1973年のアルバム、The Jokerから始まり、76年のFly Like An Eagleそして77年のBook Of Dreamsとミリオン・セラーの3連発。そして仕上げは翌年のGreatest Hitsでアメリカのみで通算1500万枚を売り上げ、更にアリーナ・ツアーで荒稼ぎと向かう所敵なしのスティーブ・ミラー・バンドであった。
そして1981年、4年ぶりに出した11枚目のオリジナル・スタジオ・アルバムがCircle Of Love。
芸風は前作とそれほど変わらない感じだったが、目を引いたのはサイドー2の全面に長尺曲、Macho Cityただ1曲のみが収録されていた事。
ラップ・ミュージックのはしりの様な歌い出しにマッチョ・シティー!なる掛け声が絡み、その後シンセによるふんわりしたインプロビゼーションが延々と続くこの実験的な作品は見事ズッコケる事となり、スティーブ・ミラー・バンドが成し遂げてきた連続ミリオン・セールスはここで途切れる事に。
今改めてこのアルバムを聴いていくと、ディスコもパンクもひと息つき方向性が見出せない80年代初頭の混沌とした情景がなんとなくオイラには思い浮かんだね。
スティーブ・ミラーにとって久しぶりに制作したアルバムで、今後の方向性を探り出すアンテナ的、そしてリハビリを兼ねた作品だったのかもね?
それ故次作のアブラカダブラなる魔法の一言で再びミリオン・セラーに返り咲くことに。
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