本日は同じポールでもポール・サイモン、彼の1972年に出たセルフ・タイトルのソロ・アルバム、Paul Simonでも。
厳密に言えば1965年のイギリス録音のThe Paul Simon Songbookが彼のデビュー・ソロ・アルバムとなるのかもしれないが、それはS&G時代の曲の再録だった。即ちS&G解散後に全て新曲を収録して制作された今回のアルバムをソロ・デビューとする方が実質的にはしっくりくる。
基本的にはポールの手慣れたアコギ演奏を中心にしたバンド・サウンドで、アンデス民謡風を含むフォーク、ブルース、ジャズにレゲエとバラエティーに富んだ曲調に内省的な歌詞を被せてポールらしく軽妙にサラッと歌いこなしている。
S&G時代の残り香は感じさせるも、ソロ・アルバムだから当然なんだけれど、ポールの個性をより明確に浮かび上がらせそれまでの音楽活動とは一味違うポストS&Gの方向性を示している。
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