どうもすいませんと言う言葉は私がつまらないダジャレを披露したとき反省の弁としてよく登場する。
まあ私の場合は、地位も名誉もないので割とすんなりと反省の意を表せるのだが、そうでない立場のお方ならは躊躇する時もあるだろう。
ビートルズのアメリカ・デビューにあたって、ビートルズが所属したレーベル、パーロフォンの親方に当たるEMIがアメリカにおける販売の窓口だったキャピトル・レコードと契約の話を持ちかけた時、アメリカ人らはビートルズなんてアメリカじゃ流行らねーよと契約拒否。
仕方がないので、1963年アメリカでのシングル第一弾、Please Please Me、さらに英国でのデビュー・アルバムだったPlease Please MeはタイトルをIntroducing The Beatlesとしてマイナー・レーベル、Vee Jay Recordsからプレスされることに。
当初はそれほど反響がなかったものの、第二弾シングル、She Loves Youがこれまたマイナー・レーベルのSwan Recordsから発売された辺りからあれよあれよとチャートを駆け上り全米1位に輝く頃には様変わり。
キャピトルは早速ビートルズ・サイドと契約締結し、2作目のアルバム、With The Beatlesにアルバム未収録のヒット・シングルを加え、曲数と収録曲数を削減したアメリカ編集のMeet The Beatlesを発売。その後はご存知のようにアメリカでもトップ・スターの地位を築いて行く事に。
ただキャピトルとしては、ビートルズのアメリカ・デビューを自身の読みの甘さからVee Jayに持っていかれた事に忸怩たる思いがあったに違いない。
てなことで、Vee Jayが持つデビュー・アルバムやシングルの権利が消滅した1965年にデビューの編集物アルバム、The Early Beatlesを急遽発売。
(オレンジ・キャピトル・レーベルは1976年の再発盤)
そのアルバムの裏に記述された解説文には、
彼らは別のレコード会社より登場したが、今回初めてキャピトルより登場!
誇りと喜びをもって、エンターテイメントの歴史において前例のない現象をもたらしたビートルズの数々のレコーディングと共にキャピトルのカタログに加わる事になる。
てな意味の文言が。
流石に当然初期の見立てが間違っていたなどの弁はなく、しら〜っとビートルズの功績を持ち上げている。まあ大手の会社だからごめんなさ〜いと素直に言えないのはなんとなくわかる。
ただ反省どころか、
The Early Beatlesなら Early Beatles時代の写真使えばいいのに、1964年似のアメリカン・ヒット11曲、今キャピトルで!と言うキャッチ・コピーと一緒に英国で発売された最新アルバム、The Beatles For Saleの裏ジャケに使用された、4人組がぼんやり空を眺める気の抜けた様な写真を借りてきて手抜き感満点。
まあ売れりゃなんでもいいのよ、毎度あり〜 ビートルズ!って事ですかね。
ナヌ〜! こんなキレの無いダジャレを言うためにこんな回りくどい話を!
いつもの事で、どうもすいません。
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