CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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社会派バンドのアメリカ・ルーツ・ミュージック探訪の旅、U2

2015年05月06日 | BRITISH ROCK
海外の会社との商談に関わる場合は、絶対に政治的もしくは宗教に関する発言は控えよとよく言われたものです。

八百万の神様から、仏様、そして海外からイエス・キリスト様など、多くの神が存在することから比較的穏やかな多神信仰心を持ち、 一般庶民の参政への意識が非常に低く、また一国の首相を罵倒したとしても警察のお世話にならないような我が国では、あまりピンとこない話ではありますが。

今回紹介するのは、アイルランドで結成された4人組のロックバンドU2です。1978年U2としてパンク・ロック全盛時にデビューしたのですが、他のバンドより目立ってヨーロッパの島国アイルランドから社会問題や宗教観などを取り上げた曲を歌っていました。

次々とアルバムを出し知名度が上がるにつれて、視点を変えてもう少し広い視野から、世界を眺めてみようではないかということで、アメリカでのツアーを通し、ルーツ・ミュージックの探訪の旅が始まりました。

その後完成したのが、彼らの5作目にあたる1987年発表の“ヨシュア・ツリーは世界的にも大ヒットし、アルバムが1位を獲得またシングルカットされた2曲もそれぞれ1位を獲得するなど累計2500万枚を売りあげ、アメリカを視点にして一躍世界のトップ・バンドとなりました。

今回ベースになる音はアメリカのルーツ・ミュージックであるブルース、フォークやゴスペルですが、前回と同じプロデューサー、ブライアン・イーノ(英国人)とダニエル・ラノワ(カナダ人)らによってヨーロッパと北米のサウンドが程よくブレンドされたような音になりました。彼らにとって新しい音に乗せて、アメリカを視点にして政治・社会・宗教などについて歌っています。

ここまでブレークすれば、それらの対象者からのバンドに対する抗議や圧力に対して屈するようなこともなく, 後にオピニオン・リーダーとして一目置かれるようになった稀有のロックバンドです。

もちろん前述しましたように、一般の人が海外で商売する場合は、政治・社会・宗教などの話題に関してたとえジョークにしても余計なこと言うのは一切御法度となります。郷に入れば郷に従えということですね。

くれぐれも、気ぃ~つけなはれや~(かなり古いフレーズ)

U2- With Or Without You


U2- I Still Haven't Found What I'm Looking For



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