CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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元祖ロッケストラ、ムーディーブルース

2015年02月04日 | PROG ROCK
非常に早い時期にメロトロンを多用した“世界で最も小さいオーケストラ”というキャッチ・フレーズで当時宣伝されていたグループでした。

しかしながら当時は、”いや、そう呼ばれるべきなのはイエスだ、もしくはマハビシュヌ・オーケストラだ!” などの意見もありました。つまりムーディー・ブルースの最大の弱点は5人編成でのライブが弱かったためです。その後90年代に出したRED ROCKSでのライブではオーケストラやサポート・メンバーを使い、演奏に厚みが出たことによりかなり改善はされたと思うのですが。
 
個人的には、彼らのサウンドがオーケストラが演奏するクラッシック・ミュージックに近い雰囲気を出していたので、元祖ロッケストラの称号はムーディー・ブルースにあたえられてもよいのではと思うのですが。

このセブンス・ソジャーンというアルバムは、メンバー・チェンジをしてから7枚目のもので、当時クラス・メートから推奨され購入しました。 その頃ハード・ロック系の音楽を聴くことが多かったので、初めて聴いたときは、 まるで日本のムード歌謡のような響きの軟弱サウンドに聴こえ、特にコーラス・パートはクール・ファイブが歌っているような感じを受けたように記憶しているのですが、何度も繰り返し聴くことによって、そのまったり感にはまりなんとも心地よい気分になり、ムーディー・ブルースのファンとなった次第です。

このアルバムでは、ジャスティン・ヘイワードやジョン・ロッジらのメロディアスな曲もいいのですが、やはりマイク・ピンダーの淡々とした歌い方が印象的な1面1曲目と2面3曲目に特に惹かれました。

普通の日本人であれば英語の歌詞を瞬時に理解することができないので、どうしてもメロディーやリズム重視となるのですが、ムーディー・ブルースの曲は歌詞に非常にシリアスもしくは小難しい内容を持っている場合が多く、英米の方がそれらの曲を聴いて、歌詞に対してどのような印象を持つのでしょうか? 

一度その感想を聞いてみたいです。

写真は、1973年に再発された国内盤です。 初期アルバム専属のジャケット・デザインを担当していたフィリップ・トラバースのものです。アルバム・コンセプトの雰囲気良く出ています。


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