CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

LP諦め、エア・チェックしたカセットからCDへ

2021年11月04日 | Bowie, T.Rex, Hoople and Glam.

70年代中頃になると値上げに次ぐ値上げでLP一枚が2500円程度で販売され、当時の一般的な所得から考えるとLPの購入って結構割高な商品だった。

ただその頃はカセット・デッキが比較的安価で高性能となり、録音テープもダイナミック・レンジの広いハイ・エンドなスペックものが投入された事から、LPを購入して直ぐにカセット・テープにダビングして聴くことが流行った。

さらに週刊でFMラジオの番組表を掲載した雑誌も発行されたことから、大ブームとは言えないもののエア・チェックもオーディオ・マニアの間では流行った。

これだとガチのファンでない限り特にLPを買う必要も無くなってくるわけで...

本日はデビッド・ボウイの1974年の8枚目のアルバム、Diamond Dogs。

当時土日を除いた毎日夕方、新譜アルバムを丸ごとオン・エアーするFMラジオ番組があって、このアルバムをエア・チェック。

テープに録音されていることによってから、LPで再生するよりは手軽に再生でき何度も繰り返し聴いていた。

てな事で、ジャケのセンスがイマイチでグロテスクだとか内容も他の作品と比べれば劣るなんて辛口な批評もあったが、個人的には耳に馴染むアルバムとなった。

しかしそのテープも劣化して廃棄処分と相成る。

2004年になると30周年記念盤Diamond Dogsが発売されたので、当時住んでいたシンガポールのCDショップで懐かしさに誘われて購入に至る。

ボートラ音源が収録されたCDを含む2枚組として発売されたものの、ダビング出来ないCopy Controlled CDと言うスペックだった。

(ダビング出来ないって事は無いけれど、PC使ってダビングしている最中にPCもしくはメディアが壊れてもわしゃ知らんって感じかな?)

当時シンガポール、香港やマレーシアは英国のレコード会社の販売テリトリーでEMI系の新譜はほぼCCCDだった様に記憶する。

不評によりCCCDはその後すぐに廃止され、また新たなフォーマットのDVD Audioもさほど話題にならず、まさか1周回ってレコード・ブームになろうとは…


幻想の摩天楼

2021年11月03日 | AMERICAN ROCK/POPS

誰もが憧れる世界一の輝き溢れる都市でアメリカの象徴とでも言える街、ニューヨーク。

一度は聳え立つビルの高層階から下界を眺めてみたいもの。

とは言え住むとなれば結構大変ですかね。

高層ビルがいく棟も建ち並ぶ比較的治安の良い経済の中心地マンハッタンだと飛び抜けた家賃を請求されとてもじゃないけど一般人では無理。

と言って治安面で心もとない地区とか、街の中心から車で一時間以上かかる最早ニューヨーク・シティのご威光も届かない郊外もなんだかな。

本日は1976年のスティリー・ダンの5枚目のアルバム、Royal Scumでも。

眠れるホームレスは一体何を夢見る? 何と恐ろしや〜

彼らの綿密なアレンジによるいつものスムーズな演奏とは裏腹に、その内容はアメリカの歪んだ社会をシニカルにチクリと刺さるが如く描いた作品。

カリブに浮かぶ島から無一文でニューヨークにやって来た移民達が想像した新世界とは全く異なる現状に打ちのめされる。

See The Glory Of The Royal Scum (眺めなよ、高貴なクズどもの栄光とやらを)

これが思い描いた希望を打ち砕く幻想の摩天楼ってことね。

誰しも体裁にこだわるって事はあるけど、どうも持たざる者は来るべからずって厳しい掟がある様で...

まあ、何もニューヨークにこだわらなくとも他の土地で幸せに暮らせるとは思うけどね。


流石! Queen

2021年11月02日 | Queen

本日は当ブログで6年前の11月にも取り上げたQueenのクリスマス・イブ・ライブでも。

1975年11月15日から始まった最新アルバムのA Night  At The Opertaツアーでのハマースミス・オデオン・シアターに於けるBBCでオンエアーされたもの。

A Night At The Odeon、6年ぶりのご無沙汰です。

ハード・ロック中心の彼らの初期のライブは本当に楽しい。

知ったかぶって解説してもボロが出るので、本日はただ聴くだけ。

それではレッツ・プレイ・ミュージック!

Ladies & Gentlemen, This is Queen! に続いてオープニングはNow I’m Here

そしてハードなロック・ナンバーOgre Battle

フレディーによるクリスマス・トーストの後はWhite Queen、そしてBohemian Rhapsodyへと

Toust!

中略

Seven Seas Of Rhyeに続いてシングルB面のSee What A Fool I’ve Bee

そして最後の締めの19曲目はGod Save The Queen

いかがでしたか? 完璧なライブでしょ。

このアルバムでは歌唱のミスった所はしっかりと補修し、また12歳以下のちびっ子が間違って少々セクシュアルな箇所を鑑賞しないようにDVDには12のマークがもれなく付いてようやく発売となる。

やっぱりやんごとなきお方のお名前を拝借している以上、粗相のない様いつも手順を踏んだしっかりした対応が必要ですな。

 


秋の夜長に“終わりなき夏”

2021年11月01日 | West Coast Rock

今日は11月1日。秋も少しづつ深まりいよいよ晩秋の季節に。

一昨日まで朝早くから夜遅くまで駅前広場に選挙カーが入れ替わり立ち替わり出入りしてマイクを持って最後のお願いをがなり立てていた。

うるさいから早く終わってくれないかと思っていたものの、いざ選挙戦が終わりいつものしょぼい駅前に戻ると何故かふと寂しさを…

そんな時は、季節外れのビーチ・ボーイズでも。

1966年渾身の作品、Pet Soundsを完成させ、さらなる高みへと次作、Smileのレコーディングに取り掛かるも、ブライアン・ウィルソンが精神的プレッシャーに耐えられず、アルバムは未完となった。

バンド・メンバーがその残骸をかき集めアルバム、Smily Smileを制作するもブライアンの思い描いた出来ではなく、絶不調とまでは言えなくもその後次々と出たアルバムは個人的には1970年のアルバム、Sunflowerを除いてはまとまりに欠けていた様に思う。

1973年オランダまで出向いて制作したアルバム、Hollandを出した後にちょいと一休み。

その空いた時間に1962年のアルバム、Surfin’ Safariから1965年のSummer Day (And Summer Night!)から20曲を選曲しベスト・アルバムを制作。

今までのベスト物、Best Album Vol.1、 2 、3とは一味違うアルバム・タイトル、Endless Summerを1974年に出す。

(21曲目のGood VibrationはCD化された時のボートラでオリジナルLPには収録されていない。)

 

晩秋の夜、物哀しい気分なんて明るいサーフィン・ソングでぶっ飛ばせ!

オォ〜 これでスッキリ。ワシの夏はまだまだ終わらない! 

博士! 半パン一丁に着替えたら風邪ひいちゃいますってば…