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ボブ・ディランと言えば、ビートルズのメンバーとの個人的な繋がりといえは、ビートルズ解散後のジョージとの関係が一番強いです。ALL THINGS MUST PASSでディランの曲を2曲も歌ったり、ジョージが主催したバングラデシュのコンサートへのディランの参加、トラベリング・ウィルベーリーでの両者の活動や、ディラン30周年のコンサートに於けるジョージが参加などなど。
しかし、ビートルズ時代となると、ジョージのように個人的な深い付き合いはなかったと思いますが、ジョンが一番ディランの影響を受けたとなっている。
I’M LOSER、HELPやYOU’VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAYなど、それまでのラブ・ソングとは異なる、心の内面を映し出したような歌詞作りがなされています。また、I’M LOSERでは、ディランのようにハーモニカをホルダーに取り付けフォーク・シンガーのようにギターとハーモニカを同時に演奏している映像なんかも見られ、またYOU’VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAYなんかは、曲調もアコースチック・ギター中心のフォークよりの曲となっている。
しかし、個人的にここで一番気になる曲といえば、やっぱりHELP!。
誰かの心の叫びを歌っているのだが、これをアップ・テンポで歌いさらに掛け合いのコーラスも絡ませ厚みを出し、ヒット狙いのポップ・サウンドにアレンジされた。これでは、歌詞のシリアスな内容が薄められることになり、特に我々日本人は、曲のメロディーやビートばかりにに関心が行き、楽しそうな歌に聴こえてしまのです。
当時、スロー・テンポなジョンのピアノ弾き語りのアレンジでのデモ録音もあった言われているし、かなり後にジョンが異なるアレンジで再録をするような話もあったとか。
やっぱり、この曲の歌詞の内容とアレンジのポップさについては色々な考えがあったわけで、異なったアレンジのHELPを聴けば印象がどのように変わるのか、ちょっとカバー曲で確かめてみると。
ラテン系の歌手ホセフェリシアーノの場合
テンポはやや少しビートルズ・バージョンより遅いが、少しヘビーなバッキングサウンドが感じられ、またボーカールを強調するためか、コーラスは省かれその代わりにホーンのサウンドを挿入している。
ハイトーンの声質から、少し憂みたいな物は感じられるが、当時のポップソングに使われるようなホーンサウンドのアレンジによって明るさも感じる。
Jose Feliciano - Help!
ディープパープルの場合
彼らのファースト・アルバムにHELPが収録され、スロー・テンポで歌われている。ジョン・ロードのキーボードの伴奏に導かれて淡々と曲が進行し、後半の演奏部分ではプログレを思わせるキーボードの演奏と、リッチーのブルースっぽいソロも聴かれる。何か歌詞に書かれている内容とは違う世界のサウンド?
Deep Purple - Help!
カーペンタースの場合
セカンド・アルバムで取り上げており、スロー・テンポのアレンジで、カーペンターズお馴染みのコーラスとリチャードのキーボードが曲に厚みをもたらし荘厳な印象を受ける。
果たして、魂の叫びであるHELPは、リスナーに届くのであろうか?
The Carpenters - Help!
ティナ・ターナーの場合
80年代にカーバーしたが、オリジナルのメロディーを崩してソウル・タッチで歌い上げる、個性の強いアレンジとなっている。
歌の上手い個性的な歌手のみに許された特権で、無名の歌手ではどうしてもオリジナルに近いアレンジとなる。
Tina Turner - Help!
ジョンは果たしてどのように、HELPを再録したかったのか? 案外ディランのように、アコースティック・ギターにハーモニカのセットでシンプルに歌いたかったのでは?
しかし、ビートルズ時代となると、ジョージのように個人的な深い付き合いはなかったと思いますが、ジョンが一番ディランの影響を受けたとなっている。
I’M LOSER、HELPやYOU’VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAYなど、それまでのラブ・ソングとは異なる、心の内面を映し出したような歌詞作りがなされています。また、I’M LOSERでは、ディランのようにハーモニカをホルダーに取り付けフォーク・シンガーのようにギターとハーモニカを同時に演奏している映像なんかも見られ、またYOU’VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAYなんかは、曲調もアコースチック・ギター中心のフォークよりの曲となっている。
しかし、個人的にここで一番気になる曲といえば、やっぱりHELP!。
誰かの心の叫びを歌っているのだが、これをアップ・テンポで歌いさらに掛け合いのコーラスも絡ませ厚みを出し、ヒット狙いのポップ・サウンドにアレンジされた。これでは、歌詞のシリアスな内容が薄められることになり、特に我々日本人は、曲のメロディーやビートばかりにに関心が行き、楽しそうな歌に聴こえてしまのです。
当時、スロー・テンポなジョンのピアノ弾き語りのアレンジでのデモ録音もあった言われているし、かなり後にジョンが異なるアレンジで再録をするような話もあったとか。
やっぱり、この曲の歌詞の内容とアレンジのポップさについては色々な考えがあったわけで、異なったアレンジのHELPを聴けば印象がどのように変わるのか、ちょっとカバー曲で確かめてみると。
ラテン系の歌手ホセフェリシアーノの場合
テンポはやや少しビートルズ・バージョンより遅いが、少しヘビーなバッキングサウンドが感じられ、またボーカールを強調するためか、コーラスは省かれその代わりにホーンのサウンドを挿入している。
ハイトーンの声質から、少し憂みたいな物は感じられるが、当時のポップソングに使われるようなホーンサウンドのアレンジによって明るさも感じる。
Jose Feliciano - Help!
ディープパープルの場合
彼らのファースト・アルバムにHELPが収録され、スロー・テンポで歌われている。ジョン・ロードのキーボードの伴奏に導かれて淡々と曲が進行し、後半の演奏部分ではプログレを思わせるキーボードの演奏と、リッチーのブルースっぽいソロも聴かれる。何か歌詞に書かれている内容とは違う世界のサウンド?
Deep Purple - Help!
カーペンタースの場合
セカンド・アルバムで取り上げており、スロー・テンポのアレンジで、カーペンターズお馴染みのコーラスとリチャードのキーボードが曲に厚みをもたらし荘厳な印象を受ける。
果たして、魂の叫びであるHELPは、リスナーに届くのであろうか?
The Carpenters - Help!
ティナ・ターナーの場合
80年代にカーバーしたが、オリジナルのメロディーを崩してソウル・タッチで歌い上げる、個性の強いアレンジとなっている。
歌の上手い個性的な歌手のみに許された特権で、無名の歌手ではどうしてもオリジナルに近いアレンジとなる。
Tina Turner - Help!
ジョンは果たしてどのように、HELPを再録したかったのか? 案外ディランのように、アコースティック・ギターにハーモニカのセットでシンプルに歌いたかったのでは?
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