ のイントロで始まったかと思いきや、なつかしいスコットランドの民謡のようなサウンドに変わり曲が進行します。3曲目のRIVER TOWN や5曲目のMIGHTY MANなどは親しみやすいメロディーで好感が持て、8曲目のLIGHTS OF TAORMINAはなんかは最近のボブ・ディランが歌いそうな曲と思っていたら、CDのブックレット内のその曲の歌詞が書いてあるところに80年代に2人でデュエットしている写真があり、なるほどと思いました。

ネット・サーフィンしたり、あるいは本や雑誌などを読みながら、音を少し絞って特に集中して聴くこともなく、親しみのあるメロディーが不意に聴きこえたら一緒に口ずさみ、 たとえ少しの間小用やトイレで部屋を開けるようなことがあってもそのまま音楽をかけ続け、全曲終了すればまた一から聴き始めます。そうこうしている内に、マーク・ノップラーのこのシンプルな音楽にどっぷりと浸かってしまうこととなります。

まったりとした休日を楽しむには、一番の方法ではないでしょうか。

世の中、シンプルとか地味とか形容されるものが案外長続きし、後々まで残っていくことはよくありますよね。

Mark Knopfler - Beryl (new single from tracker 2015)

このアルバムで唯一3分台の短い曲で、他の曲と比べるとアップテンポの曲で、ダイヤー・ストレイツの香りがします。なるほどそれでシングルカットされるのか。
出来れば、これ以外の曲を聴いてまったりしてもらえればと思います。


ブックレットの中のディランとデュエットしている写真


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